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アフターコロナ時代における新しい“遊び”への挑戦──10〜20代に絶大な人気を誇る花譜らが所属する「KAMITSUBAKI STUDIO」が仕掛ける、仲間と共に謎解きに挑む『神椿市建設中。』いよいよスタート!

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 バーチャルシンガーの花譜さんなどが所属するYouTube発のクリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」による、スマートフォンブラウザ向け謎解き体験『神椿市建設中。』が10月4日にスタートする。

 『神椿市建設中。』は1ヵ月限定で行われる一種のARG(代替現実ゲーム)で、公式によるジャンル表記は“共創型コミュニティアドベンチャー”

 本作は、1ヶ月限定であるとしながらも、準備/開発期間は実に2年にもなり、アフターコロナ時代における新しい“遊び”を産み出すという、かなり挑戦的なプロジェクトだ。

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 さらに言うならば、新型コロナウイルスによりプロジェクトの方向転換(ほぼ作り直しだったらしい)を余儀なくされながらもARGという形を保ち、「今必要なのは、離れていても繋がっている体験と物語だ」という信念のもと、YouTube発のクリエイティブレーベルが“IP創出の一環”として展開する意欲作である。

 ゲームとしては、「Q」と呼ばれる謎解きが毎日配信され、それを解くことで物語が解放されていく仕組みになっている。

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10月4日18:00に出題された最初の謎解きは、わずか6分で突破された

 「Q」は暗号を解読するものから、現実世界の特定の場所が関係するものなどさまざま。中には、1人だけでは解決できない、仲間たちと協力をしなければならない「Q」も立ちはだかる。プレイヤーはサービス開始と同時にオープンする公式Discordに参加し、多くの仲間たちと共にこの「Q」に挑むというわけだ。

 そういった面も含めて、本作では共創型──つまり、共に創り上げていくことが大きなキーワードになっている。共創するのは、おそらく物語や体験だろう。あなた自身がプロジェクトに参加することにより、何かプロジェクトや物語に影響を与えたり、仲間たちと共に唯一無二の体験を創り上げていく──そんな面白さが待っているに違いない。

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 また、全編がWebベースであるにも関わらず、楽曲などをふんだんに使った、かなり作り込まれた内容になっているのも大きな特徴であり、加えて、無料で参加できるのもポイントで、KAMITSUBAKIファンのみならず、謎解きファンやネットのイベント好きの人にとっても、注目すべき企画となっている。

 昨年12月に行われた「クローズドβテスト」では、なんと定員300人に対して約6000人からの応募があった。テスト期間中は、運営による公式Discordサーバを設置され、議論や考察、交流が活発化するなど、大きな盛り上がりを見せたことからも没入感や注目度の高さがうかがえる。

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 これは新しい体験をもたらしてくれるに違いない──ということで、今回、電ファミニコゲーマーでは、「KAMITSUBAKI STUDIO」協力のもと、『神椿市建設中。』と編集部によるタイアップ企画を実施する運びとなった。

 本稿はその第一弾であり、まずは『神椿市建設中。』がどういうゲームなのか、そしてその楽しみ方などを説明する。

※この記事は『神椿市建設中。』の魅力に迫る、KAMITSUBAKI STUDIOさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。

音楽から“物語”を生み出す「KAMITSUBAKI STUDIO」と花譜

 ゲームの説明に入る前に、まずは花譜さん(@virtual_kaf)「KAMITSUBAKI STUDIO」について触れておきたい。

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花譜さん

 花譜さんは2018年から活動しているバーチャルシンガーで、活動当初は“日本の何処かに棲む、何処にでもいる、何処にもいない14才”の少女だった。デザインはイラストレーターのPALOW. 氏(@PALOW_)が手掛けており、『命に嫌われている。』などを手掛けるカンザキイオリ氏(@kurogaki0311)がオリジナル楽曲を提供。SNSやYouTubeでは、映像作家の川サキケンジ氏(@Knji__k)が手掛けるリアルとバーチャルが融合しているかのような写真やMVが公開され、話題を呼んだ。

 現在、花譜さんは17歳の高校生となり、YouTubeチャンネル登録者数は50万人を超え、累計再生数は1億回を突破。数々のライブも成功させるなど、今注目のバーチャルシンガーだ。

 活動当初は、VTuberでいうところの「個人勢」なのか「企業勢」なのか分からない状況だったが、2019年10月にYouTube発のクリエイティブレーベルとして「KAMITSUBAKI STUDIO」が発足し、それと同時に新たなバーチャルシンガー・理芽さん(@RIM_virtual)がデビューする。

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理芽さん

 その後も2019年11月に春猿火さん(@harusaruhi)、2019年12月にヰ世界情緒さん(@isekaijoucho)、2020年10月に幸祜さん(@KOKO__virtual)らがデビュー。カンザキ氏もこの「KAMITSUBAKI STUDIO」の所属となり、同レーベルに若き才能たちが集結しつつある。

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春猿火さん
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ヰ世界情緒さん
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幸祜さん

 また「KAMITSUBAKI STUDIO」が興味深いのは、音楽レーベルという枠を超え、音楽から“物語”を生み出そうとしている点だ。同レーベルは立ち上げ当初より“音楽と物語”の可能性を模索しており、2020年にはバーチャルシンガーたちを“魔女”と呼称し、物語性のある活動を行うようになっていた。

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 『神椿市建設中。』では、そんな“魔女”たちの物語──仮想都市「神椿市」に生きる“魔女”たちが出会う、新たな崩壊と再生の物語が描かれる。

『神椿市建設中。』は「KAMITSUBAKI STUDIO」が送るIPプロジェクト

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 そんな「KAMITSUBAKI STUDIO」が送るオリジナルIPプロジェクトこそが、今回紹介する『神椿市建設中。』である。

 現時点で「神椿市」に関する情報は仮想都市”ということのみであるが、プレイヤーは“観測者”と呼ばれており、謎の存在「神椿市復興課」から「神椿市」に関する要請を受け取ることとなる。

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神椿市

 目的はグリッチの廃墟と化した「神椿市」の再建を目指し、「想いの力」を集めることで、「神椿市」の隠された謎を読み解き、街の秩序と平穏を取り戻す物語が展開される。そしてこの体験は、仮想世界だけでなく、私たちの居る現実世界にも侵食していくとされている。

 なお、キービジュアルには「KAMITSUBAKI STUDIO」所属のアーティストたちが描かれているが、厳密には本人たちではない。たとえば、花譜さんは「化歩」という名前になっている。花譜さんとの関係性は不明であるが、花譜さんが演じる『神椿市建設中。』上のキャラクターということなのだろうか?

 それにしても、イラスト、ストーリー、ボイス、楽曲と、世界観のクオリティの高さには驚かされる。さすが「KAMITSUBAKI STUDIO」といったところか。

 この辺りも好きな方は刺さると思うので、ぜひ楽しんでいただきたい。

『神椿市建設中。』の楽しみ方──公式Discordも用意

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 『神椿市建設中。』はスマートフォン専用の作品で、アプリではなくブラウザタイプのゲームである。まずはゲームのページにアクセスし、登録を行おう。

 謎解きである「Q」は毎日出現し、「Q」をクリアすると「記憶の卵」と呼ばれる描き下ろしイラストのトレーディングカードが手に入り、「神椿市」を舞台とした小説をフルボイスで楽しむことができる。

 この「Q」はプレイヤー全員に出題されるようになっており、誰か一人でも突破することができれば、全員に「記憶の卵」が配布され、全員が次の「Q」に進めるようになる。「Q」 の解決に貢献したものは名前が記載されるため、いち早く「Q」の解決に参加してもいいだろうし、謎解きが苦手な場合はその様子を見守るという遊びもできるだろう。

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サービス開始初日の時点で既に約8000人が参加。熱い議論や考察が行われている。

 そして『神椿市建設中。』では、公式Discordがあらかじめ用意されている。「Q」はプレイヤー間の協力が前提となっているものが多いため、プレイヤーはヒントを探したり、指定の場所に移動したり、仲間と議論したり、ときにはゲーム以外の世界を探索したりすることになるのだが、そういったときにDiscordは必須の場となるだろう。

 Discordに参加してなくても遊べることは遊べるのだが、お知らせなどもこのDiscordから発信されるほか、その日の出来事をまとめた「日報」なども見ることができるため、プレイ期間中は参加することを強くオススメする


 プレイヤーの行動力と頭脳、知識、そしてプレイヤー同士のコミュニケーションが試される『神椿市建設中。』。新しいタイプのARGという面でも大変興味深い本作だが、はたしてどのような体験をもたらすのだろうか。

 私たちもこの1ヵ月間に注目し、その行く末を見届けようと思う。それでは、次はDiscordでお会いしよう。

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