ガッチマンのひとことレビュー
『バイオハザード』の三上真司さんの、ベセスダ・ソフトワークス移籍後の第一作目ですよね。「サバイバルホラーの帰還」と銘打っていて、プレイしたときは「久しぶりに正統派がど真ん中で来た!」と嬉しかったです。銃の撃ち合い、敵の気持ち悪さ、武器の兼ね合い……どれもよく出来ていて、まずは『バイオハザード』が好きだった人たちが楽しめる作品です。
ただ、昔よりも進化しているところもあります。昔のホラーゲームって、ちょっと操作性を悪くして恐怖感を煽ったりするじゃないですか。『バイオハザード』や『零』は必要以上に足が遅いですよね。その点『サイコブレイク』は、ホラーとして成立している上で、ものすごく操作性が高いんですよ。
印象に残っているのは、ラウラというクモ女との戦いですね。
単純に銃でのパワープレイでは倒せなくて、色んな仕掛けを駆使しないと倒せないんです。でも、画面をよく見ると火の樽が置いてあったりして、「あそこを撃ったら火が出るんじゃないか」と自然にアイデアがでるように誘導されて、咄嗟に思いついた仕掛けを次々に使っていけるんです。
なんだかホラー映画の中に入ったみたいで、すごく面白かったですね。
このゲームは、全体的にそういう誘導がもう”いやらしい”と思うくらいに上手いんです。
僕の場合、よくトラップに引っかけられましたよ(笑)。配置場所が実に巧妙で、死角にあったり、二段構えになっていたりするんです。こっちに背を向けた敵を見つけて「しめた!」と思って後ろから殴りかかろうとしたら、ちょうどそこに仕掛けられたトラップを踏まされて……とか、何度もハメられるんです。
一番ヒドかったのは、引火性のガスが充満した部屋で、死体みたいなものを発見したときですね。ゲーマーの習性なのか、「こいつ絶対に動き始めるから、先手を打って燃やしておこう」と思ったんですよ。実況では「ここは火気厳禁ですね」とか自分で言っているんですけれど、ついつい身体が反応してマッチをシュッとつけてしまって……案の定の大爆発でしたね(笑)。
ちなみにそのミスには思い当たる節があって、『バイオハザード』のリメイク版で死体を放置しておくと凶悪になって襲ってくる「クリムゾンヘッド」というゾンビがいるんです。すぐに燃やさなければいけないやつだったんですが、あのミスはたぶん、そのときに植え付けられた恐怖によって引き起こされたものです。ホラーゲームが好きな人が引っかかりやすいトラップだったのかもしれません(笑)。
サイコブレイク
発売年月日 | 開発元/発売元 | プラットフォーム |
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2014年10月23日 | Tango Gameworks/ベセスダ・ソフトワークス | Windows/PlayStation 3/PlayStation 4/Xbox 360/Xbox One |
特記事項 | ||
なし |
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