おいパイ食わねぇか。マシーナリーとも子よ。
今回のお題は『ファーミングシミュレーター 22』だぜ。こいつはGiants Software開発の大人気農業シミュレーターで、本作のローカライズはバンダイナムコエンターテインメントが行っている。そういえば先日東京ゲームショウ行ったら『アイマス』と『スパロボ』の隣りでこいつの体験ブースも置かれてたわ。アイドル、ロボット、農業。バンダイナムコエンターテインメントブースにはすべてがあります。
いやー、すごい人気だよね『ファーミングシミュレーター』。じつは私も数年前に噂を聞いてSteamの整理のときに買ってみたことがあるんだよね。ライブラリを見てみたら2017年に『ファーミングシミュレーター15』を買ってたわ。すげえよな。あの作品以降7つもナンバリングタイトルが出たんだ。すごすぎるだろ。『キング・オブ・ファイターズ』だってまだ『15』なのに……。
ん……? 2021年発売で22……?
もしかして……これシリーズの通し番号じゃなくて西暦ですか……? 『ファーミングシミュレーター 22』ってシリーズ22番目の作品ってわけじゃないの?
※この記事は『ファーミングシミュレーター 22』の魅力をもっと知ってもらいたい、バンダイナムコエンターテインメントさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
【あわせて読みたい】
農業のことがぜんぜんわからず、じつは過去に一度投げたことのある『ファーミングシミュレーター』の楽しさが最新作の手探りプレイでいろいろわかった!じつはハンバーガーも以前、『ファーミングシミュレーター 15』をやったことがあるんです。でもね。かなり序盤で投げ出してしまいました。だってこれ、ほんっと難しいの! 初めてこのゲームに触れたときにあまりの本格派なところに置いてけぼりをくってしまって……。おもしろいと感じるまでに、ちょ〜〜っと時間かかるんですよ! いやほんと、『ファーミングシミュレーター』は本格派すぎて置いてけぼりを食らう。これです。マジ。大事なことなので2回言いました。
畑を耕して小麦を育てて売ってカネモチになろう!
というわけで早速やってみるぜ。今回提供されたのはPC版。そのほかPS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox Oneなどのコンシューマー版も発売されているのでそれぞれ家にある環境で遊んでみてくんろ。いま見たら早期購入特典でもらえる農具ってのがあってあまりに馴染みない世界でちょっと笑っちゃった。早期購入でもらえるのがかわいいスキンとかクリアファイルとかレベルアップ用アイテムとかじゃなくてトラックやスラリーインジェクタなゲームがある。それが『ファーミングシミュレーター22』です。いますぐ買え!
プレイできるマップは「エルムクリーク」「オー・ベイロン」「エアレングラート」の3種があるんだけど「エルムクリーク」を選ぶととりあえずの遊び方を教えてくれるチュートリアルが始まるので最初は無難にエルムクリーク選んでおいたほうがいいです。
なるほど収穫機で小麦を収穫し……。
収穫が終わった畑はトレーラーにカルティベーターを装着して耕し……。
耕した畑に種を撒いて……。
トレーラーに収穫した小麦を載せて……。
穀物工場に向かって……。
納品する。めっちゃこぼしてない?
2300ユーロ儲かったぜ!! 日本円でいくらくらいなのかはピンと来ないけど金を稼ぐ方法は理解したぜ! あとはまかせてくれ。農業なら『天穂のサクナヒメ』をクリアしたから慣れてるぜ。あっちは畑じゃなくて田んぼだけどさ。
お仕着せの農場なんていらねえ! 裸一貫で稼ぐぜ
チュートリアルを通してこの大地での生き方は大体わかったので次はイチからやってみよう。
本作のシングルプレイ用ゲーム「キャリアモード」には3つの難易度が用意されており、イージーでは土地や車両、設備をある程度持った状態からスタートする。しかしさっきチュートリアルをやってみたところ「なにもわからん状態なのに設備がいきなりいろいろあって逆に混乱するなあ」と思ったので思い切ってお金はあるけど裸一貫でスタートとなるノーマル難易度でやってみることにする。ステージも気分を変えてオー・ベイロンを選択。
ゲームがスタートしたらマジでなーんもねえ空き地に150万ユーロだけ持たされて放り出されて笑いました。金ならある! ワシを助けろ! このあとあまりにユーロの雰囲気がわからないので設定画面からドルに変えました。ドルに変えても150万ドル持っていたけど、ユーロとドルって同じ価値なの?
とりあえず牛を飼ってみたいなあと考えた私。牛はかわいいからな。なので何も考えずに家畜屋さんの近くの土地を買ってみた。
スタート位置からめちゃめちゃ遠いことに買ってから気づく。あのほっそい緑色の柱が目的地!? 必死に走りながら自分の土地へ向かうマシーナリーとも子。金ならあるのにタクシーが走ってないから自分の脚だけを信じてやっていくしかない。どうやってこの土地に来たんだこいつは。なにか移動手段があったんじゃねえのか。
数分ひたすらダッシュし、ようやく着いたと思ったら買った土地は小麦畑だった。いきなり収穫できるのはいいけど小麦が生い茂ってるから家が建てられないじゃん。私はどこで寝りゃいいんだよ。
呆然として周りを見渡すとすぐ近くに更地があることを発見。あまりにも畑だけど上に家建てられるのかなこれ……。
買った。
建つもんだな、畑のうえに家。ついでにクルマとかを置くガレージも買ってみました。
とかやっていたら残り所持金75万ドル。商売する以前に寝床を確保する段階で持ち金の半分を使ってしまいました。残りの金は勝負金だ! こいつをムダにするわけにゃいかねえ。稼がな稼がな。
なのでとりあえず小麦畑もあることだし、牛を飼うのは将来の夢ってことにしておいてしばらくは穀物で食っていく。チュートリアルも使った愛用の収穫機を中古で買っていざ第一次産業だい。6万7000ドル。
購入した車両や農機は店の前にドカンと置かれるだけなのでそこから運転して自分で運ばなければならない。これが通常のゲームだったら「なんでそんなにめんどくさいことを! そこはゲーム的都合でクルマがワープしてくれたっていいだろうに!」と思うところだが本作はあくまでシミュレーターゲーム。こうした手間を楽しみ、過ぎゆく時間を慈しむ姿勢が寛容だ。誰もお前を助けてくれない。大地と孤独に立ち向かっていくのが農業なんだ。お前がひとりでやるんだヨ。
ところでどうしてもめんどくさいという人は「ヘルパー」機能でバイトを雇うことでクルマを移動させたり仕事をさせたりすることもできます。といってもあくまでマルチタスクを行うための機能であって、かかる時間がものすごく短縮されるわけじゃないんだけどね。
というわけでえっちらおっちら畑に到着。「よーし、小麦を収穫するぞー」と思ったらうまくいかねえ。なんで???
あっ!!!! 収穫機買ったのはいいけど小麦を刈り取るためのカッターを買い忘れたから収穫できねえ!!!! 嘘だろ!!! 言ってよ店員さん!!!! 私が小麦を収穫するって絶対わかってたじゃん!!!! ご一緒にカッターをいかがですかって言え!!!
泣きながらカッターを買う。3万ドル。
そして当然これもカッターだけを届けてくれたりはしないので店まで取りにいかねばならない……。リヤカーとかトレーラーとかあるだろ!! なあ!!
店の前まで言ってみるとポツンと軒先にカッターが置かれていた。なんて愛嬌のない店なんだ。これが欧州スタイルってやつかな……。まあ日本の販売業がサービス過多すぎるんだよな。客と店の関係なんてこれくらいドライなほうが楽ってもんだ。そうは思わないか? でも家の前まで運んでほしかったよ、私は。
ついでにどうせ必要なので小型トラクターとトレーラーも買う。合わせて7万ドル弱。バイトくんと力を合わせて同時に店から運び出す。ちなみにバイトくんは1秒で1ドル給料を持っていきます。秒給1ドル。1分で60ドル……1時間で……3600ドル!? 時給3600ドル!? 人生楽しいだろうなあ、お前ェ!
そんなわけで今度こそ仕事だ! 収穫機を展開し、カッターを下ろし、スイッチオン! この一連のシークエンスは素直にカッコよくて重機やロボットが好きな私や池袋晶葉ちゃんは無条件にワクワクしてしまう。
が……広い!!! 畑がめちゃめちゃ広い! 刈っても刈っても小麦が無限に取れまくる! だいたい半分くらい刈ったかなというところで収穫機がいっぱいになってしまいました。
収穫作業中にゲーム内ラジオをかけるとミニマルなゲーム体験に激しく作用してトランス状態に陥り不思議な気持ちよさが訪れます。
小麦をトレーラーに積み込む……その量8500リットル! 穀物工場に売りにいきましょう。行商のあいだの収穫作業はバイトくんに任せて街に向かう。ごめんくださーい、小麦買ってくださーい。
売却! 5300ドルの儲け!!!!
……5300ドル?
……本当にこの商売が回るのか不安になってきたぜ!
パワーもお金もぜんぜん足りない
そういえば家を建てた空き地も畑なんだった。あの土地を腐らせとくのはもったいないから小麦の次に育てる作物を育ててみるか。ということで種まき機と種を購入。種は小麦や大麦、キャノーラなどがセットになってるっぽい。
軒先に1セットドスン。いい加減この店のぶっきらぼうなスタイルにも慣れてきた……ぜ……あれっ????
種、どうすんの??? ある程度はこの場で種まき機に直接補充できたけど、それでも半分以上がどさりと地面に置かれたまんま。接触すると「重すぎます!」とゲームから怒られる。いや重すぎますって言われても……言われても運ぶしかないじゃないか……。
もしかして……もしかしてだけど……。
種を運ぶための機械が必要???
はいフォークリフトご購入~! 3万7000ドル~!
……おいオヤジ!!! 種くらいてめえの店のトラックで届けろや!!! 疲れたので種はバイトくんに運ばせて、私は種まき作業に移る。
8月はキャノーラを撒く季節。さっそく種まき器にキャノーラの種をセットし、広大な畑にシャシャーっと撒きまくろうとするも……。あれ? 今度はトラクターが全然進まねえぞ。種を撒くのにはゆっくり動く必要なのかなとも思ったけどそれにしたってほんとにカタツムリみてえなスピードだぞ。
そのとき、ふとトラクターを買ったときの購入画面を思い出す……。
そうだ……トラクターには大・中・小の3カテゴリが用意されていた……。
そしてこのトラクターはとりあえず小型を買ったんだった(安いから)……。
もしかして……まさかかもだけど……。
種まき器が重すぎてパワーが足りない!?
アァー!!! 全然足りてねえじゃんもぉー!!!!
中型トラクター9万7000ドルで購入!!!! アァー!!!!
お金がどんどん出ていく惨状に涙も枯れたがそれでも新車を取りにいかねばならない。カッコいいのがせめてもの救いだね。
畑に戻る途中、なぜか道路に種袋が落ちているのを発見する。えっ、なんで……? え? これ私がこないだ買ったやつだよね? バイトに畑まで運ぶように言っておいたやつ……あれ???
……バイトの野郎落としやがったのか!!! バカ野郎!!! みんなバカばっかりだ!!!
結局トレーラーを運んだあと自分で運ぶ。どぼじでこんなことに……。
お金がなくなってきて不安なので残りの小麦すべて、1万4000リットルをすべて売っぱらう。8900ドルの儲け。
8900ドル……。8900ドル?
前に売った5300ドルと合わせて1万4200ドル。
一方、機材とかを買いまくってかかったお金が……ざっくり33万5000ドル……。
小麦は1年に1回しか採れないから33万5000ドル÷1万4200ドルで……。
24年働けば儲けが出る!!! やったぜ!!!!!!!!!!!!!! ってバカ!!! 生活できるか!!!!
うわーっ わーっ どうしよう どうすれば儲かるんだ?
なんとかタダで売るものを手に入れる手段はないのか……ん?
おや……お隣りのJean Cuvierさん……。立派なトウモロコシ畑を持ってますなあ……。立派ですなあ……。力強く実ってますなあ……。
第一部・完
【あわせて読みたい】
農業のことがぜんぜんわからず、じつは過去に一度投げたことのある『ファーミングシミュレーター』の楽しさが最新作の手探りプレイでいろいろわかった!じつはハンバーガーも以前、『ファーミングシミュレーター 15』をやったことがあるんです。でもね。かなり序盤で投げ出してしまいました。だってこれ、ほんっと難しいの! 初めてこのゲームに触れたときにあまりの本格派なところに置いてけぼりをくってしまって……。おもしろいと感じるまでに、ちょ〜〜っと時間かかるんですよ! いやほんと、『ファーミングシミュレーター』は本格派すぎて置いてけぼりを食らう。これです。マジ。大事なことなので2回言いました。