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「美術館×ホラー」という、ありそうでなかった舞台を最高の世界観でお届け。10年以上経っても色褪せない名作『Ib』をプレイしませんか

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 こんにちは。ババンバです!
 突然ですが皆さんは美術館に対してどういうイメージを持っていますか?
 美しい、楽しい、勉強になる…そんなポジティブな印象が多いでしょうか。
 私は上記に加え、あの広くて音が響く静かな空間や、作者の意図が理解しきれない作品に対して不気味だな、怖いなという感情を抱くこともあります。

 今回は、ホラーの舞台としてありそうでなかった美術館を、最高の世界観で作り上げ、2012年にリリースされて以降絶大な人気を誇る『Ib』(イヴ)に関して紹介させていただきます。

文/ババンバ


『Ib』ってどんなゲーム?

『Ib』Switch版レビュー:ありそうでなかった「美術館×ホラー」_001
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 『Ib』は2012年2月に発表された、ホラーアドベンチャーゲームです。
 両親と共に美術館を訪れたイヴ。気が付くと両親とはぐれてしまい、美術館内を彷徨っているうちに不思議な世界に誘われ…というストーリーです。
 なお、ジャンル的にはホラーという括りになってはいますが、怖さは控えめなはず……。

 『Ib』の魅力はたくさんあるのですが、中でもあらゆる観点で美術館と通じたゲーム設計が素晴らしいと思っているので、そちらを中心にご紹介していこうかと思います。

美術館×ビジュアル

 さっそくですが『Ib』のアートワークをご覧ください。
 タイトル画面のイヴちゃんです。可愛いですね。

『Ib』Switch版レビュー:ありそうでなかった「美術館×ホラー」_005

 ざっとスケッチしたうえに、ふわっと色を乗せた絵本のようなタッチ、美術館壁面のスケッチブックやキャンバスのような質感。美術品としてもクリーチャーとしても通じるデザインの敵たち。

 画風は異なりますが、あらゆるアートワークがひとつひとつの作品のようになっており、『Ib』というゲーム自体がさまざまな作品を収蔵した美術館のようになっているのが素敵だなと思います。

美術館×ストーリー

 『Ib』の大きな魅力として、ストーリーの良さがあげられます。人気の理由はこれが一番大きいのではないでしょうか。
 『Ib』はマルチエンディングの作品です。ネタバレにはなってしまうので詳しくは書けないのですが、どれもが手放しにハッピーエンドといえる内容ではなく、どれも心にトゲを残すような内容になっています。

 このすんなり理解できるわけではなく、見る人によって抱く感想が違う、という点が美術館で作品を目にするときの感情と似ているのも、美術館を舞台にした『Ib』らしくて素敵だなと思います。

『Ib』Switch版レビュー:ありそうでなかった「美術館×ホラー」_006

 あなたも観覧者から作者になりませんか?

まとめ

 以上、『Ib』の紹介でした。
 ゲームボリューム自体はそんなに大きくないので、ぜひぜひ興味のある方はプレイして見てください。そしてその後、どっぷりと『Ib』の世界観への考察・創作をお楽しみください。

 また、漫画でも触れていますが、現在渋谷PARCOにてNintendo Switch版『Ib』
 発売記念​『ゲルテナ展』を2023年3月12日まで開催しております。

 残念ながらチケットはすでに完売……だったのですが、
 2023年3月6日に、なんとゲルテナ展の巡回展が発表されました!!やったー!!!

 これでゆっくりプレイして考察や創作に浸かった後、ゲルテナ展を楽しみに行くことができますね!会場や開催時期に関しては続報をお待ちください。

ライター
蛮族Vtuber。好きなものは可愛いものと暴力と略奪。娯楽が少ない辺境の地で育ったためゲームが大好き。お絵描きをしたりゲーム配信をしています。これだけして生きていきたい。

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