4月20日は『大神』が発売された日だ。
2006年4月20日にカプコンより発売されたPlayStation 2用ソフト『大神』は、アクションアドベンチャーゲームだ。
プレイヤーは白狼の姿で現世に復活した大神・アマテラスとなって、ヤマタノオロチによって闇の中に閉じこめられた世界に、光を取り戻すため活躍する。
アマテラスやヤマタノオロチといったネーミングからもわかるように、『大神』の世界観は日本の神話や昔話がモチーフとなっている。さらにグラフィックは3DCGながら、水墨画のようなエフェクトによる独特のタッチで描き出されており、非常に印象的だ。
こうした「和」の世界観やキャラクターとゲームプレイとがあいまって、本作は日本国内のみならず海外でも高い評価を受けている。
アマテラスは「筆しらべ」と呼ばれる神の力を用いて、失われたものを蘇らせたり、枯れた木に花を咲かせたりといった奇跡を起こすことができる。
「筆しらべ」はその呼び名の通り、画面に対して筆で直接線を描き込むような操作を行う。ちなみに本作のWii版やSwitch版では、より筆を走らせる動きに近い直観的な操作も可能だ。
アマテラスは世界の各地に出現する妖怪を退治することで、世界に自然を取り戻すことができる。妖怪たちとの戦闘では、鏡、勾玉、剣という「三種の神器」を駆使して攻撃するほか、筆しらべを使って攻撃することもできる。
『大神』は2006年のPS2版に続いて、2009年にはWiiでもリリースされた。前述したように、Wii版ではWiiリモコンとヌンチャクを使うことで、筆で文字を書く感覚により近い直観的な操作で筆しらべを実行できる。
また、HDリマスター版となる『大神 絶景版』が2012年にPS3で発売されたほか、2017年にはPS4/Xbox One/PC(Steam)で、さらに2018年にはNintendo Switchでも発売された。
『大神 絶景版』では画面がHD解像度に対応してより美しくなっているほか、PS2版同様の4:3と、HDに対応した16:9の画面比率による画面表示を選択可能。またSwitch版ではタッチ操作やジャイロ操作を使って、より直感的に筆しらべを実行することも選択できる。
2024年現在、現行のハードでも気軽にプレイできるだけに、まだ『大神』に触れたことのない人も以前遊んだという人も、この機会に改めてその独特の世界観を堪能してもらいたい。