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生で聴く「きみの横顔」が最高すぎた。目に涙を浮かべながら語る出演者たちの姿が印象的だった「ヘブンバーンズレッド Half Anniversary Party!」について語ろう!

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 「ヘブンバーンズレッド Half Anniversary Party!」がとてもよかった。

生で聴く「きみの横顔」が最高すぎた。
SS蒼井実装の喜びと、リアル「シーレジェ」ライブの感動も!_001
©WFS Developed by WRIGHT FLYER STUDIOS © VISUAL ARTS / Key

 感極まって目に涙を浮かべる出演者たち、待望の新スタイル登場に大きく沸く会場、さらに大きな規模でやってほしいと期待が高まるスペシャルライブなどなど……。とにかく、今回取材の機会が得られてよかったという思いでいっぱいになるイベントだった。

 本イベントの模様は、Youtubeの『ヘブバン』公式チャンネルにてアーカイブ視聴できるが、やはり現場の熱気や雰囲気は、その場に居合わせないと感じ取るのは難しい。今回のイベントは感染症対策や会場のキャパシティなどもあり、抽選はなかなかに高い倍率だったという。

 いやしかし、スペシャルライブは本当によかった……。

 ヘッドホンをして、『ヘブバン』の音楽をかけて、会場で感じたボドドドゥドオー!な気持ちを思い出しつつ、この記事を書き上げている。
 本稿では、会場に足を運べなかったという人にも、少しでもイベントの熱気をお伝えできれば幸いである。

生で聴く「きみの横顔」が最高すぎた。
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※本稿は『ヘブバン』の沼に少しでも多くの人を誘導したいという思いで執筆しているため、重大なネタバレとなるような記載は極力控えていますが、記事の性質上、どうしてもストーリーの内容に触れています。まだ未プレイで「おれは一切情報を仕入れず、純度100%の涙を流すんだ」という人は、記事を閉じて『ヘブバン』をインストールすることを推奨します。

文/Leyvan


SSスタイル蒼井えりか発表に会場が沸いた!自分も沸いた!

 「蒼井いぃぃ─────!!!」

 発表された瞬間、メインストーリー第二章で叫んだ茅森月歌のように、心のなかで叫んだ。

 待っていたといわんばかりに会場内がワァ!っと盛り上がったのが実に印象的で、「こんなにわかりやすく沸くものなんですね!」と、司会もコメントするほどの熱気だった。

生で聴く「きみの横顔」が最高すぎた。
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 それもそのはず、『ヘブバン』をプレイした人であれば、誰もが蒼井の真摯で切実な想い、決死の覚悟に心を打たれる

 リリースから半年間、蒼井えりかには最高レアのSSスタイルが未実装だったが、ハーフアニバーサリーのこのタイミングで、まさに満を持しての登場である。

 しかも、専用スキルは敵の攻撃を無効化しつつ、味方全体の盾となりメンバーを守るという、まさに想像通りのものだ。強力だがダメージ無効回数にもスキル使用回数にも制限があり、無理をすると蒼井自身が倒れそうになってしまうところまで、ゲーム内における性能がキャラクターのイメージにぴったりで、本当に素晴らしい。

 ただ、頼もしい性能ではあるが、同時に蒼井を盾としては使いたくない、もう蒼井の防御能力に頼りたくはないという気持ちもあることがつらい。

 いや、参った。もしかしたら来るんじゃないかと期待しつつ、貯めこんでいたクォーツをここで投入するしかないか……。

メインストーリー第四章前編のPV公開後、プチ放心状態になる出演者と会場内

 イベントの開催前から、そしてイベントの冒頭でもあらためて「メインストーリー第三章をクリアしてからの視聴を推奨する」と案内された今回の発表。

 PVでは、いきなりストーリーに関する重大な事実が語られているので、案内のとおりに本作を未プレイの人や、まだ第三章クリアまで到達していない人は、まだ開かないでおくことをおすすめする。

 映像が終わったあと、映し出された情報量の多さに感情の処理が追いつかないといった様子で、出演陣が軽く放心しながらも言葉を絞り出していた。

 司会の田口氏が「いやぁ、勘弁してくれよぉ……」とつぶやいていたが、全く同じ気持ちである。

 第四章のメインビジュアルでは、めぐみんが後ろ姿で描かれているのがあまりにも意味深で、何かを予感させる。

 続きが見たいけれども、楽しみだけども、見るのがおそろしい……。

 トークでは「クリア後は放心状態になって感情が置いてけぼりになってしまうので、ストーリーを進めるときは1日は有給を、「ヘブ休」をとることをおすすめします」と冗談交じりに語っていたが、本作においては本当にそうした方がいいかもしれない。ココロ、だいじに。

感情がオーバードライブしそうになったスペシャルライブ

 SSスタイルの蒼井えりかが発表された瞬間、第四章前編PV公開と並んで、本イベントで最高潮の盛り上がりを見せたのが、作中のさまざまな楽曲を歌い上げるやなぎなぎさんと「She is Legend」、通称シーレジェのXAIさん鈴木このみさんによるスペシャルライブ。

 『ヘブバン』の楽曲があまりにも素晴らしすぎて、スマホの音を良くするためにアンプを導入したり、『ヘブバン』のためだけにイヤホンを新調したことを記事で書かせていただいた身としては、このライブを非常に楽しみにしていた。

 スペシャルライブは、やなぎなぎさんが歌う「Burn My Universe」からスタート。これは『ヘブバン』がリリースされる直前に公開され、874万回以上も再生されたファイナルトレーラーの冒頭で使用された楽曲。

 曲がはじまり、やなぎなぎさんが発声した瞬間から、ブワっと会場中に音が響き渡る。全身で音圧を感じながら楽曲を聴く心地よさは、現場で歌手と同じ空間にいる人だけが味わえる感覚だ。

 生で直接届く歌声は、収録された音源とはまた違った迫力と勢いがあり、歌にこめられた感情がダイレクトに伝わってくる。

 『ヘブバン』の大きな魅力として、音楽とシナリオ、そしてプレイヤーの感情が密接に結びつく一体感があるのだが、それは作詞作曲とシナリオを手がける麻枝准氏の手腕によるものが非常に大きい。

 そして、麻枝准氏が作り上げる世界観を、想いを伝えるやなぎなぎさんの歌唱力、表現力がこの上なくかみあっている。
そんなことを思いながら、続く2曲目……

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 「きみの横顔」キタ───!
 勝ち確です、ありがとうございました!(おタマさん風に)

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 メインストーリー第一章の山場で、それまでのお気楽ムードな日常から一転して、シリアスに盛り上がる場面で流れるこの曲。ストーリー中の重要なダンジョンパートで度々流れるので、とても耳に残る。

 配信されたばかりのハイレゾ版音源をiPhoneに取り込んで、会場に向かう間も聴いていたので、生歌で「きみの横顔」が聴けて感情がオーバードライブしそうになった。

 もう、これが聴けただけでも来てよかった、という思いでいっぱいである。

リアルライブでは初お披露目となるシーレジェの歌唱力に圧倒される

 しっとりと「きみの横顔」が終わると、一転してハイテンションなイントロが流れ始めて、作中で結成されるバンドグループ「She is Legend」(通称、シーレジェ)のお二人が登場。

 「Dance! Dance! Dance!」を聴くと、蒼井と一緒にバンド練習に励む新生She is Legendの姿が脳裏に浮かび、「蒼井……」と再び感情がオーバードライブしそうになる。

 シーレジェのリアルライブは今回が初のお披露目だったようで、その場に居合わせることができた幸運を噛み締めつつ、圧巻の歌声を堪能した。

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 朝倉可憐のボーカル役を務める鈴木このみさんはパーカー姿で登場し、激しいスクリームを響かせるカレンちゃん【※】に扮していたのが印象的だ。

※カレンちゃん:普段は柔和で可愛らしい朝倉可憐に潜むもうひとりの人格。危険極まりない殺人鬼で、ストーリーでは登場するたびにやたらと長い尺を使いながら奇声を発し、プレイヤーに強烈なインパクトを与える。

 ライブとは関係ないが、茅森月歌のボーカルを担当するXAIさんがライブ終了後にコメントした際、XAIさんの地声がまるで“シリアスでクールな声色で喋るときの月歌”のようで驚かされた。

 そして、最後は第三章で流れる「ありふれたBattle Song〜いつも戦闘は面倒だ〜」でライブを締めくくる。

 会場には取材で来ているはずだが、スペシャルライブの最中は、もはや完全に仕事を忘れて音楽の渦に身を任せていた。

 いずれ来るアニバーサリーイベントでは、さらに大きな会場で、バンド生演奏になってドラムが「バスバスバスバスバスバスドコドコ!」、ギターが「ピロピロギュイ───ンニャイィ──ン!」、ボーカルが「ギャイアグレイーイボドドドゥドオー!」【※】なライブになることを期待したい。

※ギャイアグレイーイボドドドゥドオー!:この特徴的すぎる擬音は、『ヘブバン』作中の激情系バンド「ORCHID」のハードコアなボーカルを茅森月歌が表現したもの。

本当にリリースからまだ半年しか経ってないの?と思うほど『ヘブバン』への愛が溢れていた

 長丁場だったにもかかわらず、終わってみればあっという間に感じた「ヘブンバーンズレッド Half Anniversary Party!」。

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 コロナ禍になって以来、なかなかこういった同好の士が集うイベントに足を運ぶ機会は少なくなってしまったが、やはり同じものが好きな人たちで楽しんで、喜びを共有すると大きなエネルギーをもらえるんだということを、あらためて実感させられた。

 第四章の情報公開の際に、「本作のタイトルの上に掲げた「最上の、切なさを。」というコンセプト、全てはその実現のために。どれだけ時間をかけても、納得のいくまで作り込み、掲げたコンセプトを達成するんだという覚悟を持って臨んでいる。」と、力強く語った柿沼氏。

 自分も含めて、多くの人が『ヘブバン』に感動して涙を流したのは、Wright Flyer StudiosとKey開発陣の並々ならぬ想いの強さゆえなのだろう。

 そして、その想いの強さは、キャラクターを演じるキャストたちも同様で、第四章のPV公開直後、そしてイベントの終わり際には感極まって目に涙を浮かべるキャストたちの姿が心に残る

生で聴く「きみの横顔」が最高すぎた。
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 『ヘブバン』はまだリリースしてから半年、今回はハーフアニバーサリー記念イベントだというのに、まるで10周年をむかえたコンテンツのような、愛情に溢れたイベントであった。

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 間もなく配信されるメインストーリー第四章前編。十分な体力と気力、ストーリークリア後の休暇時間を用意して、最上の切なさと衝撃に備えたい。

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出演者
前川涼子:和泉ユキ(いずみ ゆき)役
天海由梨奈:東城つかさ(とうじょう つかさ)役
芹澤優:朝倉可憐(あさくら かれん)役
古賀葵:國見タマ(くにみ たま)役
田口尚平(司会)
柿沼洋平(ヘブンバーンズレッドプロデューサー)

スペシャルライブ
やなぎなぎ
She is Legend
茅森月歌(Vo.XAI)
朝倉可憐(Vo.鈴木このみ) 

ライター
ゲーム、模型、ファッション、ドール、オーディオなどさまざまなジャンルの沼を渡り歩くスワンプウォーカー。関心のあるものに後先考えずに全てを捧げる狂戦士。手がけた代表的な記事は 「人はなぜ少女にメカをくっ付けるのか」 「最高のゲーム用ヘッドフォンを求めて」など。
Twitter:@Leyvan44

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