編集部ひとことレビュー
『青鬼』は、館に仕掛けられた幾多の秘密を解き明かし、建物内部からの脱出を目指すアドベンチャーゲーム。
プレイヤーはベッドルームやキッチンなど、さまざまな部屋を調べて謎解きに用いる品々を集めることになるのだが、それに要する時間が比較的長めに設定されているのが特徴だ。
当然のように探索の途中で“ダレて”くるのだが、じつはこの展開こそが、恐怖を演出する重要な要素のひとつなのだ。
たとえば机やソファが置かれたリビングルームを調べ終わり、何も成果が得られないまま「部屋から出よう」と気を緩めたとする。
すると、その精神状態を見透かしたかのように、巨大な青鬼がいきなりドアの向こうから出現!
鉢合わせした主人公をどこまでも追跡してくるのだ。
クローゼットの中に逃げ込んだり一定時間逃げ通したりなど、決められた条件を達成する前に青鬼に捕獲されるとゲームオーバー。直前のセーブ地点からやり直し。
あえて冗長な展開を作り出すことでプレイヤーの油断を誘い、そこから一気に恐怖感あふれる追跡シーンへと追い落とす……この緩急の差で生まれる恐怖をぜひ味わってほしい。
青鬼
発売年月日 | 開発元/発売元 | プラットフォーム |
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2009年 | noprops | Windows |
特記事項 | ||
なし |
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