いま読まれている記事

ごめん、同窓会には行けません。いま、『龍が如く8』が楽しすぎてハワイから帰れません。

article-thumbnail-240308l

1

2

3

実はぼくとムックはテレビ局にはツテがあってね。広告代理店とも結構いい感じにつながっていたりいなかったりするんだ!

『龍が如く8』が楽しすぎてハワイから帰れなくなった感想_024

みんな、ドンドコしてる!?

ということで、『龍が如く8』最大の沼要素こと「ドンドコ島」です。
ハワイのビーチでイジメられている亀を助けたら、そこに現れたのは緑のバケモノだった。あまりの衝撃に失神してしまった一番は、そのまま緑のバケモノに連れられ、「ドンドコ島」へと向かうのだった━あらすじが狂ってるのはデフォなんだ、許しておくれ!

端的に言ってしまうと、これはサイドコンテンツと思えぬほどの物量が用意された「スローライフ系」コンテンツだと思ってください。一度手を出したが最後、二度とドンドコ島から出られなくなってしまう……ほどの要素が詰まっています。

『龍が如く8』が楽しすぎてハワイから帰れなくなった感想_025

ドンドコ島でやることは大きくわけてふたつ、「人気度」と「充実度」を上げること。

前者は虫や魚を捕まえたり、ガチャピンさんとムックさんのテレビスター時代のコネを使って広告代理店にCMを打つと「人気度」が上がる。後者は島のゴミを片付けたり、DIYで建造物を作って島に置いたりすると「充実度」が上がる。基本的には、この繰り返し。

おそろしいことに、この繰り返しを一生続けてしまうのが「ドンドコ島」なのだ。
朝起きる。ゴミを壊す。虫や魚を捕まえる。手に入れた資源でDIYをする。お金が貯まっていたら土地を綺麗にする。不審者が出てきたら撃退する。そして寝る。朝起きる。ゴミを壊す。もうドンドコ永久機関の完成である。

だがしかし、実は私はこういう「スローライフ系」コンテンツにあまりハマれたことがない。というか、いつしかハマれなくなった。なぜなら、いくらやっても終わりがないから。

ああいうゲームはプレイヤー自身が「ちょうどいい終わり」を見つけるものなのだろうけど、わたしは、いつの間にかエンディングの存在しないゲームを遊び続けることに耐えられなくなっていた。終点がないまま行進することに、耐えられなくなっていた。なぜだろう? 理由は自分でもよくわからない。

それこそ数年前にそういったタイトルを遊んだ時も、始めて3日くらいで「これ……続ける意味あるのか?」と思ってしまった。気づいてはいけない事実に気づいた。なんと無粋なヤツか。小学生の時、あんなにハマっていたのに。自分はいつの間にか、つまらない大人になっていた……。

『龍が如く8』が楽しすぎてハワイから帰れなくなった感想_026
ガチャピンの口から「広告代理店」ってワードが出るのなんなの……

だけど、ドンドコ島はかなりハマった。

なんなら、『龍が如く8』で最も時間を捧げたのはドンドコ島かもしれない。
「もうドンドコ島でゲーム1本作ってほしい」と思ったくらい。
ここまで「サブコンテンツ」にハマったこと自体が初めてかもしれない。

そして、自分なりに「なぜドンドコ島にはハマれたのか」を分析してみたけれど……多分、このコンテンツが「RPG」の中に組み込まれているのが大きいのではないかと思う。つまり、単なるサブコンテンツではなく、ドンドコ島をやりこむことによって最終的に「RPG的な悪さ」ができてしまうのだ。

『龍が如く8』が楽しすぎてハワイから帰れなくなった感想_027

元はゴミだらけのドンドコ島。そこで人気度と充実度を上げていくと、リゾート地としての「ランク」が上がっていく。そしてランクが上がると、復興報酬として莫大なお金を手に入れることができる。そしてこのお金は、ハワイに持ち帰ることができる! 要はこれ、「金策コンテンツ」でもある!!

そうか……俺は「お金」がほしかったんだ……。
スローライフの対価として、「金銭」があれば満足できたんだ……。
やっぱり汚い人間に育ってないだろうか?

もちろん、島でのスローライフ中には作業用BGMとしてさっきの『プロセカ』の曲を流すこともできるし、ゲットしたスジモンたちを島の畑で働かせることもできる。あらゆるコンテンツに無駄がない。この辺のシステムが妙にしっかりしているのが『龍が如く8』のすごいところ。むしろなぜしっかりしてしまったのか。

『龍が如く8』が楽しすぎてハワイから帰れなくなった感想_028
島にやってくるイノシシなどの害獣をスジモンと追い払うバトルも発生します。「リゾート地」とは?

『龍が如く8』が楽しすぎてハワイから帰れなくなった感想_029

さらにドンドコ島のリゾートランクを「5つ星」にすると、「ドンドコレーザーの極み」が獲得できる。島の開拓を手伝っていたら、いつの間にかサテライトキャノンが手に入っていた。つまり、やろうと思えば序盤の時点で最強クラスの全体攻撃を手に入れられる。島のみんな、ありがとう。もう何もツッコまないからね。

その上で、5つ星に到達した莫大な復興報酬を持って、ハワイへと帰還ッ!
真の「RPGの悪さ」が、ここから始まる!!

『龍が如く8』が楽しすぎてハワイから帰れなくなった感想_030
ガチャピンとムックみたいな色の衛星からビームが出ます。あなたに力を……

俺たちが特別課外極道部だ

『龍が如く8』が楽しすぎてハワイから帰れなくなった感想_031

実は私、あんなに好きだ好きだと言っている『龍が如く7』で、ひとつだけ決定的なトラウマがある。

それは、「ストーリー中に戦う真島吾朗と冴島大河」。いわゆる「詰まりポイント」のひとつであり、無策で挑むと余裕で敗北を喫する。そこから蒼天堀アリーナを死ぬほど周回したのも今となってはいい思い出……ではあるけど、ぶっちゃけもう二度とあんな思いはしたくない。

だから『龍が如く8』では、もはやゲームバランスを壊そうが構わない!
詰みたくない! 辛酸を舐めたくない!! 辛い思いをしたくない!!!

ということで、ドンドコ島で手に入れたお金を元手に、目指すはハワイ最強の勇者。
今回のサイドコンテンツ兼レベル上げ用の「ハワイダンジョン」に潜る!

本当に言葉通りの「ダンジョン」が存在していて、レベル上げや資金稼ぎにはもってこいのコンテンツです。いや、勇者だから。勇者だからハワイにダンジョンくらいあるんだよ。ハワイダンジョン、それは倒すか倒されるか。そこには上も下もなく、ただひたすらにレベル上げは生の特権であった。ハワイダンジョン、ああハワイダンジョン。

『龍が如く8』が楽しすぎてハワイから帰れなくなった感想_032

ドンドコ島での莫大な資金を元に、中盤では強すぎる装備や武器を買い、困ったらドンドコサテライトレーザーで敵を殲滅する。明らかに適正レベルではないハワイダンジョンの階層も結構突破できるようになり、お金も経験値もモリモリ貯まる。ありがとう、ガチャピンさん。ムックさん。

そしてハワイダンジョンに潜っている内に気づいてきた。
今作、「バトル」がかなり面白くなっていることに。

そもそも、前作『龍が如く7』の時点でバトルは普通に面白かった。特段目新しいシステムがあるわけでもないけど、ターン制のバトルシステムとしてしっかり完成度が高い。だけど、『龍が如く8』で「バトルシステム」にさらに磨きがかかるとは正直想像していなかった。こんなに「システム」で魅せてくると思わなくない?

敵の背後から攻撃することで火力がアップする「バックアタック」。
「有効範囲」がハッキリと視覚化され、より多彩になった「極技」。
連携攻撃に、自転車やガスボンベなども周りの物を利用した攻撃など……。

とにかく、「バトルの楽しさ」が倍増している。ターン制RPGの「じっくり考えられる」というメリットは残しつつ、リアルタイム性やアクション性をより高めた新システム。これ、普通に「ターン制バトル」として完成度高くないですか? 世のターン制RPGよ、うかうかしていられないのではないか?

『龍が如く8』が楽しすぎてハワイから帰れなくなった感想_033

その上、「ジョブシステム」にも磨きがかかっている。
むしろ、このジョブチェンジを使いこなさないと損じゃないかと思われる。

前作から「ジョブ」の概念はあったけれど、一部を除いて「これ結局デフォのジョブでいいんじゃない?」に終始するからそこまで「ジョブを変える」ことが重要ではなかったというか……とにかく、一気に『FF5』くらいジョブ周りの自由度が高くなっています。

そもそもジョブの数が大幅に増えた上に、「継承極技」によって、習得した他のジョブの極技を併用することもできる。だから、「物理アタッカー兼魔法アタッカー」「魔法アタッカー兼ヒーラー」といった、複合スタイルで戦うこともできる。単体ではイマイチ強くないジョブも、「継承極技」で化けたりする。

あれ……? 普通にバトル周りの完成度高くない……?
バトルの「自由度」を強化してくるのすごくない……? 世のターン制RPGよ、気がついたら『龍が如く』に寝首をかかれているのではないか!?

そしてもちろん、流せるサントラCDは『プロセカ』だけじゃない。
なんと『ペルソナ3 ポータブル』の「A Way of Life」を流せたりする。

そう、ハワイのダンジョンに潜りながら、『P3P』の曲を流せる。
俺たちが……俺たちが特別課外極道部だ!!

ハワイのタルタロス潜ってるし、なんか『ペルソナ3』の曲流れてるし、大体『P3R』じゃない? ほら、あっちも南の島行ってたじゃない?

1

2

3

ライター
転生したらスポンジだった件
Twitter:@yomooog
デスク
電ファミニコゲーマーのデスク。主に企画記事を担当。 ローグライクやシミュレーションなど中毒性のあるゲーム、世界観の濃いゲームが好き。特に『風来のシレン2』と『Civlization IV』には1000時間超を費やしました。最も影響を受けたゲームは『夜明けの口笛吹き』。
Twitter:@ex1stent1a

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ