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謎の巨大ドラゴンや派手なネオンカラー装飾が乱舞するレース「Made in Japan」をNSXやスープラで疾走。新作『ザ・クルーモーターフェス』の和風サイバーパンクレースが最高だった

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 デカいマップをクルマでひたすら走るのは楽しい。そんなシンプルな遊びを形にしてきたのがオープンワールドレースゲーム『ザ・クルー』シリーズだ。

 そうしたシリーズの新作『ザ・クルー モーターフェス』の舞台はハワイ。プレイヤーはホノルルの街中でレースに興じたり、灰に覆われた火山の斜面を下ったり、緑豊かな熱帯雨林の間を駆け抜けたり、太陽の光が降り注ぐビーチでくつろいだり……と優雅に美しいハワイの景観を堪能できる。

 本作のメインは、ハワイ・オアフ島で開催される「モーターフェス」と呼ばれるカーカルチャーのフェスティバル。この一大イベントを通じて、オーダーメイドのレースやテーマイベント、そのほかユニークなチャレンジなど、プレイヤーは自由にドライブ&レースを楽しめる。多彩なクルマ文化のニーズにあわせ、幅広いコンテンツを用意しているそうだ。

 このたび9月14日(木)の発売が決定した『ザ・クルー モーターフェス』について、6月10日(土)から12日(月)に開催されたUbisoft Forwardのメディア向けイベントにて、実際に体験することが叶った。本稿ではその模様をお届けしていきたい。

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文/久田晴

クルマ文化の多彩さを表現する色とりどりのレース

 今回、最初に体験できたチュートリアルは5種のレースを次々に体験していくというものだった。

 日本モチーフでサイバーパンクな雰囲気が特徴のストリートレース「Made in Japan」にはじまり、ワイルドなオフロードから最新鋭のフォーミュラーカーがぶつかり合うサーキットレースまで。さらにはレトロな車ばかりが集まるレースにくわえ、超高級スポーツカー「ランボルギーニ」のパワーを感じる機会も得られた。

 それぞれ基本操作こそ共通しているものの、動かしているときの感触はまるで別物。比較的スローでどこか懐かしい感覚を味わえるヴィンテージレースから、0.01秒を争うサーキットでの本格的レースまでひと息に楽しめる。本作がクルマ文化の多様さを表現していることが伝わる内容といえるだろう。

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 面白いのは、各レースが車種やコースだけでなく、システム面からも差別化を図っている点だ。例えば、多くのモードで使える「ニトロ」がヴィンテージレースでは搭載されていない。さらに「GPSがついていない」のでミニマップが表示されず、スピードメーターもアナログなデザインに。画面もどこかセピア調を感じさせる色合いで、レトロな雰囲気をみごとに作り上げている。

 このほかにもフォーミュラーマシンを操るサーキットレースでは画面上部にタイヤの消耗度が表示され、ピットインのシステムを採り入れている。比較的カジュアルなレースゲームに寄っている本作だが、一部のレースでは本格的なドライビングシミュレータに負けないようなシビアなゲームプレイを楽しめるのかもしれない。

 もうひとつチュートリアルで印象に残ったのが、時間を巻き戻す「Rewind」機能だ。ボタンを長押ししている間、周囲の車もふくめて時が巻き戻っていくため、大規模なクラッシュなどをしてしまってもコースの最初からリトライする必要はなし。本格的なレースゲームに不慣れなプレイヤーの攻略を手助けしてくれるはずだ。

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サイバーパンク和風ストリートレース「Made in Japan」の雰囲気が最高すぎる

 さて、チュートリアルの後には好きなカテゴリのレースを体験させていただけることになったのだが……筆者が選んだのは「Made in Japan」。最初に見た瞬間から「これを遊ばずに日本に帰ったら後悔する」と直感していたので、迷うことはなかった。

 すでにお伝えしている通り、サイバーパンクな雰囲気が特徴かつ、日本をモチーフにしたストリートレース。謎の巨大なドラゴンや、やたらと派手なネオンカラーの装飾がコースを彩る。使用できる車もホンダの「NSX」やトヨタの「スープラ」など、日本人にはおなじみの車種がそろう。

 イベントに入る前にはちょっとしたカットシーンも流れるのだが、神社のような真っ赤な建物に、デカデカと“道”の文字が書かれた提灯、竜が描かれた謎の旗などが立ち並ぶカオスな雰囲気。しかもグループのボスっぽいキャラクター・ハヤトは一部のセリフを日本語音声で喋ってくれるというこだわりぶりだ。

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 レース自体は特殊なルールなどはなく、ニトロも使用可能な『ザ・クルー』の一般的なプレイフィールだが、とにかく演出が最高。今回プレイしたひとつ目のコースには“峠を攻める”ような部分もあり、何かと遊んでいて楽しい。カスタマイズ要素も受け継がれているようなので、ぜひ製品版ではゴリゴリにチューンしたクルマで走りたい。

 なお、本作では前作『ザ・クルー2』で入手し、カスタマイズしたクルマがそのまま使えるようになる予定とのこと。前作プレイヤーの方は、ぜひ愛車をハワイへ運んで新たなチャレンジに挑んでみてはいかがだろうか。

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 先行プレイのインプレッションは以上となる。筆者自身、前作『ザ・クルー2』でフレンドと一緒にアメリカ本土を走り回ったひとりとして、非常に楽しみになる出来栄えだった。火山のふもとや熱帯雨林まで走れるそうなので、ハワイならではのロケーションのドライブも楽しみにしていきたいポイントと言えるだろう。

 今回メインで体験した「Made in Japan」の雰囲気は最高だったし、ほかのカテゴリのレースにも期待が持てる。レトロでお洒落なヴィンテージから、スピード感あふれるスタイリッシュな最新マシンでのレースまで、幅広いクルマ体験を味わえるのは本作の大きな魅力となってくれるはずだ。

 『ザ・クルー モーターフェス』は9月14日(木)の発売を予定している。戦術の通り『ザ・クルー2』プレイヤーは持っているクルマを引き継ぐことも可能だ。発売に向け、引き続き本作に関する続報に注目していきたい。

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

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