かわいいねこちゃんになって部屋の中を滅茶苦茶に荒らす器物損壊大乱闘ゲーム『暴れん坊ニャンコ』を遊んでみた

 突然だが、私は猫アレルギーである。

 遡ることおよそ十数年前、小学生だった頃の私は家に忍び込んできた野良猫を「あ~かわいい♥お~~~よしよし♥♥♥」と、ムツゴロウですらちょっと引くレベルで撫でまわして可愛がっていた。

 その日の夜のことだった。呼吸器が言うことを効かない。止まらないクシャミ、かけばかくほど増していく目のかゆみ、酸素を取り入れようとしても口と鼻が私の脳から送られた呼吸信号を受け取ろうともしない。

 そう、私は犬派か猫派かで言ったら圧倒的に猫派なのに、なんと小学1年生で重度の猫アレルギーであることが判明してしまったのだ。ああ、こんな十字架を一生背負うぐらいなら私は猫に生まれたかった……。

 恐らく私と同じ全国の「猫派なのに猫アレルギー」の方も同じ苦しみを味わっているだろう。しかし、今回紹介するゲームはそんな「猫派なのに猫アレルギー」の全国のみなさま共通の願いでもある、「一度だけでいいから、自分の居ない間に部屋をねこちゃんに荒らされたい!」という思いにドンピシャで応えるゲームだ。え? 別に思ったことないって?

 その名は『暴れん坊ニャンコ』
 まさにタイトル通り暴れん坊のニャンコが部屋の中で暴れ回る大乱闘ゲームだ!

 本作は2021年にSteamで発売されていたのだが、今回は2022年3月10日に発売されたNintendo Switch版でプレイしている。Switchにはすでに強大なライバル大乱闘ゲームが存在しているが、『暴れん坊ニャンコ』はそこに殴り込み……もとい参戦を果たした形となる。

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 ちなみにこのゲームはマルチプレイにも対応しており、今回プレイするにあたって私の『FF14』友達でもある円居挽先生とpako先生【※1】にマルチプレイにお付き合いいただいた。いつもお世話になってます。

※1「円居先生とpako先生」
『丸太町ルヴォワール』や『Fate/Grand Order』のイベントシナリオを担当している小説家・推理作家の円居挽氏と『レンタルマギカ』や『Fate/Grand Order』にてアルジュナなどのキャラクターデザインを担当しているイラストレーターのpako氏。多分こんなサラッと呼んでいいふたりではないのだが、頼れるのがこのおふたりしか居なかったので仕方ない。いつもお世話になってます。

文/ジスマロック
編集/実存


※この記事は『暴れん坊ニャンコ』の魅力をもっと知ってもらいたいRogue Games, Inc.さんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。

「愚か者め、余の顔を見忘れたか?」「余、だと?」「ね、猫様!?」「この場で腹を切れい!」「猫様を名乗る不埒な猫じゃ。出会え出会え。こ奴を斬れ、斬り捨てい!」

ねこちゃんが部屋を無茶苦茶に荒らす『暴れん坊ニャンコ』を遊んでみた_002

 『暴れん坊ニャンコ』は本当にその名の通り、一切合切粉微塵のひねりもなくねこちゃんを操作して部屋の中で暴れ回る大乱闘ゲームだ。一応「対戦格闘ゲーム」というジャンルで括れないこともないのだろうか……?

 まず最初に紹介するのは「乱闘モード」。もうその名の通り4匹の猫で大乱闘を繰り広げて最後に立っていた猫が勝者となる弱肉強食のルール。

 操作方法もいたってシンプル。スティックでねこちゃんを操作して、ボタンで相手のねこちゃんを殴る。それだけ。あまりにもシンプルすぎてライター殺しとまで言える。ひたすら部屋の中を荒らしながら相手のねこちゃんを殴り倒した方が勝ち!
 コレ、野生の掟!!

 そしてこの「乱闘モード」で操作するねこちゃんを自分好みにカスタマイズすることもできる。タイトル画面から「猫部屋」というなんだかほんわかした名前のモードを選択することでねこちゃんのカスタマイズが始まる。ねこちゃんの名前、毛並み、首輪や帽子などのアクセサリーまで自由に変更可能。

 ちなみに「猫部屋」モードでは自分好みにカスタマイズしたねこちゃんとボールを投げて遊んだり、自分のねこちゃんをなでなでしたりできる。暴れるだけが『暴れん坊ニャンコ』ではない。あっ、かわいい……ウチの門田ヒロミ、かわいい……。

最も部屋を荒らしたねこちゃんが勝利を収める「器物損壊」モード

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 「乱闘」モードに続く第2のモード、その名は「器物損壊」モード。ネーミングが最悪すぎるだろ。ねこじゃなかったら許されてねえだろこんなモード名。

 「器物損壊の基本ルール」という生きてる内に聞くとは思わなかった最悪な日本語によるチュートリアルによると、とにかく部屋の中の家具や物を破壊したねこちゃんが勝利を収めるルールのようだ。

 「乱闘」モードがねこちゃん同士で戦うルールだった一方、こちらはより器物損壊を行ったねこちゃんが勝利を収めるルールとなっている。人間社会にこのルールが適用されたらこの世の終わりですね。

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 しかしこの器物損壊モード、ネーミングの最悪さに反してかなり楽しい。『暴れん坊ニャンコ』の家具は少し殴れば景気よくぶっ飛んでいくため、家具を破壊する楽しさも他のモードに比べて段違い。猫だろうが人間だろうが生きてるとやっぱり一度は部屋の家具を怒りに任せて全部壊してみたいもんですからね!

 ただ「相手のねこちゃんをノックアウトする」ことだけが目的だった乱闘モードでは家具を破壊する意味はあまりなかったのだが、こちらの器物損壊モードでは相手のねこちゃんを攻撃することが妨害にも繋がるため、意外と戦略性も高い。戦略性のある器物損壊ってなんなんだよ。

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 「とにかく家具を殴ればお金が入るので最もお金を稼いだねこちゃんが勝利」といういくらなんでも羨ましすぎる設定のもと行われる、ねこのプライドを懸けた器物損壊バトル。私だって家具殴ってお金稼ぎたいんですけど。

 一見、「ならば定位置で同じ家具を殴り続けてひたすら稼ぎ続ければいいのでは?」とも思えるこのルールだが、同じ家具を殴り続けていると徐々に獲得賞金も下がっていくため、部屋全体をまんべんなく器物損壊しなければならない……とバランス調整もしっかりしている。いやだからなんで器物損害がこんなしっかりしてるモードなんだよ。

ネズミVSアライグマVSねこ オール哺乳類総進撃

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 乱闘、器物損壊、暴れん坊……まるで『龍が如く』でも遊んでいるのかと錯覚してしまうほど物騒なネーミングが続く今作だが、第3のモードは「キャットフード防衛」モード。あらかわいい。

 家の中に忍び込んでくるネズミから大切なカリカリを守るのがこのモードの主な流れとなっている。やっとねこのゲームっぽくなってまいりました。

 家のあちらこちらから侵入してくるネズミを「乱闘」モードの要領で始末してしまおう。生存競争は自然の節理。他者の餌を奪おうとする不埒者にはそれ相応の罰を与えなければならない。

 ちなみにこのモードではカリカリを守るためならどれだけ家の中を破壊しても何のお咎めもない。要するにバーリトゥード(何でもアリ)というワケだ。家主が帰ってきた時の顔を想像しながら遊ぶとより楽しめるだろう。

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 ある程度ねずみとの戦いを繰り広げていると、どこからか我が物顔でアライグマまで侵入してくる。

 なんで?

 ねずみに加えて野良犬とか小鳥とか、いくらでも候補になる動物は居そうなのに、なぜかアライグマが堂々とキャットフード狙いでエントリーしてくる。もう私に聞かないでくれ。

 ウェーブ数を重ねると、段々とねずみとアライグマの混合編成で襲い掛かってくるようになり難易度も徐々に上がってくる。ただただキャットフードを奪いに来るねずみとアライグマの数が増える。あとなぜかきつねも増える。

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 なんで?

王となれ。「王冠コントロール」モード

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 乱闘、器物損壊、キャットフード防衛に続く第4のモードが「王冠コントロール」モード。こちらもルールはいたってシンプル。

 ねこちゃん同士で王冠を奪い合い、最も長く王冠を維持し続けてゲージをMAXにしたねこちゃんがエルデの王……ではなくねこの王となる。王となれ。

 私の率直な感想を言ってしまうと、この「王冠コントロール」モードはハッキリ言ってかなり大味。王冠をゲットしたねこちゃんは黄金の闘気を放つようになり身体もやや巨大化。 

 これにより王冠を奪いに来るねこちゃんと3対1の状況に追い込まれても問題なく戦えるような調整になっているとは思うのだが……まあこの王冠装備状態がメチャクチャに強い。 

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 基本的にこの「王冠コントロール」モードはねこちゃん同士で王冠を奪い合うことで戦いが白熱するようになってはいるはずなのだが、この王冠装備状態の大(おお)ねこちゃんがやたらと強い

 一発二発拳を入れた程度では頭上の冠を降ろすことなどできないし、果敢に挑もうものなら一撃でHPの3割を削る王の鉄拳制裁が飛んでくる。

 その上、「王冠を維持し続けてゲージをフルチャージしたものが勝利」とルールにあるように、王冠を装備している間は常にゲージが上昇していく。つまり、「王冠を持ったままひたすら逃げ回る」という姑息な戦法も成立してしまう! こんなのが王で良いんですか!

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 しかしまあこの『暴れん坊ニャンコ』、勝利を収めると「(ねこちゃんの名前)が最強!」というなんともかわいい誉め言葉が出てくるのでどんな姑息な勝利を収めたとしてもそんなに後味は悪くない。門田ヒロミが最強! 我が命をかけて……王冠を守る!!

猫アレルギーでも楽しめる『暴れん坊ニャンコ』

 ……さて、ひとりで遊んでも、みんなで遊んでも楽しめる『暴れん坊ニャンコ』の魅力がこの記事で少しでも伝わっていれば幸いだ。

 今回、円居先生とpako先生にお付き合いいただいたのは冒頭で述べた通りだが、『暴れん坊ニャンコ』はマルチプレイでもけっこう楽しめる。円居先生曰く「ねこの性能差がないので大味に感じるけど、ねこはかわいい」、pako先生曰く「キャットフード防衛モードで味方を妨害する行為に走ると楽しい」そうです。これから小説家とイラストレーターを目指す方はこのコメントを胸に刻んでおきましょう。

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 インディーゲームということもあり、やや粗削りな部分やローカライズの微妙さなどの気になる部分がないと言えば嘘にはなってしまうが、それを補って余りある「かわいいねこちゃんが人間の部屋を荒らしながら大乱闘を繰り広げる」という絵面の面白さは他の猫ゲーにも引けを取っていない。

 というか、やや微妙なローカライズによって「器物損壊モード」という最悪で最高な日本語が生まれているので、もはや逆手に取ったと言ってもいいのかもしれない。本当にそうか?

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 このゲームのセールスポイントは「ねこがかわいい!」「ねこが大乱闘してるの最高!」「ねこが器物損壊してるの最高!」の3点に尽きる! 競技性とか戦略性とかはあんまりない! もうここの3点突破!!

 こういうアイデア一点突破なゲーム、私は嫌いじゃないぜ……。

 今回私がプレイした『暴れん坊ニャンコ』をお手軽に楽しめるNintendo Switch版は3月10日より発売されている。価格は2310円と少し割高な気もするが、ねこちゃんが大乱闘してる様を2000円で拝めると思えば安いモンだろう。

 猫アレルギーでも楽しめる『暴れん坊ニャンコ』を、どうかよろしくお願いします!

ライター
転生したらスポンジだった件
Twitter:@yomooog
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