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超激ムズなのに誰でもクリアできる…? 高難度STG『デビルエンジン』はSTG初心者をも沼に引き込む面白さ。気前のいいコンティニューシステムのおかげで、いつの間にかうまくなる

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突然ですが、こちらの画像をご覧ください。

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2秒後の画面がこちらです。

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こんなのクリアできるかーー!!!

今回ご紹介するゲームは高難度横シューティングゲーム(STG)『Devil Engine』(以下、『(デビルエンジン)』)。

往年の名作STGに大きな影響を受けたという本作は、オールドスクールなグラフィックと脳を揺さぶるサウンドのみならず、そのハードコアで理不尽な難しさも忠実に再現しています。
強制スクロールに弾幕ゲー、地形は変わるし、壁で死ぬ。中ボス強くて、機体も独特、おまけモードも難しい。

そんな感じで本作は三重苦どころか九十九重苦くらいの難度があるので、STG初心者の筆者は冒頭のように幾度となく挑戦してはコントローラーを投げました。

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しかし結論から言えば、その理不尽な難しさにもかかわらず、筆者は本作のゲーム性に釘付けになりました。たしかにめちゃくちゃ難しいんですが、リトライしていくうちに確実に成長を実感できる作りになっているからです。

しかも、最終的には(コンティニューありですが)本作の難易度「ベリーハード」をクリアできるほどにまで成長することができました。つまり、本作は超激ムズなのにもかかわらず、誰でもクリアできるような設計になっている……ということができるでしょう。

というわけで今回は、2023年11月9日に発売されたばかりのシューティングゲーム『デビルエンジン:コンプリートエディション』が持つ、ただならぬ魅力の数々をSTG初心者なりの視点でご紹介できればと思います。

文/Squ
編集/実存

※この記事は『デビルエンジン:コンプリートエディション』の魅力をもっと知ってもらいたいBeepさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。

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初心者にはあまりにも難度が高すぎる!!!

さてこちらの画面、どのステージのボスか考えてみてください。

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うーん、1面!!!

一見優しいように思える画面ですが、弾幕以外に地形やボス自体の当たり判定を加味すると……。ちょっとこのゲームの特異性に慣れていないSTG初心者がいきなりやれる難度ではなさそうですよね。

実際私も最初のうちは早々にやられてしまいゲームオーバー。リザルトが終わると、累計獲得ポイントに応じて要素がアンロックされます。

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ん?

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なるほどー!いままで遊んでいたのは高難易度モードだったわけですね!
……だとしても初回プレイが「ベリーハード」限定というのはなかなか強気な難易度設定なのではないでしょうか。

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一度プレイすることで初めて登場する難易度選択画面。ベリーイージーでは、敵の発射する弾幕が薄くなるなどの違いがある。クリアは目指しやすいが、大抵の場合物足りなく感じるはず。敵を覚えてベリーハードに挑戦しよう

ひとまず「ベリーイージー」から始めることでもこのゲームの特性を理解できることに間違いはないのですが、これがまたいい塩梅になっていて絶妙に物足りなく感じます。

まず「ベリーハード」のつらさを味わうからこそ「ベリーイージー」の簡単さを知ることができる。
そして「ベリーイージー」をクリアすれば、さらなる快感を求めて「ベリーハード」に挑戦してしまう……という仕掛けになっているわけです。よくできたシステムですね。

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左:ベリーイージー、右:ベリーハード

ちなみに、難易度選択ボタンにはどこかで聞いたことのある煽り文句がちらほら。「ベリーハードをプレイしろ」というただならぬ圧を感じます。

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個性豊かな機体を操れ!

本作でプレイヤーは、比較的バランスの取れた機体である「アンドラステ」、攻撃に特化したアグレッシブな機体「スカハサ」、複数の攻撃を組み合わせて戦う特殊機体「ブーディカ」の合計三機種から選んで挑戦することになります。

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コンプリートエディションは2019年にリリースされた本編と追加コンテンツがセットになったタイトル。隠し機体や新機体は解放済みの状態でスタートするぞ

それぞれの機体はショットだけでなく、スコアシステムやプレイスタイルなどが大きく異なります。そのためプレイヤーは、操縦する機種にあわせてステージへの対応方法を変える必要が出てくるわけです。
追加コンテンツである「イグニッション」にて追加された新ステージだけでなく、既存ステージでもまったく違った体験を味わえるので、プレイボリュームは実質3倍と言っても過言ではありません。

こちらは「イグニッション」のアナウンス・トレーラー。おおまかに三機種の特性が見えてくるかと思います。

最初は、一見オーソドックスなシステムを持つ「スカハサ」を選びたくなります。しかし実際にプレイしてみると、フィールドや敵の配置は「アンドラステ」を意識している様子。クセこそあれど「アンドラステ」を使いこなせるようになるのが第一関門でしょう。

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あまり聞きなれない「バースト」は敵の弾を打ち消せる衝撃波を展開できる。ボムで敵弾を撃ち消せない本作においては必須テク。ボムを多めに撒きつつ、捌ききれなかった弾をバーストで処理しよう

「アンドラステ」は、拡散する弾が発射できる「スプレッド」、直線攻撃が得意な「ーザー」、ホーミング攻撃が可能な「ハンター」と呼ばれる3種類の武器を使い分けて戦う機体。

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スプレッド
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レーザー
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ハンター

武器切り替えは好きなタイミングで出来るわけではないのが少しネック。一部の敵を倒すことで出現する「S」「L」「H」と書かれたアイテムを取ることで初めて武器の変更が可能になり、同じアイテムを重複して取得することで武器を3段階までパワーアップさせることが可能です。

パワーアップアイテムは「S」「L」「H」の順々でしか出現しない、ちょっと難しめのアイテムかと思いきや……! バーストを当てることで変化。効率よく目当てのアイテムを揃えられるようになれば、攻略の助けになること間違いなしですね。

目を見張る美麗なグラフィック、耳がとろける中毒サントラ。プレイする手が止まらない

いじわるで理不尽なだけがこのゲームの魅力なわけではありません。もうここまでお読みであれば、このゲームふたつ目の最大の魅力であるグラフィックの良さに気づいていることでしょう。

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32ビット機を彷彿とさせるどこか懐かしいピクセルアートも魅力的ですが、個人的に気に入っているのが「フィルター機能」です。ゲームを何度も繰り返し遊ぶことで手に入るのですが……。

色が変わるだけで、イメージがガラッと変わるというのも面白いところ。案外ゲーム機のイメージって色の要素が強いんだなぁと改めて実感。本当に当時のゲーム機で出ていたような錯覚を覚えてしまうくらい精巧で緻密なグラフィックは圧巻です。

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バーチャ〇ボーイ風
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ゲー〇ボーイ風

そして、このゲームの3つ目の魅力が「音楽」です。
こればかりは聞いてもらうしかないのですが、幸いなことにオフィシャルでサントラのサンプルが出てるじゃない!

本編の楽曲は『サンダーフォースV』などで知られる九十九百太郎氏が手掛けているとのことで、血の沸き立つ魅力的な楽曲に仕上がっています。

……どうでしょう?これだけでワクワクしてきませんか!?

追加コンテンツ「イグニッション」では、『リッジレーサー』細江慎治氏や『超連射68k』柏木るざりん氏、ゲーム音楽のロックアレンジが有名な二人組ユニット“埼玉最終兵器”らを始めとした豪華メンバーも参戦しているとか。すごい……! えっ、すごくない?

ただ難しいだけじゃない!「成長を感じさせるマジック」が随所に仕込まれている?

散々「難しいよ」という話をしてきた本作ですが、じつは筆者は「ベリーハード」をクリア済み(といってもノーコンティニューではないのですが……)。

コンティニューに制限があるアーケードスタイルのゲームでまともにクリアできたことがなかったのに、クリアできてしまいました。
しかしよくよく考えてみると、そんなにすぐ上達するはずがないと思うんです。こんなに短期間でうまくなるとは思えません。

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じつは本作、コンティニューシステムがやたらと気前がいいんです。冒頭で「総獲得ポイントに応じてアンロックされる要素がある」というお話をしましたが、その中に「コンティニュー回数」も含まれていました。

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数をこなしていくうちにコンティニュー回数がアンロックされ、いつの間にか増えていたんです。つまり、そもそも挑戦できる回数が増えていた。回数が増えればその分つぎのステージに進みやすくなるためそこで成長を感じることができたのではないかと思います。

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挑戦できる回数が増えるとお手軽武器の「ボム」も大量に手に入ります。これが強い。また、コンティニューは最後にやられた位置から再開されるためゴリ押しで進めばボスを撃破できてしまいます。

「コンティニュー」といいながらステージの最初からやり直しになるゲームも多いなか、本作は純粋にやられた場所から再開でき、ボムなどの強力な武器も提供されます。難易度の高さとは裏腹にプレイヤーへの気前のよさを感じました。

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しかもボムは、「敵を撃破することで増える緑色のゲージ」を溜めることでも入手することが可能です。射撃で対処しきれない敵を一掃できる重要なアイテムなので、出し惜しみせず道中でこまめに撃つことが攻略のカギかもしれません。

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コンティニューを繰り返しながらボムでボスを撃破する戦法はクリアするうえで間違いなく有用です。しかしその戦法で倒したあと、筆者はじわりとした虚無感に襲われました。本当にそれでいいのか……?

そうして気がつくと「ノーコンティニューでのクリア」を目指したくなってしまうという、なんとも巧妙なトラップが仕掛けられていました。

この手のゲームが得意じゃなくても楽しめる

前述した「コンティニュー回数が徐々に増えること」や「ボムの提供」といった要素は、難易度の高さに対する救済策に思えます。
ゲーム中のテキストで「ボム連発戦法は通用しない」と出てくるということは、意図して用意されている戦法のひとつであるはず

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しかしこれらの要素は、救済策であると同時にプレイヤーに「悔しさ」「罪悪感」を与える役割も果たしているようにも感じました。筆者が「ノーコンティニューでクリアしたい」という茨の道を目指してしまった理由はそこにあるのかもしれません。

人として、ゲームプレイヤーとして、一皮も二皮もむけちゃうかもしれない『デビルエンジン:コンプリートエディション 』は現在、PS4/PS5、Nintendo Switch向けに発売中となっています。

そして、PS5とNintendo Switch向けには、サウンドトラックやスペースシューティングゲーム『1993 シェナンドー』のダウンロードコードも付属する「特典付きパッケージ版」も展開中とのこと。興味のある方はあわせてチェックすると幸せになれるかもしれません。

ところでこのゲーム、エキスパートモードってのもあるらしいんですけど……。

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左:ベリーハード、右:エキスパート

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こんなのクリアできるかーー!!!

みなさん、筆者にはまだまだ成長の余地があるようです。ワクワクしてきたぁ!

ライター
最近ゲーム業界にサメ映画ブームが来ている気が・・・え? 『スター・ウォーズ』のゲームが出すぎて手が回らない毎日。1日36時間欲しい。

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