はい!……という訳で今回、東京は六本木の森タワーにある株式会社ポケモンにやってきました!
本日はここで『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の試遊を……
……ってああああああああああ!!! 何か待ち構えてた!!!!!!
まさかの株式会社ポケモンに入った瞬間、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の最初に選ぶ3匹のポケモンこと、ニャオハ・ホゲータ・クワッスがお出迎え。
いや、私も「株式会社ポケモンにも慣れたもんですわ」とか思ってたのにポケモンに出迎えられたのは完全にふいうち(タイプ あく)でした。最高すぎだろ。夢か?
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の最新映像が公開!
— ポケモン公式 (@Pokemon_cojp) August 3, 2022
パッケージ版の予約受け付けは、明日8月4日(木)からだよ。
新たな冒険の舞台「パルデア地方」に暮らす人々やポケモンとの出会いが、キミを待っているよ!https://t.co/tdDTMjTfpA #ポケモンSV pic.twitter.com/YE0psY9Adk
何かもう、ニャオハとホゲータとクワッスに囲まれた時点で満足してしまって、このふわふわした気持ちのまま帰ろうかなと思ってしまったのですが……それはそれとして今回は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の体験会です。ゲームを遊ばないまま帰ることは許されません。
これは私個人の勝手な見解なのですが……『ポケットモンスター』シリーズは年々「発売前の情報の見せ方」が上手くなってきていると感じます。
たとえば『Pokémon LEGENDS アルセウス』では発売日までメインストーリーの核心の部分は隠していたり、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は新しく発見されたポケモンの「ウミディグダ」や「ボチ」を面白い形で登場させたり……とにかく「発売までの盛り上げ方」がどんどん進化してきていると思います。
しかし、未だ隠されている部分が多い故に、「ちょっとまだ『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』がどういうゲームなのかピンと来ていない」方も多いのではないでしょうか?
「ポケモンのオープンワールド」と言っても、この前の『Pokémon LEGENDS アルセウス』とは何が違うの? 『ポケットモンスター ソード・シールド』からどのくらい変わっているの?
今回はそんな『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の全体像が浮かび上がってきていないそこのアナタのために、私がこのゲームの凄まじさをお伝えしましょう!!
そもそも『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』とは?
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』……それはシリーズ初の「オープンワールド」を導入した作品。
一口に「オープンワールド」と言っても、これは『ポケモンS・V』からの突然変異などではなく、これまでのシリーズにおいても「ポケモンのオープン化」のようなものは着々と進んでいたように私は感じています。
たとえば「ポケモンとのシンボルエンカウント」を初めて実装した『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』。そのシンボルエンカウントをさらに発展させ、ユーザー同士の協力プレイも可能にした『ポケットモンスター ソード・シールド』。そしてアクション要素とオープンフィールドを多数導入した『Pokémon LEGENDS アルセウス』。
これまでのシリーズが積み重ねてきた「次世代のポケモン」への新たな要素……その集大成として、ついに「オープンワールド」を実現したのが『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』なのです!
開かれた広大なフィールド、シンボルエンカウントで歩き回るポケモンたち、ポケモンへのライド……これまでの技術があったからこそ、ついに実現したとも言える「ポケモン」×「オープンワールド」。
実際、今作の体験プレイが始まった時……私が真っ先に感じたのは、「えっ? このゲームって何をしたらいいの?」という困惑でした。
今作の前に遊んでいた『ポケットモンスター ソード・シールド』と『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』。この2作はあくまで「(ワイルドエリア除き)見下ろし視点で冒険するいつもの『ポケットモンスター』」でした。そして『Pokémon LEGENDS アルセウス』も、革新的な要素がいくつもありつつ「街(コトブキムラ)」と「フィールド」はキッパリわけられていました。
しかし、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は街もフィールドもオープン。家と、草むらと、道路と、街と……その全てから隔たりが取り払われている。そして視点も操作キャラクターに近い目線。私が知っている「ポケモンの常識」があまりにも破壊されており、この世界に降り立った時、「え、ヤバい……何をしよう……」という混乱に襲われ続けました。
この街からあの街まで、何の隔たりもない! 今ここから見えているあの景色に、行こうと思えば辿り着ける!! あちらこちらに息づく野生のポケモン!!!
オープンワールドというジャンルは、やろうと思えばプレイヤーに「無限の選択肢」を提示できるゲームだとも思います。どこの街に行こうが、どこを歩こうが、プレイヤーの勝手。そんな「とりあえずこの世界で生きてみなよ」とでも言わんばかりに放り出されるオープンワールドが「ポケモンでやってきた」だけで、ここまで常識を壊された気分になるのか。
逆に聞きますけど、みなさん想像できますか?
街も、道路も、海も、ジムも、全てがワイルドエリアのようになった『ポケットモンスター』が!?
「今作はジムバトルやスター団との戦いなどを自分の好きなように進めることができる」とは事前に告知されていたものの、改めて各地のジムや街などに行こうと思えばいくらでも行ける広大なマップをドン!!!と提示されると圧倒されてしまいます。もちろんマップを開けば既に到達した街などには「そらをとぶ」でファストトラベルできちゃう。
あのジムも、あの道路も、あの街も……この地図に載っている場所ならばどこへでも行ける。これまで決められていた順で巡っていたポケモンの冒険が、自分の好きなように回って、自分の好きなように物語を組み立てることができる。これは……おそろしいことが起きているのではないか?
個人的には、「街がオープンになった」部分が一番衝撃でした。頭では「『ポケモンS・V』はオープンワールドだから街もオープンだよね」と理解していても、身体はポケモンセンターがオープンになっている事実に追いついていません。
この「オープンワールドになったポケモン」の凄まじさは実際に見てみないとわからない部分も大きいとは思うのですが、未だに「オレは何かのボタンをかけ間違えて未来の株式会社ポケモンにタイムスリップしていたのでは……?」という疑念が拭えません。
ただひとつ言えるのは、ワイルドエリアに驚いた方も、『Pokémon LEGENDS アルセウス』を遊んだ方でも、間違いなく未知の世界がアナタを待っています。
コライドンとピクニックでレッツゴー?
コライドン……それは『ポケットモンスター スカーレット』に登場する伝説のポケモン。明らかに駆動しそうなタイヤっぽい何かが胸に付いているのに、普通に足でダバダバ走る独特な走行姿勢で発売前から話題を呼んでいる伝説のポケモン。
今回私は『ポケットモンスター スカーレット』の方をプレイしたので、早速コライドンに乗ることができました。というかコライドンに乗りたいがためにこっちを選んだと言っても過言ではありません。
コライドン、発進ッ!!
や、やっぱり足で走ってる………………
感動しました。私は絶対に『ポケットモンスター スカーレット』を買います。
そもそも「伝説のポケモンと一緒に冒険する」ことが従来のポケモンと比較すると革新的な点なんですが、実際に「ポケモンライド」としてのコライドン・ミライドンもかなり触り心地が良い感じです。
『Pokémon LEGENDS アルセウス』の「ポケモンライド」は、それぞれ「地上を走るアヤシシ」「空を飛ぶウォーグル(ヒスイのすがた)」「水上を泳ぐイダイトウ」などなど、フィールドの特性に合わせてライドを使い分けることが重要でしたが、今作のコライドン・ミライドンは一匹で様々なフィールドに対応しています。
崖に飛びついたり、翼を広げて滑空したり、泳いだり……これは流石に伝説のポケモンと言わざるを得ません。「一匹に機能を集約している」という点から見ると、ポケモンライドは今作でさらなる進化を遂げています。
そして今作から新たに登場した「レッツゴー」。
フィールドにてRボタンで手持ちのポケモンを繰り出し、主人公が指さした方向にポケモンを向かわせることができる新システム。レッツゴーしたポケモンは落ちている道具を拾ってきたり、野生のポケモンと自ら戦って道具や経験値を獲得する「おまかせバトル」を行ってくれたりもする!
この「レッツゴー」は「コライドン・ミライドンにライドした状態」でも使用できるので、より効果的かつ効率的な道具収集やおまかせバトルが可能になっています。
さらにさらに新システムの「ピクニック」!
何かずっと新システムの話ばっかりしてる気がしますが……『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』はとにかく新システムが多い! 体験会当日は2時間くらいでこれを遊び尽くせと言うのだからこれは正気の沙汰じゃない!!
「ピクニック」はその名の通りポケモンたちとフィールドでピクニックをする! ただそれだけの機能!!……と言ってしまえばなんですが、「ポケモンとの触れ合い」は『ポケットモンスター』シリーズの醍醐味とも言える要素です。
たとえばポケモンの身体を洗ってあげるだけでも……もうかわいい。体験会での私の手持ちにはちょうどこの前発表されたばかりの「ハラバリー」がいたのですが、もうハラバリーを洗っているだけで癒されてしまいます。初見の印象にギョッとしても、実際に触れ合ってみるとかわいく見えてくるのがポケモンの不思議なところ。
さらにさらにさらに今作は写真機能も新たに追加されています! Switchの▼ボタンを押すことで、どこでも気軽にスマホロトムを使ってカメラを起動することができちゃう! 街中でも、草むらでも、いつでも気軽にカメラを起動できるこの機能はまさにオープンワールドに適応したカメラと言えるでしょう!
もちろんピクニック中も例外ではなく、ポケモンたちとピクニックしている楽しい時間をカメラに収めちゃえます。画角を自撮りスタイルに変更することも可能で、お気に入りのポケモンと良い感じに映えちゃうツーショットもできます! いやこれ最高の機能やんけ。
そしてピクニックのお楽しみ要素が「サンドウィッチ作り」!
街で買ってきたレタスやハムなどの具材を使って、ポケモンと一緒に食べるサンドウィッチを作っちゃいましょう! 何かもうさっきから書いてることが牧歌的すぎて書いてるこっちまでほんわかした気持ちになってきました。
もちろんサンドウィッチ作りもプレイヤー側で操作可能となっており、写真の通りに具材を配置して最後にパンを繋ぎ止めるピックを刺す! ちなみに私が作った時はチャグチャのサンドウィッチができました!!!!!
どうやらサンドウィッチには「そうぐうパワー」や「ほかくパワー」などの冒険を有利に進める様々な効果が得られることもあるようで、効率的なプレイを目指す方にはサンドウィッチ作りが重要な要素になってくるかも……?
まさかのグッズ紹介コーナー
体験会の途中ですが、ここでまさかのグッズ紹介コーナーです。
いや、本当に体験会の時にポケモンセンターで発売予定の新グッズと、これからポケモンカフェで食べられる新メニューを見せてもらいました。な、何か今回エラい羽振り良くないですか!? ここまで好待遇の体験会は初めてですよ!?
上記の画像の奥に置かれているメニューはポケモンカフェ(東京・日本橋、大阪・心斎橋)で11月18日より発売予定の新メニュー。奥のプレートは「ニャオハ・ホゲータ・クワッスと自由な冒険へ飛び出そう♪きみだけのストーリーコース ~スカーレット/バイオレット~」というメニューで、サラダ・フード・スイーツの豪華コースが「スカーレット」を選ぶか「バイオレット」を選ぶかで少し違うメニューとなるそうです。
プレートの手前のドリンクは「ニャオハのアイスクリームソーダ ~メロン~」「ホゲータのアイスクリームソーダ ~アップル~」「クワッスのアイスクリームソーダ ~ラムネ~」と、名前の通りこの3匹のカラーに対応したクリームソーダです。書いててめちゃくちゃ甘いものを食べたくなってきました。ヤバいです。
こちらの商品はピカチュウスイーツ by ポケモンカフェ(東京・池袋)にて新発売される予定のめちゃかわスイーツたち。手前は「ピカチュウスイーツじるしのおいわいポケッフル ~最初の3匹~」と「ピカチュウじるしのポケッフル ~パモ/パピモッチ~」の2品。少々食べるのに罪悪感を覚えるビジュアルですが、ニャオハ・ホゲータ・クワッスの3匹だけでなく、パモとパピモッチも登場しているのが嬉しいところ。
そしてこちらのランチョンマットはポケモンカフェの座席にて一人一枚もらえるもの(ピカチュウスイーツでは配布していません)。全16種でランダム配布となっているようです。パモやグレンアルマなども含めたランダム全16種……中々に熱いです。
いや、マジで甘いもの食べたくなってきました。これ書き終わったら食べに行ってきます。
そしてこちらも全国各地のポケモンセンターで発売中の商品。これからのクリスマスシーズンに合わせたスノードームやクリスマスにピッタリの食器などがズラリ。
そういえば自分も、よくクリスマスプレゼントにポケモンを買ってもらっていたような気がします。あ、なんかすごい泣きそうになってきた……サンタさんありがとう……子供のころ夢をもらっていたポケモンにこうして関われてるのがとても嬉しいです……。
さらにニャオハ・ホゲータ・クワッスの3匹のぬいぐるみに加え、コライドン・ミライドンのぬいぐるみも11月18日(金)に発売するそうな。結構スタイリッシュでカッコいい印象の強いコライドンとミライドンでしたが、ぬいぐるみになると割とかわいい気がしてくるから不思議です。
他にも冬場にありがたいもこもこのスリッパや、パルデア地方にて主人公が通うオレンジアカデミー・グレープアカデミーの校章を取り入れた各種ケースなど、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の発売に合わせて揃えたい商品が目白押し! この現実に浸食してくる感じ、「ポケモン」というコンテンツの恐ろしさの一端ですよ……。
個人的にはこのアドベントカレンダーが欲しい……というか、心の中の小学1年生のジスロマックが「あ、これクリスマスにあったらめっちゃ嬉しい……」と喜んでいるので、全国のお父さんお母さんはご検討してみてください。
なんというか……上手く言語化できているかはわからないのですが、「ポケモン」は「思い出」に密接にリンクするコンテンツだと思っているので、このアドベントカレンダーをもらえたお子さんにとって「2022年の12月」は、パルデア地方での冒険と合わせて忘れられない大切な思い出になるのではないかと思います。
私の中で「冬はポケモンを遊んでいる」印象が強いからなのかもしれませんが、クリスマスグッズの撮影を通して、私の中にあるポケモンと一緒に過ごしてきた時間への郷愁のようなものを呼び起された感じがします。発売されたら、何かひとつは記念に買っておこうと思います。
フリーシナリオで「キミだけの冒険」を作る『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』はシリーズ初のオープンワールドにして、ジムバトルも何もかも自分の好きな順で冒険できる……とは先ほど言ったばかりですが、未だにピンと来ていない方もきっといるでしょう。
今作のストーリーの目標として掲げられているもの、それが「宝探し」。パルデア地方の学生である主人公は、通っている学校の課外授業の一環として、パルデア地方を旅する「宝探し」へと出かける。
各地のジムを巡ってチャンピオンランクを目指す「チャンピオンロード」。珍しい食材を探しながら「ヌシポケモン」と戦う「レジェンドルート」。学校のトラブルメーカー「スター団」に挑む「スターダスト★ストリート」。
今作ではこの3つのルートが用意されており、シリーズ経験者の方にわかりやすくたとえると、ジムバッジを集めるストーリー、ヌシポケモンと戦うストーリー、トラブルを起こしている集団と戦うストーリー……という従来であれば1つのストーリー内でまとまっていた要素がそれぞれ3つに分割されて各地に散らばっているのです! 単刀直入に言ってしまえば「フリーシナリオ」!!
そしてこの3つのルートを自分で選択して好きなように進めることができる! 要はジム巡りだけを先に全部終わらせてもいいし、ジムもヌシもスター団も並行して進めてもいい! なんなら「どのジムに最初に行けばいいのか」という制限すらないため、どのタイプのジムに行くのかもプレイヤーの自由!!
用意された1つの道を辿り、同じ冒険を全員で体験していたこれまでの『ポケットモンスター』とはひと味違う! プレイヤーの数だけ冒険とストーリーがある。自分だけの冒険と宝物を見つける「宝探し」、それこそが『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』!
そして実際に今回の体験会でも、「チャンピオンロード」「レジェンドルート」「スターダスト★ストリート」の3ルートで遊ぶことができました! いやこの物量を2時間で遊び尽くすのは無理やって!!
まず最初はぺパーと珍しい食材を求めて各地を探索する「レジェンドルート」!
そこまで長くは触れられなかったので、実際の製品版ではもう少し印象が違うかもしれませんが、個人的にレジェンドルートは「フィールドワーク」的な側面が強いルートだと感じました。
レジェンドルートの目玉でもある巨大な「ヌシポケモン」。フィールド内のどこかに生息しているヌシを探すために、必然的に歩き回る必要が出てきます。そこで出会うのは、新たなポケモンや、これまでの地方で登場していたポケモンたち。
ちなみに今回の体験会、普通にまだ発表されていないポケモンがバンバンフィールドをうろついていたので、この記事を書くにあたって、私は自分で自分の頭を殴って記憶を消してから執筆しています。この「全然知らないポケモンがしれっと歩いてる」のもポケモンの醍醐味ですが、オープンワールドになったことで、より「え……なんか知らんのおるけど!?」というポケモンの新作をプレイしている時特有のあの衝撃もマシマシになっています。
そしてやはりオープンワールドを謳っているだけはあり、今作はフィールドにも中々に気合が入っています!
そびえたっている塔に登ってみると頂上には道具が置かれていたり、雄大な自然の中で息づくポケモンたちの動きを眺めたり、コライドン・ミライドンに乗って広大なフィールドを走り回ったり……「なんとなく歩いているだけで時間が消し飛んでいた」はオープンワールドにはよくあることですが、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でも同じ現象が起きる予感がします。
ちょっとメタ的な視点で考えると、従来の「○○番道路などの野生のポケモンが登場するフィールドでの冒険」の役割も兼ね備えているのがこのレジェンドルートなのかもなと思いました。
ジムバトルの「チャンピオンロード」とスター団との戦いの「スターダスト★ストリート」だけを優先して進めることもできるけど、流石に手持ちのポケモンの少なさやレベルの低さに悩まされることもある……そんな時にはフィールド探索を兼ねてレジェンドルートでヌシとの戦いに出かけてみるのもアリな気がします。いやまぁ、私の勝手な推測なので製品版で全然違ったら私が腹を切ってお詫びします。
そして目玉のヌシポケモンの「ガケガニ」戦!
発売前からあのガケガニののほほんとした顔がお気に入りだったのですが……実際に岩壁に張り付いているヌシのガケガニを見るとその巨大さにかなり驚かされる!
『ポケットモンスター ソード・シールド』『Pokémon LEGENDS アルセウス』の時から、「人間目線から見たポケモンの大きさ」は描写されていましたが、オープンワールド化によって「自然(フィールド)の中に生きるポケモン」の姿が鮮明に可視化されたことで、よりポケモンの「人とは違う不思議な生き物」の側面が強く描かれているように感じます。
HPをある程度削ったあたりでヌシのガゲガニは撤退! ここで株ポケ社員さんからの一旦ストップがかかったのでヌシのガゲガニの撃破まではいけなかったのですが、おそらく製品版も逃げるヌシポケモンを追いかける形になるのでしょうか? ここから先に……何があるんや!? いや俺が一番気になってますからね!?
ここからはジムを巡る「チャンピオンロード」!
これはもう完全にいつものジムバトル……かと思いきや、こちらもいつもと少し違ったりします。今回挑戦したのはくさタイプのジムリーダー「コルサ」。
ネイチャーアーティストでもある彼がリーダーを務めるボウルタウンには、キマワリを模した像などがあちこちに設置されており、まさに花と芸術の都と言った感じの町。先ほども今作のフィールドの作り込みに触れましたが、花と芸術と素敵な建築がマリアージュを巻き起こしているボウルタウンの町並みは必見です。2時間しかないのにあやうくボウルタウンで時間を使い切るところでした。
そしてやはり「ジムへの挑戦」と言えば、「ジムに入って、様々なギミックの攻略やジム内のトレーナーとのバトルがある」印象が強い方も多いと思います。というか大半の方がそうでしょう。
しかし今回のジムはちょっと違う! 「ジムテスト」という名の一次試験のようなものが用意されており、このテストを突破することでジムリーダーへの挑戦権を得ることができるのです!
コルサのジムテストは「ボウルタウンの街中に隠れているキマワリを10匹連れてくる」というもの。町のあちこちに設置されているキマワリの像の後ろにキマワリが何匹か隠れていたりもします。この開けたフィールドを活用したジムテストも、オープンワールドとかけ合わせた要素なのかもしれません。
何気にジムテストさえ攻略してしまえば、特に他のトレーナーとバトルをせずとも即ジムリーダー戦に突入してしまえるのも面白いところ。誰だって一度は「ジムのトレーナー戦、めんどくさいな……」と思ったことはあるでしょう? なんと今作では(少なくともボウルタウンでは)ジムテストさえ突破してしまえばめんどうなトレーナー戦はありません!
そして始まるジムリーダー、コルサとのバトル!
革新的な要素がいくつも導入されている今作ですが、戦闘システムは従来のターン制コマンドバトル。……しかし、ひとつ新たな要素があります。それが「テラスタル」。いや、逆に今書いてて「ここまでテラスタルのこと触れてないのか……?」ということに気付きました。
「テラスタル」を行うことで、ポケモンたちが宝石のようにキラキラ輝き、テラスタイプが変化! 本来であればほのおに弱いこおりタイプの「ハルクジラ」も、みずタイプにテラスタルすればみずタイプへと変化し、ほのおタイプの攻撃に対して耐性を得ることができる!
発動するまでどのポケモンが何のタイプにテラスタルするかわからない情報戦術もテラスタルの奥深いところ。個人的には対人での対戦環境がガラッと変わりそうなのも楽しみです。
コルサのテラスタルはまさかの「ウソッキー」のくさテラスタル!
発売前のPVで既に話題を呼んでいましたが、「題して 『ウソから出た実(まこと)』!!」というセリフと共に木に擬態するいわタイプのウソッキーが、テラスタルでくさタイプへと変わる! まさに嘘から出た実!!
私も正直「テラスタルって何かイマイチピンと来ないよなぁ……」とは思っていたのですが、このコルサのくさテラスタルウソッキーには一本取られました。
そして実はこの「テラスタル」、1度装備してしまえば何度でも使用できるわけではなく、ポケモンセンターで回復させる必要があるので、これまでの「メガシンカ」「Zわざ」「ダイマックス」とは少し勝手が違います。この「使い切り」感も個人的にはちょっと面白いかもなと思いました。
あとサラッとめちゃくちゃ重要な情報かもしれませんが、ジムバトルに勝利した後はジムリーダーと写真を撮れます。なんやこれは!?!?!?
え、これ歴代ジムリーダーでもやりませんか……?
最後は学校のヤンチャな生徒が結成した「スター団」と戦う「スターダスト★ストリート」!
いや、このルート、少し触った感じでなんとなくわかったのですが他のルートと比べてもかなり「ストーリー」に気合が入っているようで……あぁもう、様々な制約でこの記事中ではストーリーに触れられないのがもどかしい!
とにかく「スターダスト★ストリートはストーリーにかなり気合が入っている」ということだけは確実に言っておきます。これは間違いないです。
スターダスト★ストリートの進め方は簡単、フィールド上にあるスター団のアジトに「カチコミ」をかける!!! ポケモンで「カチコミ」って言葉が出ることあるんですね。
ちなみにこの際、アジト真正面のゴングを鳴らさずに高台などの意図しない方向からアジトに乗り込もうとすると団員に怒られるのでご注意ください。私はやりました。
アジトに侵入してからの戦いも簡単。大量に襲いかかってくるスター団のしたっぱをおまかせバトルで蹴散らす! ちなみに今回挑戦したのはほのおタイプ使いの「メロコ」のアジトだったので、したっぱ達もほのおタイプをたくさん繰り出してきます。なので、こちらもみずタイプで応戦するのがベスト!
しかし、ワラワラ出てくるしたっぱだからと舐めてかかってほのおに弱いくさタイプのニャオハをおまかせバトルに繰り出すとあっさり倒されてしまいます。こう書いてあるということはやらかしたということです。
反対に、すばやさが高くほのおタイプに有利な「ウミディグダ」におまかせバトルをさせるとほぼノーダメージでノルマの「したっぱを30人おまかせバトルで倒す」30人斬りを達成してしまうくらいには余裕で行けちゃいました。良くも悪くも大味なバランスな気がしますが、まぁこれはこれで爽快感があって楽しいです。オープンワールドとおまかせバトルが両立されたからこそ実現できたハイスピードバトル、ぜひご期待ください。
そして最後に待ち受けるのはこのアジトのボス、「メロコ」!
スター団及び「スターダスト★ストリート」は、各地にアジトを構えているボスを撃破するまでがワンセット。発売前に公開されていたPVでは、巨大なデコトラのようなものに乗って登場した姿が印象的だった彼女ですが……………すみません、これ以上は何も言えません!!!!!
いや、ちょっ、待って待って! 違う! 違うんです!!
手抜きとかじゃなくこれも様々な制約があって言えないアレなのです!!
なんなら私が一番メロコの話をしたい! それくらいメロコ戦はヤバいです!!
実際、プレイ中に株ポケの社内で「ハァ!?」というハイパーボイスが出てしまったくらいです。いいですか、覚えといてください! そして『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の発売後に「アイツはこれを隠していたのか!?」と、この記事のことを思い出してください! よろしくお願いします!!
「マックスレイドバトル」とはかなり勝手が違う?テラレイドバトル
そして最後に紹介するのは「テラレイドバトル」!
4人で協力して、テラスタルしている野生のポケモンに挑む新たなレイドバトル!
「ポケモンのレイドバトル」というと、やはり『ポケットモンスター ソード・シールド』の「マックスレイドバトル」を思い出す方が多いかと思われます。しかし、今作の「テラレイドバトル」はかなり勝手が違うのです!
まず第一にマックスレイドバトルとテラレイドバトルは根本的な戦闘システムが違います。「レイドバトル」の形式は取りつつあくまで従来のターン制バトルを行っていた前者に対し、テラレイドバトルは「他のトレーナー(プレイヤー)のターンを待たずに行動できる」のです! つまり、4人が行動を選択するまでターンが始まらない……などということはなく、もう何の技を使うか1秒で決めたら1秒でバトルが始まる!
これによって、バトルの展開にスピード感とリアルタイムの緊張感が生まれ、マックスレイドバトルとは全く違った面白さが生まれています。
そしてテラレイドバトルには「おうえん」という新たなシステムが存在しており、1ターンを使って「味方全体の攻撃と特攻を上昇」「味方全体のHPと状態異常を回復」などのサポート効果を発動することができます。つまりこれは誰かがサポーター、バッファー的な立ち位置に徹することも可能……ということ。
ただ、戦闘はリアルタイムで進行するため、相手のポケモンと味方のポケモンの相性などを見極めて、誰が・いつ・どこで「おうえん」を発動するのかが重要なファクターとなってきそうです。
そして、テラレイドバトルのもうひとつの新システムが、「味方のポケモンが倒れても即ゲームオーバーではない」というところ。普通、倒れたポケモンはそこで「ひんし」状態となり、バトル中は再起不能となってしまいますが、テラレイドバトルに限っては数秒待てば復活してくれます。一度倒されてもまだチャンスは残っているということ。
ただ、テラレイドバトルで戦っている相手のポケモンは倒せないまま一定時間が経過すると強制的にバトルを終了させてしまうので、なるべくひんし状態になって復活するまでのタイムロスは避けたい。最悪倒されてしまってもいいから相手に攻撃を加え続けるべきか? それともタイムロスを避けるために「おうえん」で回復を行うべきか? このスピード感と戦略性のバランスが面白いのがテラレイドバトル。
もう聞いているだけでマックスレイドバトルとはかなり勝手が違うのがおわかりいただけると思うのですが……実際にプレイした際もこの新たなバトルに圧倒されるばかりで何度も連敗を喫し、最終的に「ドラゴン・ノーマルタイプのモトトカゲに対し4匹のキノガッサがひたすらインファイトを打ち込む」というガチガチの絵面が生まれてしまいました。……てへっ!
まぁとにかく、『ポケットモンスター ソード・シールド』で飽きる程マックスレイドバトルに打ち込み続けた方も、テラレイドバトルでは新鮮な楽しさを味わえるかと! ちなみにテラレイドバトルも撃破後にポケモンゲットのチャンスが訪れるので、そこはご安心ください!
さてさて……かなり情報ギチギチでお送りしたのであまりゆとりがない感じだったかもしれませんが、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の先行プレイレポ、いかがだったでしょうか。既に予約済みの方は発売に向けてのワクワク感を、まだ買おうか迷っている方は購買意欲をこの記事で高めていただければこれ以上の喜びはありません。
実際、今回自分で今作の新要素をひとつずつ書いていてわかったのですが、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の妙に全体像が見えてこない感じは「これがひとつに繋がるのが想像できないから」なのかもしれません。
ジムバトル、ヌシポケモン、スター団……これまでのシリーズではひとつのストーリーの中にあったものが、それぞれ独立してるけれど、ひとつの世界の中にある。確かにこれは想像できないというか……そもそも想像のしようがない。
体験会が終わった今も、「あれは本当に発売されるゲームなのだろうか?」という疑念すら感じます。書いてる本人が一番期待高まっててどうすんねんって感じですが。
ちなみに上記の写真は冒頭の写真とは別に帰り際にもう一度撮ってもらった写真です。なんと今回の体験会でニャオハのぬいぐるみまで貰えてしまったので、ニャオハと一緒に撮ってもらいました。めっちゃニャオハに肩をバシバシされて嬉しかったです。
えっ、何? お前が楽しそうなことしか伝わってこない……?
ハハハッ、フハハハハハハハハハハッッッ!! めっちゃ楽しかったですとも!!!
そんなめっちゃ楽しいゲームこと『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は2022年11月18日にNintendo Switchで発売予定! これまで『ポケットモンスター』シリーズを遊んでいた方でも常識が壊されてしまうであろうパルデア地方での宝探しを、お楽しみにッ!!
※画面は開発中のものです。
※開発中のソフトを使用しているため、実際の製品とは一部仕様が異なります。