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『ウマ娘』のすごいところを100個紹介しながら2万文字くらいで魅力を語ってみる

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 『ウマ娘 プリティーダービー』(以下、ウマ娘)の勢いがすさまじい。

 リリースから約1ヵ月、ネット界隈で『ウマ娘』の話題を見かけない日はないし、市場調査会社による調査で1ヵ月の収益が140億円を突破したという情報があるなど、バクシンしまくっている。

『ウマ娘』のすごいところを100個紹介しながら2万文字くらいで魅力を語ってみる_001

 『ウマ娘』のどこが魅力なのか、なにがすごいのか。

 3Dグラフィックの作りこみ、ウマ娘ひとりひとりのかわいさ、快適なUI、育成シナリオのおもしろさ、ウイニングライブの豪華さ、レースのクオリティ、継承によるやりこみ要素、因子厳選周回(楽しい)……挙げだしたら止まらない。

 『ウマ娘』の魅力を語りたい。伝えたい!

 『ウマ娘』はこんなにすごいんだと世界中に叫びたい!!

 そんな想いが胸にくすぶっていたとき、電ファミニコゲーマーよりレビュー記事の執筆依頼が届いた。


 こ れ は チ ャ ン ス だ


 この機に『ウマ娘』の魅力を紹介しまくってやろう。そう思った。

 そんなわけで、本記事では『ウマ娘』のすごいところを100個挙げつつ、本作の魅力を紹介していく。

文:竹中プレジデント

その1:テンポよく遊べる育成シナリオ

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 『ウマ娘』のメインコンテンツである”育成シナリオ”。これがおもしろいだけでなく手触り、テンポ感が非常にいい。

 育成シナリオでは、トレーナーとして担当するウマ娘とともに3年間を過ごし、夢である大レースでの勝利を目指すのが目的だ。

 ウマ娘たちには、スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さの5つのパラメータが存在し、各種トレーニングを行うことで対応したパラメータが成長していく仕組み。

 いわゆる『パワプロ』のサクセスライクであり、育てるモンスターが美少女になった『モンスターファーム』的ゲームでもあり、学園生活を過ごしてクリスマスやバレンタインなどのイベントをともに過ごすという意味では『ときメモ』のような体験もできる。

 シナリオやレースをじっくり見る場合ワンプレイ約1時間かかるが、短縮、スキップ機能を活用すれば25分程度で育成可能と、慣れるとサクサクプレイが可能。「もう1回……もう1回……」と止めどきがわからず、気づいたら時間が溶けてしまう。

その2:短縮・スキップ機能で手厚い周回サポート

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 そんなプレイ時のテンポ感や快適度をもたらしてくれている要因として大きいのが、短縮・スキップ機能だ。

 文字通り、シナリオ描写を短縮したり早送りできる機能なのだが、育成シナリオは、より優秀なパラメータを持つウマ娘を求めて、何度も何度も周回することになるため、これらの機能はほんとーに、ほんとーにお世話になる。

 短縮機能は、「短縮設定しない」「すべてのイベントを短縮」「メインシナリオイベントのみ短縮」「育成ウマ娘イベントのみ短縮」の4つのモードから好きな設定を選択可能。

 全部じっくり見たり、ウマ娘のイベントだけ見たり、育成に集中するためにすべて短縮したり、プレイスタイルに合わせてチョイスできる。このあたりのサポート機能が手厚いのは非常にありがたい。

 逆にスキップ機能まわりがここまで快適でなかったら、多くのトレーナーがここまでドハマりしていたか怪しいかもしれない。

その3:見ているだけでおもしろいレース

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 トレーニングを行い成長していくウマ娘たちがその力を発揮する場所、それがレースだ。

 日本ダービーや天皇賞などのレースに出場し、そこで好成績を収めることでさらにパラメータが成長したり、ファンが増えたりしていく。

 そのレースにおいて、トレーナーができることは事前に「逃げ」「先行」「差し」「追込」の中から、ウマ娘がどう走るのか作戦を選ぶことのみ。実際にレースが始まってしまえば、プレイヤー側から介入できる行動はない。育ててきたウマ娘の力のみが順位が決まる。

 「レースは見ているだけ」と情報を知ったとき、「自分で操作できないのかあ」と、じつはちょっと残念に思った。しかし、実際にレースを見てみると、これがまあおもしろい。

 作戦「逃げ」で先頭を走っているときに後ろのウマ娘たちが差をつめてくると「がんばれ……!! もう少しもう少し!」と手に汗握るし、作戦「差し」で最後のコーナーからスパートをかけて一気に追い抜いていくと「きもちいいいいい! いけいけ!」と胸が熱くなる。

 見ているだけなのになぜここまで心が揺さぶられるのか……。

 恥ずかしながらまだしっかりと言語化できていないのだが、運動会で子供のかけっこを見ているような、授業参観のときのような、そんな子を見る親の気持ちに似ているのかもしれない。

その4:レースの結果には育成の集大成が詰まっている

 そしてプレイヤーの操作介入がないからこそ、レースの結果には育成成果が如実に表れてくる。

 もちろん、天候やいっしょに走るウマ娘たちの行動、スキルの発動有無などランダム要素が絡む部分もあるが、それ以上にレースの結果に影響を及ぼすのが、どのように育成してきたかだ。

 例えば、スタミナのパラメータを上げないで長距離のレースに出るとスタミナが切れてしまい、いくら他のステータスが高くても負けてしまう。ウマ娘たちの特性や出走するレースなどを考慮したうえで育成していくのがトレーナーの腕の見せどころになっている。

 また、プレイヤーの介入がないからこそテンポ感がよくなっている部分もあるだろう。

その5:スキルのコンボがつながる快感

 個人的に、レースを見ていて「気持ちいい」のが、レース終盤にスキルが連続発動して前を走るウマ娘たちを追い抜いていく瞬間だ。

 ウマ娘たちは、速度が上がったり、抜け出しやすくなったり、発動することでさまざまな効果を発揮するスキルを習得できる。このスキルは単体でも十分強いのだが、複数のスキルを組み合わせることでより強い効果を発揮してくれる。

 例えば、”シューティングスター”(レース終盤に前の方で相手を抜くと勢いに乗って速度が上がる)+”汝、皇帝の神威を見よ”(レース終盤に3回追い抜くと最終直線で速度がすごく上がる)を習得させることで、レース終盤の強さが増す。みたいにまるでコンボを組んでいる感覚になる。そしてそれがレース中にうまく決まるとめちゃくちゃ気持ちいい!

その6:レースシーンのクオリティが高い

 筆者自身、原作(現実世界における競馬)は詳しくないのだが、競馬歴25年を超え、競馬ゲームも数多くプレイしてきた友人ゲーマーが、『ウマ娘』のレースシーンに感動の声をあげていた。

 「競馬ゲームで見てもウマ娘はトップクラスのレースクオリティを誇る!」と。

 どういうことかと聞くと、レース中に走っている位置が左右に大きくブレる、みたいな現実には起こりえない不自然な動きが本作にはないと。ウマ娘たちが密集していると、パラメータが高かったとしてもそこからなかなか抜け出せない。そういう”のまれてしまう”状況もリアルだと。

 なるほど。すげえや。

その7:ライブ演出のクオリティがめちゃくちゃヤバい

 レースで勝利したウマ娘がたどり着ける場所。それがウイニングライブである。

 勝利を掴み取ったウマ娘と応援してきたファンが喜びをわかちあう場所であり、すべてのウマ娘が目指す場所だという。

 もうこれに関しては文字で説明するより実際に見てもらったほうが100倍伝わるのだが、とにかくライブシーンのクオリティがハンパない。それに尽きる。ヤバい。クオリティの暴力だ。

その8:12曲もの楽曲が実装(ウマ娘はリズムゲームではない)

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 そんなウイニングライブで実装されている楽曲は、現時点で12曲。念のためお伝えしておくが、ウマ娘はリズムゲームではない。それなのに12曲もの楽曲が実装されている。控えめに言って意味がわからない。

その9:シナリオクリア時のご褒美楽曲が「うまぴょい伝説」

 現在実装されている育成シナリオは「新設!URAファイナルズ」。このシナリオでは、3年間を通して目標を達成し、最終的にURAファイナルズで優勝をすることがシナリオクリア条件となっている。

 この最後のレースに1着をとることで解放される楽曲が、2016年3月にプロジェクト発表とともに世に出た「うまぴょい伝説」なのだ。ある意味、『ウマ娘』プロジェクトの原点とも言える。

 まさか育成シナリオの最後の最後でこの楽曲を聞けるとは……と『ウマ娘』リリースを待ち望んでいた歴戦のファンたちは思ったのでないだろうか。

その10:「うまぴょい伝説」は全キャラ分のボーカル差分が実装されている

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 そんな「うまぴょい伝説」であるが、実装されているウマ娘全員のボーカル差分があるというから驚きだ。

 ほかの楽曲も、ボーカル差分があるが「うまぴょい伝説」は全員。全員なのである。ウマ娘たち全員の「うまぴょい伝説」が聞ける。

その11:「うまぴょい伝説」はワインを飲んでパンイチで踊りながら作られた

 ちなみに「うまぴょい伝説」の作詞・作曲は、『メタルギア』シリーズをはじめ、数多くのゲームミュージックを担当している本田晃弘氏によるもの。

 そして、どうやらこの曲はて「ワインを2本開けて(パンツ1枚になって)」作られたもののようだ。(※)歌詞もメロディもすごいなと思っていたが、楽曲制作時のエピソードもすごすぎた。

■『プリンセスコネクト!Re:Dive』楽曲はなぜ充実? サウンドプロデューサー本田晃弘に聞く
https://realsound.jp/2018/09/post-255740.html

その12:継承によるやりこみ要素が多く無限に遊べる

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 育成シナリオをプレイし強いウマ娘を育成できたとしよう。そこからさらにおもしろさが増していくのが本作のすごいところだ。

 育成したウマ娘は”殿堂入りウマ娘”となり、次回以降育成するウマ娘へ想いを「継承」させることができるようになる。要はパラメータにボーナスを発生なせたり、スキルをより習得しやすくなったりする。

 とくにいま多くのトレーナーがやりこんでいるのが強い”因子”厳選。因子による恩恵が果てしなく大きいため、「強いウマ娘を育成するための強い因子を持つウマ娘」を育成するために、終わりの見えないやりこみプレイが続いている。

その13:攻略情報のブラックボックス感

 どのスキルが強いのか、根性を上げるとどういうメリットがあるのか、サポートデッキの編成はどうすればいいのかetc……多くのメディアや企業Wiki、実況者、ユーザーが攻略情報発信に力を入れているが、リリースから1ヵ月ちょっとたったいまの段階でも、わからないことだらけ。

 サポートカードの編成も、スピード×3、賢さ×3編成で2極育成方法が流行ったり、根性属性で固めての根性連打育成が強いのではと噂されたり、対人レースで勝つためにはバランスよく上げたほうが強いよという情報が出たり、新しい攻略情報が飛び込んでこない日はない勢いだ。

 この”正解がわからない感”、”少しずつ解き明かされている過程”というも『ウマ娘』の楽しい部分でもある。

その14:そのうえでクリアじたいの難易度がそこまで高くない

 やりこみ要素がマジのガチで豊富で奥深い本作だが、決してゲームを楽しむための難易度が高いわけではない。

 もちろん、競技場(対人モード)でランキング上位を目指すや、高評価ウマ娘を育成しようとすると、育成ハードルは上がるのだが、育成シナリオのクリアじたいは、ゲームに慣れればさほど難しくはない。

 とは言え、「このゲーム難しい……」という声はちらほら聞こえるし、それが合わない方もいるだろうが、個人的にはそんな”難しい部分”も本作の魅力であり、そこを成長して乗り越えていく過程こそがおもしろさに起因しているのではないかと感じてはいる。

その15 :プロジェクト発表から約5年でのリリース

 『ウマ娘』プロジェクトが発表されたのは、2016年3月26日に東京ビッグサイトで開催された“AnimeJapan2016”のサイゲームスブースにて。みんな大好き「うまぴょい伝説」とともにプロモーションムービーが公開された。

 今から約5年前の出来事だ。5年というと赤ちゃんが幼稚園に通うくらいだし、小学1年生も6年生に。ゲームタイトルとして見ても長期開発にカテゴライズされるだろう。

その16:事前登録から約3年でのリリース

 また、発表からリリースまでの期間だけでなく、事前登録開始からリリースまでの期間も長い。『ウマ娘』の事前登録がスタートしたのは2018年3月25日より。そう、事前登録期間はなんと約3年に及んだのだ。これはわりと前代未聞じゃなかろうか。

 アニメ1期が2018年4月から放送されることもあり、「アニメで盛り上がったところにゲームのリリースを合わせるんだろうな」と予想されつつ、実際にはまったくゲームの続報がなくざわざわしていたのを曖昧ながらも覚えている。

その17:まとめサイトが人参を栽培しだす

 人気タイトルのリリースが近づけば必ず出てくるのが”まとめサイト”の設立である。当然ながら『ウマ娘』も例に漏れずまとめサイトが作られていた。

 しかし、事前登録がスタートしたのにも関わらず一向にリリースされない。つまりはまとめるネタがない。

 そんな中、とあるまとめサイトで、「【ウマ娘】ミニニンジンの栽培方法と育て方のコツ攻略!初心者も手軽で安心」という記事が投稿された。

■【ウマ娘】ミニニンジンの栽培方法と育て方のコツ攻略!初心者も手軽で安心
https://xn--o9j0bk9l4k169rk1cxv4aci7a739c.com/post-26859

 「にんじんはウマ娘に欠かせないもの」と前置きし、栽培時期や育てやすい品種、育てる環境などについてまとめられており、界隈ではかなり話題になっていたのをよく覚えている。

 投稿時期は2019年4月10日。事前登録から1年経過したころである。「たのむ…新情報を……うま…、ぴょい…」と、管理人のコメントにその当時の状況がすべてつまっている気がする。なお、同サイトであるが、リリースされた今ではゲーム内容がまとめられている模様。

その18:リリース前にアニメが3クール分放送される

 発表からリリースまで約5年のロングランを走ることになった『ウマ娘』。

 その結果、2018年4月に放送されたアニメ1期に加え、2020年7月からは『うまよん』が、2021年1月からはアニメ2期が放送されるなど、リリース前に3クール分もアニメが展開されることになった。

その19:そんな長期開発のなかこれだけおもしろいゲームをリリースする

 そんな背景もあり、リリース前の『ウマ娘』の期待値はそこまで高いものではなかった。ゲームの紹介PVが公開されると、そのグラフィックのクオリティの高さに驚く声は多かったが、ゲーム部分が見えない段階では、どちらかというと不安の声のほうが多かった印象だ。

 しかし、しかしですよ……実際に世に出たゲームはめちゃくちゃおもしろくて、ものすごい規模で話題を集めている。

 改めて「おもしろい」って大正義なんだなあ……と、しみじみ。久しぶりにクオリティの暴力で顔面をぶん殴られた感覚を味わった。

その20:リリース直後にTwitterトレンド1位

 『ウマ娘』がリリースされたのは2月24日の昼ごろだった。そしてあっという間にTwitterのトレンド1位に。

 自宅で仕事をしながらTweetDeckで「ウマ娘」タイムラインを見ていたのだが、ツイートの流れる速度が本当におかしかった。異常な熱量が生み出されていた。

その21:トップセールス1位を獲得

 そして、AppStore・Google Playの両方におけるトップセールスでも先頭(1位)へ踊りでた。また、リリースから約1ヵ月たって今でも上位に位置取る人気っぷりを見せつけてくれている。

その22:3Dグラフィックのぬるぬる感

 育成シナリオで、ストーリーで、レースで、ウイニングライブで、3Dグラフィックでぬるぬると動くウマ娘たち。もうめちゃくちゃかわいいし、まるでそこにいるような実在感がすごい。

 リリース前に公開されたゲーム紹介PVからそのヤバさは理解していたつもりなのだが、実際にゲームをインストールしてオープニングムービーを見たときのインパクトはすさまじかった。

その23:”揺れ”がすごい

 これに関しては言葉は不要なので、上の動画をぜひ見てほしい。筆者は「すご……」と真顔になった。マジですごい。

その24:ウマ娘とトレーナーの1対1の関係性

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 そしてそんなウマ娘たちが、レースで買ったら喜んでくれるし、負けたら悔しがる。悩んだり恥ずかしがったり、さまざまな表情を見せてくれる。

 上の画像は育成の行動選択画面。これがもう“ウマ娘と向き合っているトレーナーの視点”なわけで、これはね……ウマ娘たちのこと好きになっちゃうし、推したくなる。

その25:ウマ娘たちの表情や仕草の作りこみがすさまじい

 おそらく、自分のなかでウマ娘たちにゲームのキャラクター以上の何かの感情が芽生えている。(ハルウララ金策がTwitterで話題になった際、一度だけ試してみたのだが、もう見ているのが辛すぎて心が痛くて吐きそうになった)

 なぜそこまで引き込まれているのだろう? と考えたところ、彼女たちの表情や仕草が、その実在感を高めているんじゃなかろうかと、思うようになっていった。

 『ウマ娘』アートディレクターのインタビューでも、以下のように語っており、その結果、ナイスネイチャにはナイスネイチャらしさが、ゴールドシップにはゴールドシップらしさが出て、より”単なるキャラクター以上の存在”に感じられるようになっているのではなかろうかと。


3Dゲームの仕組み上、すべてのキャラクターを汎用化して同じポーズや表情の演出を作ることでコストを抑えるという手段も取れますが、『ウマ娘』ではできる限りキャラクターごとの魅力を個別に表現できるシーンをたくさん作りました。その積み重ねによって、ふとした瞬間にキャラクターの個性が垣間見えて、「もっとこのキャラクターを知りたい」という循環が生まれると考えています。

 

「ウマ娘と二人三脚で夢を叶える喜びを」 アートディレクターが語る「ウマ娘の実在感」の描き方 より引用
https://magazine.cygames.co.jp/archives/14355

その26:レース中の表情チラ見がめちゃくちゃ好き

 とくにレース中の表情も好きだ。レース終盤に歯を食いしばるように走っている表情や、後ろを気にしてチラ見している表情がめちゃくちゃいい。たまらなく好き。

その27:レース後の反応もかわいい

 レース後、その順位に応じてウマ娘たちは喜んだり悔しがったりする。このポーズが非常にかわいい。

その28:ボイス差分が多い

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 あと地味にすごいなと思っているのが、ウマ娘たちのボイス差分の多さだ。

 試しに、ナイスネイチャのホームでのボイス数をカウントしたところ、共通で147(衣装?で17)の合計164もの差分が。しかも、バレンタインや七夕などの季節ごとのログイン差分も大量に実装されている。

 バレンタインは2月14日、リリース日は2月24日、聞くには1年待たねばならないものをオープンに見せておいておくのが、これまた憎らしい。

その29:衣装を着せ替え自由

 あとあと、制服やレース服などの着せ替え機能もできちまう。まだリリースしてから間もないため、衣装じたいは多くないが、夏になったら浴衣、冬になったらサンタなどの衣装が追加されていくはずだ(多分)。

その30:モデルとなった競走馬の性別で髪飾りの位置が違う

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画像は「ウマ娘 プリティーダービー 公式ポータルサイト」より

 そういえば、ウマ娘は全員女の子だが、モデルとなった競走馬は牡(おす)なら右耳に牝(めす)なら左耳に髪飾りをつけているらしい。

 実際にスペシャルウィークやサイレンススズカは右耳に髪飾りをつけており、モデルとなった競走馬は牡。左耳に髪飾りをつけているウオッカやダイワスカーレットのモデルとなった競走馬は牝であった。

 こういう細かいこだわり、好き。

その31:ゴールドシップというフリーダムすぎるウマ娘

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 実際の競馬に詳しくないのだが、アニメやゲームで好きになったウマ娘たちの原作(実際の競走馬)が気になって調べてみると、どうやら見た目や性格、衣装などかなり原作再現されている部分があるっぽい。

 例えば、みんな大好きゴールドシップ(ゴルシ)。原作でもかなり自由きままな性格だったらしい。

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画像はニコニコ大百科「ゴールドシップ」より

 最初に、このゴルシ伝説を見たときは「いやいやうそだろ……」と信じられなかった。

 が、ゲームでレース後にトレーナー(?)にドロップキックをかます破天荒ぶりを見せたり、アニメでもトレーニング中に将棋をしたり麻雀卓を磨いたりフリーダムすぎる様子を見ると、「あ……原作通りなんだな」と妙に納得してしまった。

・毎日遊んであげないと暴れる
・ウイニングラン断固拒否
・引退式の口取り写真を5分間ゴネる

 とくにこのあたりは、もう『ウマ娘』のゴルシがやっていても個人的にまったく違和感がない。原作再現すごい。

その32:ウマ娘の蹴りをくらっても無事なトレーナー

https://twitter.com/himuron/status/1364512759757426691?s=20

 話がそれるが、ウマ娘たちはすさまじいスピードで走る脚力を持っている。そんな彼女たちの蹴りはトンデモナイ威力に達するだろう。

 しかし、ゴルシのドロップキックをくらってもトレーナーはケガひとつない。アニメでも顔面に蹴りをくらうシーンがあるが、痛がるくらいで無問題。トレーナーの耐久値もすごいものがあると言えよう。

その33:グラスワンダーという束縛が激しそうなウマ娘

 また、原作の特徴をキャラクターへ落とし込んでいるとは別軸の話だが、ウマ娘自身の性格をゲーム的能力に落とし込まれているのも好感度高い。

 例えば、グラスワンダー(グラスちゃん)というウマ娘がいる。

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 彼女はアニメ1期から登場しており、基本的におしとやかなTHE大和撫子って感じな美少女なのだが、8話にて流れが変わる。

 スペシャルウィーク(スペちゃん)との対決が迫るなか、当のスペちゃんはケガをしているサイレンススズカ(スズカさん)の看病にばかり意識がいっていて、いっしょにレースを走るグラスちゃんのことをしっかり見ていなかったのだ。

 これにはグラスちゃん激おこなのか、謎のオーラを出して圧倒的走りでスペちゃんをぶっちぎって勝利。「私はスペちゃんだからこそ全力でした。スペちゃんは私に全力できてくれましたか」と悲しい表情で告げる。

 ……という描写から、スペちゃんへの愛が重い系女子のオーラを少なからず感じるキャラになった。

 そしてゲームでのグラスちゃんの能力を見ると、「束縛」「独占力」など、それっぽいネーミングのデバフスキルが搭載されていたり、イベントで「徹底マーク」というスキルのヒントをもらえたり、能力でも愛が重い系女子というキャラ付けがされている(気がする)。

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 筆者はグラスちゃんが好きなので、こういうのがとてもとても刺さるのだ。もちろん人によって好き嫌いがわかれるところではあると思うが、個人的にはこのような描写が増えることを心より願っている。アニメ2期8話で突如としてスペちゃんの後ろに表れるの。あーいうのがもっとほしい。

その34:もはやギャルゲー? なナイスネイチャの育成シナリオ

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 あと何より育成シナリオがすごい。育成シナリオでは、育成するウマ娘と3年間をともに過ごしていくのだが、レースごとや季節ごとにウマ娘たちの個別ストーリーが差し込まれる。

 とくに好きなのがナイスネイチャ(ネイチャ)のシナリオ。完全にギャルゲー。Twitterで「ナイスネイチャ」と検索すると、「ナイスネイチャ 彼女」や「ナイスネイチャ 結婚」と出てくるくらい愛されまくっている。

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 どうやら原作のネイチャは、有馬記念にて3年連続で3着という成績を残しており、「ブロンズコレクター」「善戦マン」などと呼ばれるようになっているらしい。

 だからなのか育成シナリオ内の目標も”3着以内”が並んでいる。そんな彼女にレースで1着をとらせてあげたくなるし、「俺の一番はネイチャだよ!」と叫びたくなる。

 もちろんネイチャだけでなく、ほかのウマ娘たちも個別でストーリーが用意されている。走ることを楽しむハルウララが勝ちたいと思うようになったり、ライスシャワーのお兄さまになったり、それぞれのシナリオがすばらしい。

その35:ゲーム未実装のウマ娘がまだまだいる

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画像は「キャラクター一覧 | ウマ娘 プリティーダービー 公式ポータルサイト|Cygames」より

 さて、まあそんな魅力的なウマ娘たちであるが、ゲームに実装されているのはまだ30人足らず。しかし、公式サイトのキャラクターページを見るとじつに70人ものウマ娘たちが公開されている。

 まるでツインターボ師匠のようにスタートダッシュを決めた『ウマ娘』であるが、まだまだ脚をためにためている状態なわけだ。未来への期待値の高さ、とんでもない。

その36:サポートカードにも元ネタが詰め込められている

 YouTubeで知ったのだが、サポートカードでも原作の元ネタが仕込まれているとのこと。

 例えば、SSRトウカイテイオーの指を3本掲げているのは、原作父のシンボリルドルフが1984年に無敗の三冠馬を達成した際に騎手が指を3本立てていたことが元ネタなのではないか?

 SRダイワスカーレットでは、ダイワスカーレットの机の上にある本と、後ろにいるアグネスタキオン(原作ではダイワスカーレットの父)の机にある本が一致しているのは、偉大な父に追いつくための娘の姿を描いているのでは?

 などなど。いや~~まさかサポートカードにもこんなネタが仕込まれているとは。改めて『ウマ娘』すごいと思った瞬間だった。

その37:トレーニングの中のウマ娘がかわいい

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 スピード、スタミナ、パワー、根性、賢さの5つのトレーニングが用意されているのだが、トレーニングを行うたびに育成ウマ娘たちが実際にトレーニングを行っているモーションが描写されており、これがまたかわいいのだ。

 しかもトレーニングのレベルが上がることで、トレーニングの様子も変化。ひとつのトレーニングで5粒おいしい仕様になっている。

その38:ウマ娘たちの水着姿を拝める

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 まったく、一切、これっぽっちも邪(よこしま)な気持ちはないのだが、そんなトレーニングの中で着目したいのが、スタミナトレーニングだ。

 スタミナというパラメータはレースを走るうえで非常に大事。どれだけスピートやパワーが高く、強力なスキルを習得していようが、スタミナが尽きてしまえば十全に力を発揮できない。

 ウマ娘を育成するうでなにより大事なのは、どの距離のレースを主戦場にするか定めたうえでその距離に必要なスタミナ値を設定し、そのうえでほかのパラメータを振っていく。それくらいスタミナというパラメータは重要なのだ。

 だからこそ、スタミナのトレーニングは積極的に行っていきたい。どうトレーニングしているのか様子を見るのもトレーナーとして大事な役割だろう。

その39:スタミナトレーニングの”犬かき”

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 スタミナトレーニングのレベル5は”犬かき”。ウマ娘のパワーがすさまじいからだろうか。ものすごいスピーディーかつパワフルなものになっている。

その40:パワートレーニングの”瓦割”

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 パワートレーニングのレベル5は”瓦割”。力こそパワー。

その41:根性トレーニングの”タイヤ引き”

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根性トレーニングのレベル5は”タイヤ引き”。意味不明なほどデカいタイヤを引っ張る引っ張る。ウマ娘の身体能力のすごさをまじまじと見せつけられる。

その42:賢さトレーニングの眼鏡姿がかわいい

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 賢さトレーニングレベル5の”将棋”を行うと、ウマ娘たちの眼鏡姿を見ることができる。いつもと違う雰囲気でかわいい。

その43:いっしょにお出かけ(デート)できる

 育成コマンドの”お出かけ”は、ウマ娘のやる気アップ効果があるコマンド。いっしょにお散歩したりカラオケに行ったり、神社に行ったり、もはやデートと言っても過言ではない。

その44:クレーンゲームも遊べる

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 そんなお出かけ中にときどき発生するクレーンゲームイベント。完全にゲームセンターでいちゃついているカップルだ。

その45:お出かけに誘っても断られない

 ウマ娘たちはお出かけ(デート)に誘っても断ってこない。『パワプロ』のサクセスや『ときメモ』でデートに誘って断られたときの、あの虚しい気持ちを味わう心配がない。メンタル的にものすごくありがたい。ウマ娘とトレーナーの”絆”を感じる。

その46:季節ごとのイベントをいっしょに過ごせる

 そんな感じで、育成シナリオでは、ウマ娘とトレーナーの二人三脚で3年間の学園生活をおくっていくわけだが、クリスマスやお正月、バレンタインに夏合宿など季節ごとのイベントも盛りだくさんとなっている。もはやギャルゲーをプレイしているのではと錯覚してしまうほどの充実っぷり。

 育成的にも、夏合宿では効率よく育成するチャンスであるし、お正月には体力回復やスキルポイント獲得など選択肢によって好きな恩恵を受けられるボーナスタイム。彼女たちとの絆を深めつつ、強いウマ娘育成を目指して有効活用していきたいイベントである。

その47:うまくいけば温泉旅行にいける

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 3年目の年明けにあるくじ引きイベントで、特賞である” 温泉旅行券”が当たり、かつURAファイナルズに優勝することで、育成イベントの最後にウマ娘といっしょに温泉旅行に行ける。
 ここでは、ウマ娘とのまったり温泉旅行が楽しめるだけでなく、短いながらも温泉シーンを眺められる、なんともムフフなご褒美が待っている。

 温泉旅行が当たりつつも、スキップでプレイしていたがために、温泉旅行シーンを飛ばしてしまう……なんてミスをしないように(筆者も幾度となくやってしまっている)だけは注意したいところ。

その48:ウマ娘以外もかわいいキャラ盛りだくさん

 ウマ娘たち以外にも、理事長やたづなさん、葵ちゃん(ライバルトレーナー)など、魅力的なキャラクターも数多く登場。たづなさんと葵ちゃんとはお出かけという名のデートもできちゃう。理事長やほかのキャラたちのサポートカード実装も待たれるところだ。

その49:どんなことからも上達の秘訣を閃くトレーナー

 育成シナリオでは、さまざまなイベントが起きるのだが、どんな展開、どんな流れでもトレーナーは「その時、ふと閃いた!」と、なんでもかんでも育成ウマ娘成長のヒントを閃く。

 展開としてはシュールなのだが、おそらくトレーナーは24時間担当する育成ウマ娘のことを考えているので必然な気もする。

 森羅万象すべてをトレーニングにつなげる。まさに理想のトレーナー。Twitterでこんなツイートがあって納得しかなかった。

https://twitter.com/maru27163218/status/1368833493325639683

その50:レース開始前のファンファーレが心踊る

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 こういう競馬系(と言っていいのか微妙だが)ゲームをプレイすることじたい初めてなのだが、レース前のファンファーレを聞くと戦いの前って感じでテンション上がる。ワクワクする。すげえかっこいい。

その51:レース中の実況もすごい

 実況もまたいい。基本的に育成周回中はミュートでプレイしているのだが、最後の有馬記念やURAファイナルズ決勝なんかは、我が子の晴れ舞台を見守る親の気持ちでレースを見ることが多い。そんなときはBGMと実況を聞きたいがためにミュートを解除する。

 ちなみに『ウマ娘』音楽担当者へのインタビューでは、以下のようにレースまわりのBGMについてのこだわりが眠っている旨が明かされている。どのようなこだわりがあるのか……いつしか聞いてみたいものだ。

本田:
 レースまわりのBGMもかなりこだわっていますね。レースごとに距離が違って、前半、後半で2曲にわかれているのですが、ゴールと同時にジャーンと終るように工夫してゲームに実装していたり。

内田:
 レースパートの実装メンバーに話を聞くとおもしろいことがたくさんありますよ。実況をはじめ、いろいろとこだわってるんです。

本田:
 そうそう。担当しているフランス出身スタッフのこだわりが際立ってるんです。ぜひ機会があったらお話を聞いてほしい。

 

ゲーム『ウマ娘』で制作済みの音楽をほぼ全曲作り直すことになった理由とは? まるで”ウマ娘2″を作るように──「うまぴょい伝説」から始まった楽曲制作5年間の歩み より引用
https://originalnews.nico/300674

その52:レース場の再現度がすごい

 筆者は競馬場に行ったことがないのもあり、SNS上で話題になるまで気づかなかったのだが、本作でウマ娘たちが走るレース場、現実の東京競馬場や中山競馬場などの坂やカーブをはじめとする特徴がしっかり再現されているらしいとのこと。

 そういえば、レースの実況で「中山の直線は短いぞ」とはよく聞いていたのだが、現物の中山の直線を見たらほんとーーーーに短かった。

その53:だからかJRA公式が攻略サイトとしておすすめされる

 そんな作りこみが細部までされているからか、JRA(日本中央競馬会)公式サイトが攻略サイトとして利用される事態に。(『天穂のサクナヒメ』の攻略に農林水産省の公式サイトが使われたムーブを思い出す)

その54:雨や雪の描写などの描写

 晴れだったり雨だったり雪だったりするのだが、天候ごとの描写も細かい。

 天候が雨だったら濡れたり泥だらけになったりするのだが、この濡れている感がたまらなく好き。ついついスクショを撮ってしまう。とくにダイワスカーレットの雨での濡れ姿はタマラナイ。顔が本当にいい。

その55:ここまで作りこんでおいて「結果だけ見る」機能がある

 ここまで作りこんでいるレースであるにも関わらず、過去に1着をとっている場合、レース前に「結果だけを見る」ボタンでレース全体をスキップできる。この機能のおかげで育成周回のテンポ感がすごくよくなっている。本当にありがたい。

その56:倍速機能でレース中の立ち回りを素早くチェックできる

 とは言え、「結果だけを見る」と、レース中にどのようにスキルが発動しているかや、どう走っているかは確かめることができない。

 育成周回中に1着を連発しているならとくに問題はないのだが、たとえば最後の有馬記念でやけに負けるなあ……という1着をとれない理由を探りたいときはそのレースを見て、ウマ娘の走りを観察し分析する必要がでてくる。

 そんなときにお世話になるのが倍速機能。2倍速、4倍速が搭載されているので、これを利用すればサクサクとレース中の動きを観察できるというわけ。

その57:スキップ機能でゴール直前のおいしいところだけ見られる

 倍速とは別に、ゴール直前の見せ場だけをつまみ食いしたいなんて気持ちのときもあるだろう。そんなときはスキップ機能が便利。画面右下のスキップボタンをポチっとすれば、ゴール直前までスキップできる。

 「結果だけ見る」、倍速、スキップ、これらの機能があるおかげで本当にストレスフリーにプレイできる。ありがとうありがとう。

その58:メインストーリーがめちゃくちゃいい

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 『ウマ娘』はストーリーもめちゃくちゃいい。

 現在、メインストーリーは第2章まで公開されており、章ごとにひとりのウマ娘にスポットライトを当て、物語が展開されていく形式になっている。

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 第1章ではマックイーンを中心にストーリーが進んでいくのだが、天皇賞制覇を目指してオーバーワークで倒れてしまったり、チームのエースとしての期待を背負うあまりに力を発揮できなくなったりと、レースにかける悩みや葛藤が描かれている。非常にエモい。

 あと、アニメでは新生チーム<スピカ>のひとり目であるゴールドシップに誘われるかたちでチームに加入するマックイーンだったが、ゲームでは新生チーム<シリウス>のひとり目であるマックイーンの走りに興味を持ったゴールドシップがチームに加入する流れになっている。

 アニメとはちょっと違う、でもいじりいじられの立場は変わらず……そんなふたりの関係性がまたいいのだ。

その59:メインストーリー第2章に涙が止まらない

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 ストーリーを語るうえでライスシャワーというウマ娘を触れないわけにはいかない。彼女を中心に第2章が紡がれていくのだが、アニメとの相乗効果もあって、ストーリーを読んでいて涙が止まらなかった。

 このライスシャワー、原作でも『ウマ娘』世界でも、無敗の三冠ウマ娘がかかるミホノブルボンを破ったり、天皇賞(春)三連覇がかかるメジロマックイーンを破ったり、偉業を阻んで勝利をおさめている。

 そのため、レース後にブーイングを飛ばされてしまう。え!? ブーイング? 『ウマ娘』の世界にそんな概念があるのか……まずそれが意外だった。

 勝者には賞賛を、敗者も悔しがりつつ次は負けないぞと意気込む。そんな優しさしか存在しない『ARIA』(天野こずえ先生による漫画)のような世界が広がっていると、そう思っていた。少なくともアニメ2期6話までは。

 そんな概念をぶっ壊したのがライスシャワーという存在だった。レースに勝利しても祝福されない。心ない言葉も投げかけられる。ライスちゃんだけ別作品かと思うくらい雰囲気が違う。

 リリース直前に放送されたアニメ2期7、8話では、レースに勝利して苦しむライスちゃん描き、その直後にリリースされたゲームのメインストーリー第2章でもライスちゃんの心情をこれでもかと描く。

 ゲームのメインストーリーでもライスちゃんは苦しんでばっかりだよ! あんまりだろスタッフ!!

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 ただ最後の最後……ゲームのメインストーリー第2章ではそんなライスちゃんが祝福されるまでの物語が描かれている。もう本当に泣く。最後は泣く。何回見ても泣く。

その60:要所で見せる2Dイラストもいい

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 これでもかとなめらかに動く3Dキャラクターにフルボイスをのせ、まるでアニメのような動きのある演出で作りこまれているメインストーリーだが、随所で差し込んでくるイラストによるスチル(1枚絵)もかなりよい。

 3Dには3Dのよさ(キャラクターの実在感)、1枚絵には1枚絵のよさ(シチュエーションの描写力)があると思っており、それらを状況に応じて使い分けているのが素晴らしいなあと。

その61:BGMが物語の展開とリンクして細かく調整されている

 ゲームのストーリーってわりとテキストを読んだら先に先にと進めちゃいがちだし、スマホゲームにおいてはミュートで読み進める方も少なくないだろう。

 しかし『ウマ娘』のストーリーにおいては、音を出してかつオートプレイでぜひ読み進めてもらいたい!

 と言うのも、「ストーリーをオートモードで見たときに、BGMが物語の展開とリンクして演出として機能するように、音量の変化や曲の切り替わりなどを全部制御」しているとのこと。いやいや、ここまで作りこむってヤバい……。

■ゲーム『ウマ娘』で制作済みの音楽をほぼ全曲作り直すことになった理由とは? まるで”ウマ娘2″を作るように──「うまぴょい伝説」から始まった楽曲制作5年間の歩み
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その62:絵、文章、演技、音楽の総合力

 絵、文章、演技、音楽……これらすべてがジェットストリームアタックのよう襲ってくるのが、第2章のラストだ。

 苦悩や葛藤のなか走り続け、ようやく1着をとることができたライスシャワー、そんな感動の物語に声優さんの演技がのり、そこで差し込まれる1枚絵……あかん、あかん泣くと思っていたら、そこからライブシーンへ。

 「ささやかな祈り」

 もうアニメで散々泣かされたイントロでもうこの時点で泣いてる。齢30を超えたおっさんが自宅でひとりで泣いている。

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 しかもこの歌ってるライスちゃんの表情!

 なにこれ、 無理、死ぬ。

その63:ウマ娘ストーリーもいいぞ

 メインストーリーとは別にウマ娘個人をフィーチャーしたウマ娘ストーリーがある。ウマ娘たちの魅力をより感じられるストーリーになっているので、こちらもぜひ見てほしい。報酬で石ももらえる。

その64:ストーリーのミホノブルボンのステータスがヤバい

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 あとストーリーとは関係ないが、第2章R1に登場するミホノブルボンのパラメータがやばい。すごすぎる。こんなの勝てない。(勝てなくてもこのレースでは2着にさえなればオーケーなので問題はない)

その65:ライブシアターが豪華すぎる

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 ライブシアターがヤバい。解放した楽曲のライブを眺めることができる機能なのだが、ウマ娘たちの立ち位置や衣装を自由に組み合わせてライブを楽しめる。バックダンサーを含めて20人近くのポジションを設定できるってマジ?

その66:“コメくいてー”ポーズがかわいい

 このライブシアター、スクショが捗りまくるのだが、とくにお気に入りなのが「うまぴょい伝説」。

 まず“コメくいてー”ポーズ。気の抜けた表情が癒される。「めんたまギラギラ出走~」から16拍目がちょうごいいスクショタイムだ。

その67:”チュウ”ポーズもかわいい

 

 「今日の勝利の女神は~」から15拍目にスクショすると、ちょうど投げキッスをしているようなウマ娘たちの”チュウ”ポーズも撮影できる。かわいい。顔がいい。

その68:”ずきゅん”ポーズも最高

 手でハートマークを作る”ずきゅん”ポーズも見逃せない。もうこっちのハートがずきゅんされてしまう。

 ハイタッチ後の「君の愛馬~」から6拍目がちょうどいいスクショタイム。若干タイミングが難しめで、タイミングによっては目が閉じたり開いたり1ポーズで2度おいしい。

その69:3Dモデルで谷間が表現されるのはバスト80or81

https://twitter.com/takepresident/status/1370891496560361472?s=20

 そんな風にスクショをひたすら楽しんでいるうちに気づいたのだが、ウマ娘たちの3Dモデルにおいて谷間が表現されるのは「80~81」の間のようだ。

 B81のスペシャルウィークには谷間が表現されており、B79のナイスネイチャにはない。

 この谷間ラインが80なのか81なのかわかるのは、B80のウマ娘(マチカネタンホイザ、ユキノビジン、サクラチヨノオー)が実装されるまでお預けとなっている。なんとなくB80はなさそうな気がする。

その70:モブウマ娘たちのライブも見られる

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 キャラ指定なしを選ぶと、モブウマ娘たちのライブステージも見られるとTwitterで知って心と身体が震えた。

 誰にも伝わらないと思うが、筆者は『遥かに仰ぎ、麗しの』のリーダや『未来ノスタルジア』の真田かなたみたいに攻略できないサブヒロインに心惹かれる性癖を持っているので、モブウマ娘たちのかわいいを存分に味わえるこの機能はありがたすぎる。

その71:圧倒的リセマラのしやすさ

 いまやスマホゲーム開始時にほとんどのユーザーが行うリセマラ。本作ではそのリセマラが格段にやりやすかった。

 流れとしては、ガチャを引いて目当ての引きじゃなければタイトルに戻って”ユーザーデータ削除”を押すだけ。アンインストールして再ダウンロードする必要はない。

 しかもチュートリアルをスキップしてあっという間にガチャを回すところまでいける。神。

その72:ウマ娘ガチャとサポートガチャがわかれている

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 本作には育成するウマ娘をお出迎えできる”プリティーダービーガチャ”(ウマ娘ガチャ)と、育てる際の手助けをしてくれるサポートカードを入手できる”サポートカードガチャ”の2種類存在する。

 ウマ娘とサポートカード、同ガチャか別ガチャどちらがうれしいかは諸説あるだろうが、個人的にはわかれていたほうがありがたい。

 たとえば推しウマ娘がきたらそのウマ娘を狙いたいし、育成のためのサポートカードを強化したいときはサポートカードがほしい。そういう意味でわかれているのは、回しやすいし、実際にトップセールスランキングも好調なので、このシステムが「回る」システムなのかもしれない。

その73:天井が200連

 天井──いわゆるここまで回したら確実にお目当てのカードなりキャラなりがゲットできますよというシステムなのだが、『ウマ娘』にも天井システムは実装されている。そしてその設定数は200連。わりとスマホゲーム全体からすると良心的な数だ。

 ガチャは運なので、引けないときはマジで引けない。そのためこのような救済システムは、ガチャを回す者たちの精神安定剤として非常にありがたい存在なのだ。

 ただしピックアップ率は気持ち程度なので、基本は天井分まで石をためて回すのがおすすめ。幸いにもサイゲの配布石量は多い傾向なので、そこを信じたいところ。

その74 :フォローする人の重要性の高さ

 スマホゲームの定番であるフレンド機能。フォローしている人が登録しているキャラをバトルで使用可能になる形式が多い。

 本作でもフォローしているトレーナーの設定しているサポートカードを1枚使用可能になると、根本の部分はいっしょなのだが、フォローする人の重要性が段違いに高い。

 というのも、育成シナリオを回す際、必ず1枚は他のトレーナーのサポートカードを設定する必要がある。また、フォローできる人数が初期段階で10人と非常に少ない。

 それにより、SSR4凸しているサポートカードを設定しているトレーナーをフォローすることが、強いウマ娘を育成するために必須レベルになっている。ここまでフレンドのありがたさを感じるゲームは久しぶりかもしれない。
 
 その結果、たづなさん4凸やスーパークリーク4凸、ウオッカ4凸など、人気サポートカードを設定しているトレーナーは、あっという間にフォロワー上限の1000人が埋まる勢いでフォローされまくる。

その75:縦画面、横画面両対応パートあり

 基本的に縦画面で進行する『ウマ娘』だが、メインストーリーやライブパートなどの一部シーンでは横画面対応になっている。

 縦画面では、ウマ娘とトレーナーが1対1で向き合っている感じが強くていいし、横画面では臨場感がすごい。どっちもよくてどっちもすごい。

その76:PCでもプレイ可能

 DMM版も配信されており、PCにてプレイ可能になっている。でっかい画面で見るウイニングライブ、サイコーーーーーー!!!

その77:TP課金の安さ

 『ウマ娘』のプレイが止まらない要因として大きいのは育成シナリオのおもしろさであるのは間違いないのだが、育成シナリオをプレイするためのTP回復にかかる消費ジュエルの少なさもその一員を担っているだろう。

 1回のプレイに必要なTPは30。ジュエル消費で回復しようとすると10。つまり、約20円でワンプレイできるというわけ。やっすい!

 しかも、プレイするたびに報酬でジュエルがもえらるので(とくに序盤)、プレイすればするほどジュエルが増えていく。無限にプレイが止まらない。パリンパリン割ってしまう。最高!

その78:目覚まし時計によるコンティニューによる難易度バランス

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 育成シナリオ中に設定されている目標を達成できないと、その時点でゲームオーバーとなってしまうわけだが、目覚まし時計を使うことで3回までコンティニューが可能になっている。

 もしコンティニュー機能がなければ、育成シナリオのテンポ感が大きく損なわれていただろうし、逆に無限にコンティニューが出来たら緊張感がまったくなくなってしまっていた。この3回限定でコンティニュー可能というバランス調整が本当にすばらしい。

 あと、育成がうまくいっている際はコンティニューにより勝てる場合があるが、育成がうまくいっていない場合は何度挑んでも勝てない。育成失敗の要因に向き合えるので、本当にいい機能だとしみじみ思う。

その79:コンティニューに物語的な意味づけをしている

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 そのうえで感動したのが、このコンティニューをただただゲーム的要素とするだけでなく、目覚まし時計を使用する→起きる→負けたレースは夢だった、とコンティニューを「夢」として意味づけをしているわけだ。

 細かい部分だが、こういう細かい世界観の作りこみは個人的に大好物。ほんとーーーにいいぞおお。

その80:「馬」の漢字の足が二本になっている

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 細かいこと続きで、「馬」の漢字表記が足2本になっているのも素敵なこだわりポイントだと感じる。いいよね。こういう世界観の作りこみ。心底感動してしまった。

その81:これだけ人が集まって大規模な不具合が発生しなかった

 『ウマ娘』はリリース直後からかなり話題になっていた。おそらくものすごい人数がゲームに押しかけただろう。

 ゲームの通信が重くなった、みたいなことはちょいちょい発生したが、しかし大規模な不具合が発生しなかったのは、ガチのマジですごい。ありがとう。Cygamesのインフラ担当の方々。

その82:ロングラン特別プレゼントで★3引換券を配布

 事前登録スタートから約3年かけてリリースに至った本作であるが、公式がまさかの”ロングラン特別プレゼント”として、好きな★3ウマ娘がもらえる”スタートダッシュ★3引換券”を配布。

 プレゼントの豪華さもすごいのだが、”ロングラン”を公式がネタにしているところにサイゲの「エンタメ」への意識の高さを感じる。

その83:(半分期待)サイゲ伝統の太っ腹なばらまき

 まだリリースして1ヵ月しかたってないが、Google Playトップセールスランキング1位獲得のプレゼントでガチャ10連分のジュエルを配布してくれたり、300万ダウンロード突破を記念して”SSR確定メイクデビューチケット”配布してくれたり、配布に関しては太っ腹な印象だ。

 Cygamesの手掛けるタイトルでは、定期的に無料10連期間が実施されるパターンが多いので、『ウマ娘』でもついつい期待してしまう。信じてるぞ、俺たちのサイゲ。

その84:イベント報酬がSSRサポートカード(がんばれば4凸可能)

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 運営型ゲームにおいて、イベント形式やその報酬は、そのゲーム体験を大きく左右する要素である。

 本作においては、報酬でSSRサポートカードを獲得できる(最初のイベントの報酬から)ようだ。

 しかもある程度がんばれば(果てしなく無理なラインじゃなく少しがんばればいけるライン)4凸可能であり、しかもスキルも優秀と、無課金微課金トレーナーにとっては十二分に戦力となる。

 これはガチャを無理に回さずともコツコツやっていけば最高レアリティの4凸を揃えられるわけで、モチベ的にもかなりうれしい。

その85:リリースまでの3年を支えた「ぱかチューブっ!」

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画像は「ぱかチューブっ!」より

 「ぱかチューブっ!」という公式YouTubeチャンネルがある。リリース後の現在は、ゲームやアニメをはじめ公式からの情報が発信されるチャンネルなのだが、じつは数年前はいまとはまったく異なる動画を投稿し続けていたことをご存じだろうか。

 そう、チャンネルが始動した3年前は、自称宣伝担当のゴールドシップがYouTuberのような動画を投稿するチャンネルだったのだ。そしてその後約2年に渡り、ほとんどゲーム情報の進捗のないまま、ゴルシはほぼひとりでこのチャンネルにて動画を投稿し続けた。

 事前登録からリリースまでの約3年間、この公式YouTubeチャンネルをゴルシが支え続けたと言っても過言ではないのだ。すごいぞゴルシ!!

その86:武豊騎手がプロモーターを担当

 競馬に詳しくない自分でも名前を知っている武豊騎手が『ウマ娘』のプロモーターを担当。

 事前登録CMに出演したり、TVアニメにも出演、リリース時にはお祝いコメントも送っている。もしかしてコラボでワンチャン登場するか……? もしくは『八月のシンデレラナイン』のエイプリルフール企画で田中将大選手がゲーム内に登場した感じで表れるなんてことも? いろいろ夢は広がる。

その87:田中将大選手もプレイしている

 そんな田中将大選手も『ウマ娘』にハマっていた。しかもけっこうガチでプレイしているという。すごい!

その88:怪文書が量産される

 理由はいまいち不明なのだが、謎の怪文書が量産されつつある。怪文書がなんなのか……怪文書としか説明できないので気になる人は「ウマ娘 怪文書」で調べてみてほしい。

 とりあえずウマ娘たちへの愛や狂気が表現されているもの、みたいな認識なのだが、もし有識者がいたら逆に教えてほしいくらいだ。

 でもついつい読んじゃうし、ときにはラーメン屋の店主みたいに腕を組んでうなずきを繰り返してしまう。そんな文書である。

その89:攻略サイトのやりこみもすごい

 ちょっと前に、トレーナーたちでスコアを競う競技場で、攻略サイト”game8”の攻略班がランキング1位を獲得しているということで話題になっていた。

 一応、現状の競技場環境だと、評価が高すぎるチームだとスコアを出しにくい状況であることを考慮しても、これだけプレイヤー数が膨大な中、トップをとるというのはすごいのひと言だ。

その90:スポ根テイストで描かれたアニメ1期

 2018年4月から放送されたアニメ1期、昔のことなので記憶が曖昧だが、それまでは「うまぴょい伝説」PVによるコミカル寄りだった『ウマ娘』を大きく変えたきっかけだと、個人的には思っている。

 ひと言で表すと、THEスポ根。ウマ娘たちのレースにかける想い、レースで負けたときの涙、勝つための努力、もう完全にスポ根アニメだった。

その91:1期の主人公なスペちゃんも2期のネタキャラと化したスペちゃんもどっちも好き

 アニメ1期は、田舎から出てきたスペシャルウィーク(スペちゃん)と、スペちゃんが憧れるサイレンススズカ(スズカさん)を中心に物語が進んでいく。

 アニメ2期では見る影もないが、1期のスペちゃんは主人公していてかっこいい。日本総大将の貫禄を見せつけてくれている。 ライバルとの対決、敗北からの修行、そして夢を叶える……と、かなり胸が熱くなる王道ストーリーになっている。

 もちろん食べ過ぎてお腹をだしたり、「テイオーさんテイオーさん」と泣き続けたり(2期10話)する2期のスペちゃんも好き。

その92:サイレンススズカを救った

 アニメ1期で大きな山場と言えるのが7話だろう。天皇賞(秋)に出走したスズカさんは圧倒的スピードで他のウマ娘たちをぶっちぎる。しかしレース中に左足に激痛を感じて失速してしまう。

 このスズカさんのケガは、「沈黙の日曜日」と呼ばれる有名な事故であり、現実ではこのケガが原因で安楽死の処置がとられたらしい。

 そんな現実の出来事を知っている視聴者たちは不安な想いでいっぱいだった。スズカさんはどうなるのか……? と。

 しかしアニメでは、スペちゃんが転倒直前のスズカさんのもとに駆けつけ大事には至らず。骨折で入院してしまうが、レースで走るサイレンススズカの姿に、多くの視聴者が涙を流した。

 この7話のエンディングは特殊ED仕様で、入院しているスズカさんのもとにさまざまなウマ娘たちがやってくるのだが、少しずつスズカさんの耳が元気になっていく演出がめちゃくちゃよかった。

その93:アニメ2期もいいぞ

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 2021年1月から放送されているアニメ2期もひたすらにいい。2期のストーリーは、圧倒的強さで無敗を誇るトウカイテイオーが1話でケガを負追ってしまい、そこから再起をはかるというのがメインに据えられている。

 今思い返しても1話のラストが完璧すぎる。

 レースで1着をとるトウカイテイオー、盛り上がるウイニングライブ、誰しも彼女が無冠の三冠ウマ娘になると信じて疑わない……そんなときにトレーナーとシンボリルドルフは気づいてしまう。テイオーの足、負傷しているのでは……? と。

 そしてそこからテイオーの顔がアップに。痛みを我慢しているのか、顔をちょっとゆがめながら彼女は歌う。そのままエンドロールへ。

 もーーーーーーね、作画もやばいがストーリーもやばい。一瞬で作品に引き込まれてしまった。

その94:だれも「む~り~」と言わない2話

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 んで、そんな完璧な1話からつながる2話も神回だった。

 ケガから復帰すべくリハビリを行うトウカイテイオーだが、自身の夢であり目標であった無冠の三冠ウマ娘に挑むためのレース、菊花賞に出走することはできなかった。

 少し話は戻って、テイオーが復帰を目指してリハビリに取り組んでいるのを横目に見るひとりのウマ娘がいた。

 そのウマ娘の名前はナイスネイチャ。彼女は、テイオーの復帰を信じて「菊花賞に出たい」とトレーナーに告げ、その後4連勝して菊花賞への出走を決めた。

 しかしレースにトウカイテイオーの姿はない。このときのネイチャのなにかを決意しているような表情がすごくいい。

 そしてここからがすごい。『ウマ娘』世界のレースでは、追い抜かれたりもう追いつけないくらい差がついたりすると、「む~り~」と口にする光景をよく見かけるのだが、このレースに関しては誰ひとりとして「む~り~」と言わないのだ。
 もう全員が「トウカイテイオーには負けない」という気持ちで走り続ける。このシーンがね、作画に演技にすごい。とくにネイチャの「言わせない言わせない言わせない言わせない。テイオーが出ていればなんて絶対言わせない」ってところで涙がダバダバと溢れる。

 この2話を見て、ネイチャのことめちゃくちゃ好きになったし、なんだったら話が進むなかで、好きなウマ娘がどんどん増えていく。ライスシャワーとかツインターボとか。本当にずるい。

その95:ツインターボの大逃げ

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 ツインターボ師匠が大活躍した10話もいい。

 とくにツインターボが大きく逃げて最終コーナーに入ってくる構図。ここ本当に好き。何度でも見ちゃう。

その96:最終話のテイオーステップに涙

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 あと最終話のテイオーステップしてるところも泣いちゃう。

その97:胃が痛くならないアニメ『うまよん』

 とまあ、アニメは1期も2期もめちゃくちゃいいので、もしゲームをプレイしつつアニメは見ていないって方がいたら、ぜひ見てみてほしい。

 とはいえ、ケガとの向き合いやレースでの勝敗などわりとシビアな勝負の世界を描いている部分もあるため、見ていて意が痛むこともある。

 そんなときは『うまよん』を見てほしい。ギャグ世界戦で、ウマ娘たちの魅力が描かれている、お酒を頭に浸しながら見るのに最適な作品だ。

その98:漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』もいいぞ

『ウマ娘』のすごいところを100個紹介しながら2万文字くらいで魅力を語ってみる_066
画像は「ウマ娘 シンデレラグレイ 1 (ヤングジャンプコミックス) | 久住 太陽, 杉浦 理史, 伊藤 隼之介, Cygames |本 | 通販 | Amazon」より

 あと、漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』もいい。アニメではひたすら食いしん坊キャラとして描かれているオグリキャップを中心に描かれる作品で、雰囲気としてはスポ根全開でアツい。2巻まで出ていて電子書籍でも読める。これは買い。

その99:この時代にガッツリ重めのゲームを出してきた

 近年のスマホゲームの傾向としては、いわゆる”サブゲー”として遊びやすいタイトルが主流気味だった。

 もうすでにメインに据えているゲームを持っていて、そのタイトルと並行プレイできる。デイリーミッションが軽かったり、オート機能でながらプレイができたり、ちょっとした時間で軽めに遊べる。

 しかし、『ウマ娘』は軽いか重いで言ったら「重い」し、簡単か難しいかで言えば「難しい」。

 ほかのゲームと並行プレイはできないことはないと思うが、少なくとも筆者はそれまでプレイしていた5、6個のタイトルのプレイが数週間ほぼストップしてしまった。

そんなガッツリ重めのゲームをこの時代に出してきたこと。おもしろさに自身がなければできないことだと思うので、本当にものすごいと思う。

その100:何かがすごいのではなく全部がすごい

 ここまで、育成シナリオからグラフィック、ライブパートからゲーム外の要素などさまざまな”すごいところ”をあげてきたが、結局のところこれらすごい要素が詰め込められていることこそが『ウマ娘』のすごいところなのだろう。

 何かがすごいのでない。全部がすごい。あらゆる要素で高いクオリティを維持しており、「総合力が非常に高い」ゲームに仕上がっている。

その101:リリース開始からまだ1ヵ月しか経っていない(おまけ)

 しかしながら、『ウマ娘』はリリースからまだ1ヵ月ちょっとしか経っていない。おそらくまだまだユーザーたちが気づいていないすごいところが数多く眠っているだろうし、運営サイドもこの先すごいサプライズをたくさん用意しているに違いない。

 そんなまだ見る未来も(きっと)すごい『ウマ娘』の未来に期待を。

その102:キタサンブラックがヤバい(おまけ)

 原稿を執筆中にガチャが更新されたのだが、ここで登場したSSRキタサンブラックがもうすごい。あまりに強い。

 強いことしか書いてないうえに、なんか得意率が80あるし、イベントで金スキルをしっかり渡してくれるし、意味不明なくらい強い。すごい、マジですごい。

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