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『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』プレイレポート。あまりゲームをプレイしない漫画・アニメファンも、ド派手で爽快なバトルを楽しめる

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 2021年10月14日にアニプレックスより発売となる鬼殺対戦アクションゲーム『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』

 本作はPlayStation 4、PlayStation 5、Steam、Xbox One、Xbox Series X|S向けに発売。ひとりプレイも楽しめるほか、ふたりまでのオフライン・オンライン対戦にも対応してます。

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 開発は『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム』シリーズをはじめ、数々の『週刊少年ジャンプ』連載作品のゲーム化を行ってきたサイバーコネクトツー。これまでは多くのキャラクターゲームをバンダイナムコエンターテインメントとのタッグで手掛けてきた同社ですが、今回はアニプレックスとのタッグでの開発となっています。

 いま波に乗っている作品のゲーム化、加えてこれまでとは異なる体制での開発ということで、その出来が気になっている読者は多いのではないでしょうか? 今回、そんな本作を先行プレイする機会をいただいたので、ここで分かったこのゲームの特徴についてお伝えしたいと思います。

 なお、今回プレイしたのはPlayStation 5版なので、ボタン操作についてもこのハードのもので表記させていただきます。

※2021年9月27日に公開された第4弾プロモーションビデオ。

文/小林白菜


ゲーム初心者でも爽快にド派手な技がくり出せる!

 今回のプレイでは、ソロプレイモード“ヒノカミ血風譚”の、序盤チュートリアルステージ、探索パート、ボス戦、それからバーサスモード“対戦”をプレイしました。

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 まず全体を通しての対戦アクションとしてのプレイフィールは以下の通り。

 主な攻撃技は□ボタンの「通常攻撃」と△ボタンの「技」に分けられ、これらの攻撃はスティックやR1ボタンとの組み合わせで変化。「技」は強力な分、使用すると「技ゲージ」を消費します。

 R1ボタンはガードとなっており、R1+□で「掴み技」。攻撃、ガード、掴みの三すくみがあるあたりは、格闘ゲームをベースとしたアクションとしてはオーソドックスな部分です。

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 強力な攻撃を使用した際は、アニメでの日本画風の演出を3DCGで再現したようなエフェクトが発生し、まさに「プレイするアニメ」と言える本作最大の魅力をよりいっそう際立てます。

 なおレーティングはCERO C(15歳以上対象)ですが、操作中はこうした美しい表現が強調され、出血などの暴力表現は控えめな印象。原作漫画やアニメを楽しんでいるお子さんならば、プレイしてもとくに問題ないように感じました。

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 ◯ボタンは「追尾ダッシュ」、左スティック+◯は「ステップ」、✕ボタンは「ジャンプ」となっており、機動力を活かした攻防が楽しめます。操作キャラクターと対戦相手キャラクターとの間には軸が存在しつつも、ある程度自由に走り回れるシステムになっているようです。

 動きの自由度が高く、またある程度レバガチャでも派手な攻撃がくり出せるあたりは、『鬼滅の刃』に夢中になっているお子さんや、普段ゲームをあまりプレイしない漫画・アニメファンでも爽快感を味わえる調整になっているのではないかと思います。

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 対戦ゲームとしての奥深さやキャラクター間の強さのバランスまでは今回のプレイではまだ分かりませんでしたが、「好きなキャラクターに成り切ってカッコよく戦える」という意味では、漫画・アニメのゲーム化として間違いない出来と言えるでしょう。

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 R2ボタンで発動する「奥義」は、初動の一撃をヒットさせることでド派手な演出を伴う大技がくり出され、相手キャラクターに大ダメージを与える攻撃。L2ボタンで発動する「開放」は一定時間、移動速度と攻撃力が上がり、技ゲージなどを回復する効果があります。

 「開放」の発動中、再度L2ボタンを押せば「奥義・開放ゲージ」のストックをもうひとつ消費してより強力な「全開放」が使用可能に。この「奥義・開放ゲージ」は、攻撃を当てたり受けたりするたびにゲージが溜まり、最大で3本までストックできます。

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 戦局にあわせて使い分けるべきなのでしょうが、今回のプレイで筆者はあまり上手く使いこなせませんでした。このあたりのコツを掴むのは、対戦アクションが苦手だと少々難しいかもしれません。いちばん実力の差が出そうな部分だと感じました。

ソロプレイモード“ヒノカミ血風譚”は探索パートとボス戦で異なるおもしろさ

 ここからは各モードの所感をお伝えします。

 ソロプレイモード“ヒノカミ血風譚”は原作・アニメの展開をなぞったストーリーを追いつつ、要所でアクションが楽しめるモード。アクションパートは探索パートとボス戦に分かれています。

 探索パートでは主人公の竈門炭治郎を操作してマップを探索しつつ、ときどき現れる鬼と戦闘を行います。今回、筆者は藤襲山(ふじかさねやま)を探索するステージをプレイすることに。

 このマップは基本的に一本道ながらときどき分かれ道があり、こうした場所を隅々まで探索することで「キメツポイント」なるものが手に入ります。これを集めれば『鬼滅の刃』ファンならば嬉しい要素が解禁されるとのことです。

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 何者かの匂いを追いかけるなどアクセントとなる要素はありつつも、あくまで迷ったりすることはないマップ構成となっています。

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 探索パートでの戦闘には、敵が赤いオーラをまといながら攻撃してきたタイミングに合わせて左スティックとR1(ガード)を押すことで使える「捌き(さばき)」という要素があり、さらにこの捌きを成功させると敵の「隙の糸」が見えるという、このモード独自のシステムがあります。「隙の糸」が見えているときに△ボタンを押せば一撃でトドメを刺せて、なかなか爽快。

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 敵の攻撃も大振りのものが多かったりと、難易度は低め。あくまでストーリーをなぞるためのイベント戦闘といった感じでした。しかしラストにはしっかり強敵も登場し、原作・アニメの物語の追体験としてはかなりゴージャスな仕上がりです。

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 ボス戦パートもストーリーに沿ったシチュエーションでのバトルですが、敵となる鬼たちはなかなかの手強さ。また、主人公の炭治郎以外のキャラクターを操作することもあるようで、今回は禰豆子で戦う局面も体験できました。

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 戦闘中も敵味方ともにガンガン喋ったり、キャラクターが大写しになる演出が多用されたり。途中から敵の攻撃パターンが変化するなど、プレイが淡白にならない趣向がいろいろと凝らされているのも特徴的で、熱いシチュエーションを彩ってくれました。

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 バーサスモード“対戦”では、操作キャラクターをふたりずつ選んで戦うことに。COM対戦も可能で、対戦相手がいなくても楽しめます。

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 本作のこのモードやヒノカミ血風譚モードの一部では「共闘ゲージ」というものが存在し、これを消費してふたりひと組ならではの操作を行うことができます。

 L1ボタンを押せば、操作していないキャラクターが登場して対戦相手に攻撃を加える「共闘技」、L1ボタン長押しなら操作キャラクターを切り替える「交代」、攻撃を受けている最中にL1ボタンを押すと操作していないキャラクターが攻撃から遠ざけてくれる「緊急離脱」が使えます。なおこの共闘ゲージも前述の「開放」、「全開放」で回復が可能です。

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 今回のプレイでは人気キャラクターである我妻善逸と煉獄杏寿郎を操作。基本操作はひとり用モードで操作した炭治郎と一緒ですが、しっかりとキャラクターごとの個性が感じられる操作感となっています。いろいろなキャラクターでプレイすれば、その分だけ新鮮な気持ちで楽しめそうです。

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 全体としては、普段ゲームをプレイしない『鬼滅の刃』ファンも視野に入れた手軽さがありつつも、操作は気持ちよく、対戦の駆け引きも十二分に楽しめる作りとなっていた『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』。

 もちろんグラフィック表現のクオリティの高さも素晴らしく、長年ジャンプ作品を題材とするゲームを作り続けてきたサイバーコネクトツーならではの仕上がりになっています。

 『鬼滅の刃』ファンは、発売を楽しみに待っていてください。

【商品概要】
○タイトル 鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚
○ジャンル 鬼殺対戦アクション
○対応プラットフォーム PlayStation®4・PlayStation®5・Xbox One・Xbox Series X|S・Steam*
○プレイ人数 1~2人(オンライン対応)
○発売日 2021年10月14日
○公式サイト https://game.kimetsu.com/hinokami/
○公式Twitter @kimetsuHINOKAMI
○CERO C(15才以上対象)
○権利表記 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable ©「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」製作委員会
○開発 株式会社サイバーコネクトツー
○発売 株式会社アニプレックス
*Steamは、株式会社セガが発売元になります。

※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となります。
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記となります。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable ©「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」製作委員会

ライター
ゲームメディアでアニメの話をしたりしている人。ゲームライターと名乗ってよいものか分からず、かといってアニメライターではない気がする。いい感じの肩書き募集中。両ジャンル追いかけるには人生はあまりに短い。ゲームは和・洋・大作・インディーなんでも楽しみ、アニメはとりわけ『アイカツ!』シリーズや『プリキュア』シリーズなど、女児向けのものを好む。
Twitter:@Kusare_gamer

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