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ごめん、同窓会には行けません。いま、『龍が如く8』が楽しすぎてハワイから帰れません。

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ちょっと前まで、『龍が如く』というタイトルに若干の苦手意識があったんです。だって、「ヤクザのゲーム」ですよ? 普通に怖いじゃないですか。「指を詰める」とか、単純に怖くて見ていられません!

ですが、たまたま遊んだ『龍が如く7 光と闇の行方』で一気に「見え方」が変わりました。

どん底から這い上がる春日一番の姿。光でも闇でもない「グレー」に生きる者たちの人生。何よりも大切な「仲間」。そして「荒川真斗」との決着……エンディングで普通に泣いた! 「いやこれヤクザ云々より、普通に“RPGとして”面白いじゃん!」と。あんなに苦手意識があったのに、まんまと泣かされている! 悔しい!!

だから私は「今まで勘違いしててゴメンね?」と、『龍が如く』という作品そのものに謝りたくなりました。改めて、これまで勘違いしててすいませんでした。

『龍が如く8』が楽しすぎてハワイから帰れなくなった感想_001

その上で、『龍が如く8』が超楽しみだった!!

もはや「タイトルそのものへの認識が変わる」ほど心を揺さぶられた『龍が如く7』の正統な続編なのだから、もう単純に楽しみだった! あれだけ苦手意識があったのに、まさか「『龍が如く』の続編が楽しみになる」時が来るなんて……人生なんでもやってみるものですね。

なので、この記事はかなりシンプルな「『龍が如く8』の感想」になります。
「発売を楽しみにしていたゲームの感想」という、驚くほどシンプルな内容です。
よろしくお願いします。

それじゃあみんな……ドンドコしようぜ!!

※この記事には、『龍が如く8』のネタバレが含まれています。ネタバレをご覧になりたくない方は、お気をつけください。

文/ジスマロック
編集/実存

※この記事は『龍が如く8』の魅力をもっと知ってもらいたいセガさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


巨大な電動マッサージ器を振り回して不審者を追い払ったら、助けた人が宇内アナだった

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もう、ここの「春日のジョブが『フリーター』から『勇者』になりました」のシステムメッセージだけでグッと来てしまう。冷静に考えると意味不明な文章なんだけど、もうこれだけでグッとくる。

前作『龍が如く7』で、言葉通り「勇者」となり世界を救った春日一番。その後はハローワークの職員として就職し、横浜・伊勢佐木異人町の人々には「ハマの英雄」として愛されていた。もうこれマジで「世界を救った勇者」の扱いだよ。いよいよ(一番の)妄想と現実の「ドラクエ境界線」が破壊され始めている。

ただ、またしてもなんやかんやあって「どん底」へと落ちてしまう。
単刀直入に言うと、「頑張ってハローワークで元極道の社会復帰を手伝っていたら、告発系VTuberに偏向報道をされて社会的な地位を失うという、嫌すぎる炎上で春日一番の人生はまたしても奈落の底へ。ついでに足立さんやナンバも職を失った。またどん底だよ! 落ちるの早いって!!

しかし、「世界を救ったはずが、逆に民衆から追われる立場になってしまう」という……ファンタジーRPG的には中々に今風な展開ですよね。これ別にファンタジーじゃないんだけど。

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なんか多々良チャンネルは「ちゃんとVTuberっぽいデザインしてる……」が真っ先に来ます。

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ハローワークの職員から「フリーター」へ。
そして「フリーター」から、いま再び「勇者」へ。

かつての仲間と共に、勇者「春日一番」の冒険がまた始まる━━━!
……と、ここまでがザックリとした序盤のあらすじです。

クリアした今振り返ってみると、「序盤はこんな感じだったね」と懐かしさすら覚えてしまいます。個人的に、「クリアしてから序盤を振り返った時に“あぁ、こんなんだったなぁ”と懐かしさを感じる」のは良いRPGの条件のひとつだと思います。

なぜなら、それだけ厚みのある記憶が残ったということだから……などと、思い入れが強すぎて気を抜くとカッコつけたことを言いそうになりますね。

でも、この最序盤の「一番、足立さん、ナンバが再結成するシーン」の安心感とエモさ、半端じゃない。「一度世界を救ったRPGの続編」として、あまりにもパーフェクトな滑り出し。書いてること、さっきから『龍が如く7』を遊んでいない人には「どういうこと……?」としか思えない文字列かもしれない。

ただ、ここの「ガッツリ『龍が如く7』の続編として作ってきた」思いきりがすごいなと感じました。正直、『龍が如く8』も前作同様に「ここから入っても楽しい」タイトルにした方が商業的なメリットも大きそう。一応前作の説明は入っているものの、思いっきり「続編」なんですよね。

個人的に一番恐れていたのが、「ナンバも足立さんもハン・ジュンギも仲間にならず、ハワイだけで話が終わる」みたいなガッカリ続編パターンだったのですが……全然そんなことはない。むしろ、思いっきり「続編」に振り切ってくれた。

今作から遊び始めようかと考えている方、どうか『龍が如く7』も遊んでください。
多分火力が違うから。

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最初に手に入れた武器、巨大な電マ。

思い出してきた、久しぶりに思い出してきたぞこの感覚。
そうだ、これが春日一番の『龍が如く』だ。平然と巨大な電動マッサージ器を振り回すノリのゲームだった。何が悲しくて金属バットくらいの巨大電動マッサージ器で人を叩かなければならないのか。いくら「ハマの英雄」から転落したとはいえ、ここまでの仕打ちを受ける理由にはならないだろう。

そして巨大な電マを振り回していたら、TBSテレビの宇内梨沙アナウンサーとばったり出くわした。もう文の接続が最悪すぎる。でも事実だから仕方ないじゃないか!? 街中で困っている人がいたので、巨大な電動マッサージ器を振り回して不審者を追い払ったら、助けた人が宇内アナだったのだから!!

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いっちゃん(星乃一歌)(春日一番)

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そしてなんやかんやあってハワイに行くことになった春日一番は、なんやかんやあってタクシードライバーに襲われる。なんやかんやで助かったので母の実家に向かったら、謎の美女に酒を盛られた。そして目が覚めたら全裸でハワイのビーチにいた。なんやかんやあって公然わいせつ罪で逮捕された。

春日一番、間違いなくお前が「世界一、運が悪くて世界一、ハッピーなヤツ」だよ。

どうして……? どうしてこんなことに……?
行く先々でトラブルしか起こらない。いろんな意味で「人間台風<ヒューマノイド・タイフーン>」だ。そんな世界一、運が悪くて世界一、ハッピーな男、春日一番がハワイで出会う奇妙な仲間たちも魅力的。

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ひとり目、「エリック・トミザワ」。

正直、最初は「いやぁ……ナンバに比べるとなぁ……King Gnuの人かぁ……」とか思ってました。実際、序盤はちょっと……いや結構情けない。

でも遊んでいくうちに、「もう井口理以外あり得ない」と思えてくる。いや、マジですって。井口理への認識が「なんかSPECIALZのCMで滝行してた人」くらいの自分でも、「これは井口理でよかった」と思いました。

トミーの不思議な魅力、一体なんなんでしょうね?
「トミーの良いところを挙げてくれ」と言われると、ナンバや足立さんほどパッと出てくるわけではない。けど、間違いなく良いヤツ。『龍が如く8』をクリアしてトミーが嫌いな人はそうそういないんじゃないかと思うほど、間違いなく良いヤツ。

いや、むしろこの「普通」なところがトミーをトミーたらしめているのかもしれない。ハマの英雄、元刑事、伝説の元極道、財閥令嬢……と、明らかに普通ではないバックボーンを持ったキャラクターばかり出てくる中で、トミーはかなり「一般人」である。

一般人なりに体験しうるドラマを抱えていて、一般人なりに春日たちの「仲間」として旅に付き合ってくれる。そこまで大義名分があるわけでもないのに最後までついてきてくれる。なにか特別な理由があるわけでもなく、ただ「仲間だから」という情の厚さで。あれ、トミーめちゃくちゃ良いヤツでは……?

私のような一般人<カタギ>からすると、なんだかんだトミーの意見が一番共感できる。明確なタイミングがあったわけではないけど、「いつの間にか好きになっている」のがトミー。出るのかどうかわからない『龍が如く9』でも続投してほしい。King Gnuがどれだけ登り詰めても続投してほしい。

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日本一の富士の山!!!
ハワイが誇る海と川!!!!!

ということで、ふたり目の「不二宮千歳」。CVは伊波杏樹。ちょうどこの前異次元フェスで「伊波杏樹の声量すごすぎだろ……ひとりだけ迫撃砲みたいな声量してんだけど……」と驚いていたところなので、ちょうどいいですね。何が?

日本でサッちゃんにフラれて傷心中の春日一番の前に現れるファム・ファタール……かと思いきや、彼女も割としっかり「仲間」してくれる。馬鹿野郎、あの春日一番が浮気なんてするわけないだろ!?

私が『龍が如く8』を遊ぶ前に恐れていたのが、「なんだかんだ前の仲間が良かったなぁ……」と思ってしまうんじゃないかということ。だって、あれ以上に完璧なパーティーってありますか? 新キャラがあのパーティーを破壊したら、耐えられないかもしれない! どんだけ『龍が如く7』への思い入れが強いのか。

……と思っていたのですが、『龍が如く8』の新メンバーもしっかり好きになれる。前作メンバーの存在感をかき消すこともなく、一方で「新キャラ」としても愛せる。「新キャラ」として、かなり理想的。いや、上手いんだよ。単純にこのゲーム「RPGの続編」として上手いんだよ……。

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たのしそう

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そんなゆかいな仲間たちと挑むのは、ハワイの各地に点在する「プレイスポット」。

最初に挑んだのは「マッチングアプリ」です。
「別にハワイじゃなくてもマッチングアプリ使えるだろ」とか言うな。南国でマッチングした方が……トロピカルな出会いがあるかもしれないでしょう!? マッチングする相手を決めて、チャットから推測できる「相手が喜びそうな言葉」をチョイス! 上手く口説き落とせたら、リアルで会える!! 一番、嘘だよな……?

このミニゲーム……やってることは実質的に「タイピングゲーム」なのが面白いところ。チャットで送信するワードは「コントローラーのボタン」によって打ち込むから、簡易的な入力勝負になります。

だから、最後の送信ラッシュはもうとにかく高速入力!
愛の言葉でコンボを繋げ!!
マッチングアプリって絶対こんなラッシュしたもん勝ちなシステムじゃないよね?

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次のプレイスポットは「クレイジーデリバリー」
街中に転がっている食べ物を集めて、自転車でトリックを決めながら華麗にお客さんへとデリバリーするという……こちらも中々にトチ狂ったミニゲームなのですが、言及したいのはここじゃないのです!

こういうプレイスポットには決まって「ポイント」が用意されていて、そのポイントを使ってアイテムや素材と交換できたりします。そしてクレイジーデリバリーのポイント交換所には…………

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『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』のサントラが置かれているのです!!!

嘘だろ……?
『プロセカ』は……『プロセカ』はお子さんたちも楽しんでるコンテンツですよ!?
セガだけどさぁ! たしかにセガだけどさぁ!!

もうこれ「セガの光と闇」と言ってもいいくらい両極のタイトルなんじゃないか。
改めて、ここで『プロセカ』と『龍が如く8』の共通点を挙げてみよう。

『プロセカ』
・セガ
・音ゲー
・学生の青春
・いっちゃん(星乃一歌)

『龍が如く8』
・セガ
・カラオケ
・中年の青春
・いっちゃん(春日一番)

あぁ……たしかに大体兄弟みたいなもんかな?

そして、このサントラCDを手に入れることで、『龍が如く8』内でも『プロセカ』の曲を流すことができます。いや、もう言葉通りハワイで『プロセカ』の曲を流せるのです。

何これ?

面白すぎるだろ。「龍が如くでプロセカの曲が流れていると面白い」という事実、今まで誰も気づいていなかったかもしれない。気づくわけがない。よくこれ許可取れたよね。だからもう、あっちこっちで『プロセカ』のタイトル画面の曲を流し放題である。

たとえば下の動画のように、春日一番と桐生一馬とエリック・トミザワが並んでいるメニュー画面で、あの曲を流すことができる。やっぱり水と油だってこれ。絶対『プロセカ』にこんな強面の中年男性出てこないもん。なにが「ヤクザのセカイ」だ。

ぜひ、みなさんも全員中年の「25時、ナイトコードで。」を結成しましょう。
よくわからない……。

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個人的にお気に入りのプレイスポットがあるとしたら、やっぱり「不審者スナップ」でしょうか。ゲーム名でオチついてんだよな。ハワイならではの「トロリーバス」に乗り込み、街中に出没する不審者を撮影しましょう。

撮影対象である不審者は、見た目の露出度が高いほど、撮影に成功した際に得られるスナップポイントが多くなります。ただし、露出度が高い不審者ほど撮影するのが難しくなっています。もうゲーム説明文をコピペしてるだけで面白いんだからライターとしては大助かりだよ。

ゲーマーのみなさまはおおかた予想がついていると思いますが、完全に「スジモンスナップ」ですね。マッチングアプリとクレイジーデリバリーはまだ正気だったよ。なにが悲しくて不審者のアップを撮影し続けているのか。

そして次はちょうど話題に出た「スジモン」の話に移りましょう!!

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私、ハワイで召喚士になれました!

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ハワイに謝れよ。

前作からお馴染みの「スジモン」【※】が……今作ではさらにパワーアップ!
「スジモンのメッカ」と言われているハワイで、スジモンは新たな次元へ!

※「スジモン」
「その筋の者」、ちぢめてスジモン。『龍が如く7』ではゲーム内に登場する危険人物や敵キャラクターなどを「スジモン図鑑」に登録し、スジモン博士のお手伝いをすることができた。この注釈いる?

具体的に何が進化したのかというと…………

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「スジモンバトル」が行えるようになりました!
前作ではただ「集めるだけ」だったスジモンで、今度はバトルだ!
4人の「四天王」を倒し、目指すは「チャンピオン」の座!!
なんちゅう絵面だよ……。

しかし、戦うための「スジモン」は一体どこでゲットすればいいのか?

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主に、「ガチャ」と「レイド」で入手することができます。
おい、普通にオリジナリティ出てきたぞ。

前者はその名の通り、ゲーム内のお金やチケットを使ってガチャを回し、スジモンをゲット。一方後者は、ハワイのそこら中で発生している「レイド」に挑戦し、撃破したスジモンに「お歳暮」を渡してゲットチャンスに突入します。

こうして集めたスジモンたちを育成し、スジモンバトルのチャンピオンを目指していきます。ここまでだと本当に「最初の部分」にしか触れていないのですが、普通に面白そうじゃないですか?

そうなんですよ。一旦すべてを置いといて、今回のスジモン要素って結構気合入ってるんですよ。まさに「贋作が真作に並ぶ瞬間」と言いますか……いや本当か?

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勝利した時は仲間のスジモンたちと写真をパシャリ。ここも現代風ですね。

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そしてゲットしたスジモンは、「召喚士」というジョブで実際のバトルに使えます!
出来ました! 私、召喚士になれました!
じゃないよバカ!!!!!

高レアのスジモンをゲットすればするほど、さらに強力な召喚zy……スジモンを召喚することができます。しかもスジモンのレベルが上がるにつれて、召喚士によって召喚されるスジモンも強くなります。謎にシステムがしっかりしてます。謎に。

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ライター
転生したらスポンジだった件
Twitter:@yomooog
デスク
電ファミニコゲーマーのデスク。主に企画記事を担当。 ローグライクやシミュレーションなど中毒性のあるゲーム、世界観の濃いゲームが好き。特に『風来のシレン2』と『Civlization IV』には1000時間超を費やしました。最も影響を受けたゲームは『夜明けの口笛吹き』。
Twitter:@ex1stent1a

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