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100円の“両手”操作シム&サバイバルゲーム『Hand Simulator: Survival』がSteamで話題に。とにかく手の操作が難しすぎる、”他のゲームでまったく役に立たない”操作技術の成長を感じろ

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 日本時間12月18日、SteamにてリリースされたHFM Gamesの新作『Hand Simulator: Survival』が話題を呼んでいる。本作の価格は100円であり、現在は「Steamウィンターセール」の対象となっているため、45%オフの55円で購入可能。それゆえかレビュー数も発売から数日で500件と注目を集めているのだが、意外にも評価は「非常に好評」とポジティブなものとなってる。

 実際にプレイしてみると、本作は”他のゲームでまったく役に立たない”操作技術の成長を感じられる、コスパ良好のサバイバルゲームだった。今回はゲームの概要を紹介してみたい。

 本作は、人間の手の動きをキーボードやコントローラー操作で真似するシミュレーターゲーム『Hand Simulator』(2017年)の新作だ。
 そもそも前作『Hand Simulator』は、一見簡単そうに見えるものの手の操作が非常に難しいことや、マルチプレイでシュールなゲーム体験を共有できることから、玉石混交である低価格帯のゲームを愛好するSteamユーザーから多くの人気を得ていた。

 さて、『Hand Simulator: Survival』の説明をしていこう。今作の舞台は無人島。プレイヤーは一人称視点で自身の両手を上手く使って、物資収集や食料調達、建築などを器用に行わなくてはならない。

 ゲーム本編をプレイする前には、必ずトレーニングモードで基本操作やサバイバルのヒントが入っている箱の中身を確認しよう。ただし、ここからすでに『Hand Simulator: Survival』の洗礼は始まっている。

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(画像は『Hand Simulator: Survival』よりキャプチャ)

 なぜなら、「箱を開け、中にあるものを掴んで取り出すふたつの行動」が、すでに難しすぎるからだ。慣れない操作で行うそれは難度が非常に高く、最悪、取り出せなくても問題はないものの、「手首の向きを変える」、「使う手を左手(右手)に変える」、「しゃがむ、立つ」などの基本動作をここで覚えておきたい。

 ゲーム本編を開始するにはルームを作るか、既存のルームを探して入るかを選ぶ。ルームは最大8人まで入室可能で、パスワード設定もできるほか、遊ぶ際にリージョンを選択することも可能。
 ボイスチャット機能も搭載されており一応のコミュニケーションは取れるが、筆者がプレイした際には、正気を失ったかのようにどこかへ走っていきそのまま戻って来なかったサバイバーもいた。連携を取りたいなら事前にTwitterやDiscordなどで募集をかけた方が良いだろう。

 ゲーム本編を開始すると、前置きは一切無いまま島に漂着する。島の構造やプレイヤーの初期スポーン位置は固定だ。どうか初期スポーン地点にあるヤシの木をランドマークにして、実家のような安心感を得てほしい。

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(画像は『Hand Simulator: Survival』よりキャプチャ)

 ゲーム画面上部には現在時刻と生存日数、ルーム内の生存人数が表示される。また、画面左下には体力、満腹度、水分量、スタミナ、体温を表す5本のゲージがある。

 なかでも、特に気を付けたいのは体温だ。なぜかパンツ一丁で漂流してしまっているプレイヤーは夜の寒さに耐えられず、たき火を焚かなければ当然死んでしまう。

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(画像は『Hand Simulator: Survival』よりキャプチャ)

 ゲーム本編を開始したら、まず海岸線を散策してたき火に使う流木を5個以上集めておこう。このゲームには明度のオプションが無く、夜はかなり見えづらくなる。夜になった時にたき火の準備が出来ていなければ、プレイヤーの命の灯火もそこで尽きることになる。

 拾う際はしゃがむと掴みやすくなるほか、左右別々の手でものを掴めるので、トレーニングモードで習得した基本操作をうまく利用したい。

 流木を集めていく過程で気になるのは満腹度と水分量だが、こちらは海岸線にあるヤシの実を食べれば問題ない。ただし、石で殻を壊したあとに2つに割る必要がある。

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(画像は『Hand Simulator: Survival』よりキャプチャ)

 プレイヤー以外にとってはまったく役に立たないが、マウスホイールに設定されている手の高さを変更する動作を使って叩くと、地面に置いたものを安定して叩けることをどうか覚えておいてほしい。

 島の内側にある森には、カエル、ヘビなどの生き物のほか、トラが生息している。トラは近くに寄ると逃げきれない速さで追ってくるほか、ヘビも1回噛まれるごとに体力の3分の1をごっそり持っていく。この島で生き残るためには、基本的にカエル以外は相手にしない方が身のためだ。

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(画像は『Hand Simulator: Survival』よりキャプチャ)

 また、森に生えている竹は、海にいる魚を取るための槍や、高床式の足場を作る際の柱にもなる。見つけた際には持って帰っておくとよいかもしれない。

 本記事を書く前に4回ほどプレイしてみたが、1回目のプレイでは物がなかなか掴めず歯がゆい思いをしていたところ、2回目、3回目と回数を経るごとに手の動かし方を理解してスムーズに物を掴めるようになり、一renn日で行わなくてはならない作業を理解できるようになっていた。

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(画像は『Hand Simulator: Survival』よりキャプチャ)

 きっと、このゲームで得た手の動かし方に関するテクニックは『Hand Simulator』以外のゲームでは一切役に立たないのだが、1回のプレイごとに成長していく経験は、100円の価格を上回る満足度を与えてくれることだろう。ウィンターセールで買うものに迷っている方は本作を購入し、現実世界で自由に動かせる手をありがたがりながらプレイするのもいいかもしれない。

ライター/ヨシムネ

ライター
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ヨシムネ
2019年11月加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。
コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『モンスターファームアドバンス2』『新・世界樹の迷宮2』など。

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