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【今日は何の日?】アーケード版初代『アイドルマスター』が稼働を開始した日(7月26日)。オンラインでライバルとプロデュース対決! スマホゲームからドームライブまで、今なお拡大を続ける超人気シリーズの原点

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7月26日はアーケード用育成シミュレーションゲーム『アイドルマスター』が稼働を開始した日だ。

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▲アーケード版『アイドルマスター』より。(画像はアーケード版『アイドルマスター』旧WEBページより)

ナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)のアーケード用育成シミュレーションゲーム『アイドルマスター』は、一部地域での先行稼働を経て、2005年7月26日に全国一斉に稼働が開始された。

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▲アーケード版『アイドルマスター』より。(画像はアーケード版『アイドルマスター』旧WEBページより)

本作でプレイヤーは芸能事務所765(ナムコ)プロダクションの新人プロデューサーとして、1~3名からなるアイドルユニットをプロデュースすることになる。

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▲アーケード版『アイドルマスター』より。(画像はアーケード版『アイドルマスター』旧WEBページより)
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▲アーケード版『アイドルマスター』より。(画像はアーケード版『アイドルマスター』旧WEBページより)

レッスンでアイドルとしてのイメージをアップし、コミュニケーションでアイドルとの信頼関係を築いて、TV出演のオーディションに挑戦。審査員へのアピールに成功してライバルに打ち勝ち、オーディションに合格すれば、華やかなステージで歌い踊って大勢のファンを獲得できる。

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▲アーケード版『アイドルマスター』筐体。(画像はバンダイナムコエンターテインメント公式サイト「FUNFARE」バンダイナムコ知新より)

初代『アイドルマスター』が稼働を開始した2005年は、アーケードゲームのオンライン接続が普及してきた時代だ。本作も全国のプレイヤーとプロデュースを競うオンライン対戦が可能だったほか、プレイデータを保存できるカードやインターネットとの連動を使ったさまざまな仕掛けが盛り込まれていた。

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▲アーケード版『アイドルマスター』より。(画像はアーケード版『アイドルマスター』旧WEBページより)
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▲アーケード版『アイドルマスター』よりユニットカード。(画像はアーケード版『アイドルマスター』旧WEBページより)

オーディションに合格してTV出演している際には、アイドルの姿をゲーム内で写真撮影することが可能。するとアイドルのデータが保存されるユニットカードの表面に、その写真の画像がプリントされて、いつでも楽しむことができた。

また本作は携帯電話(ガラケー)サイトと連動しており、会員登録することでランキングを確認できた。さらに、プロデュース中のアイドルたちからプレイヤーの携帯電話に直接メールが届く「メール☆プリーズ」という機能も用意されていた。

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▲アーケード版『アイドルマスター』より。(画像はアーケード版『アイドルマスター』旧WEBページより)

アーケード版初代『アイドルマスター』のネットワーク接続サービスは、2010年に終了している。だがオフライン化された筐体が2024年現在も一部のゲームセンターで稼働を続けており、ネットワーク機能は利用できないがプレイ自体は可能とのことだ。

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▲Xbox 360版『アイドルマスター』より。(画像はXbox Marketplaceより)

初代アーケード版のリリース後、『アイマス』はより幅広い展開が行われていく。2007年には、新たなアイドル「星井美希」が登場するなどのアレンジが加えられたXbox 360版『アイドルマスター』が発売された。このXbox 360版は、アイドルたちのアクセサリや衣装を有料配信する追加コンテンツが記録的な売上を達成したことでも、大きな話題となった。

この人気を受けて、PSPやニンテンドーDS、PS3など、さまざまな家庭用ゲーム機で『アイドルマスター』シリーズが展開されるようになった。さらに『アイマス』は、携帯電話やスマートフォンのソーシャルゲーム、PCのブラウザゲームなどにも進出していく。

なかでも2011年サービス開始の『アイドルマスター シンデレラガールズ』と、2013年サービス開始の『アイドルマスター ミリオンライブ!』という2種類のソーシャルゲームが並行して展開されたことで、『アイマス』シリーズ全体の規模が一気に拡大。初代アーケード版やその移植版から活躍しているアイドルたちとはまた異なる、新たなアイドルたちが大勢登場した。

2014年には男性アイドルを育成する『アイドルマスター SideM』、2018年には283(ツバサ)プロダクションのプロデューサーとしてアイドル育成とライブ対戦を行う『アイドルマスター シャイニーカラーズ』と、さらに新たなブランドも生まれている。

初代アーケード版で9組(10名)のプロデュースから始まった『アイマス』だが、2024年現在では『SideM』の男性アイドルも含めて、トータルで300名以上ものアイドルが登場している。

ゲームの人気が拡大したことで、コミック化やアニメ化などのメディアミックスも積極的に行われている。

2007年に放映された『アイマス』最初のTVアニメ化は、ゲーム版のキャラクターを踏襲しつつも独自のストーリーが展開されたSFロボットアニメ『アイドルマスター XENOGLOSSIA』だった。

2011年には初代『アイドルマスター』や、家庭用ゲーム機でリリースされた続編『アイドルマスター2』の設定が反映されたTVアニメが放映された。このTVシリーズが好評を得たことにより、2014年にはTVシリーズの続編となる劇場アニメ『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』が公開された。

さらに2015年には『シンデレラガールズ』、2017年には『SideM』、2023年には『ミリオンライブ!』、2024年には『シャイニーカラーズ』のTVアニメがそれぞれ放送されている。また『アイマス』シリーズから生まれたコミックのアニメ化なども行われている。

『アイドルマスター』ではアイドルたちが歌うゲームオリジナルの楽曲が多数制作されており、いずれも好評を博している。キャラクターを演じる声優たちがその楽曲を実際に歌い踊るライブイベントも大人気で、日本国内はもとより台湾での公演も行われた。

ゲーム内で「ドームですよっ!ドームっっ!」と言及されていたドーム球場での公演も、2015年の西武プリンスドームをはじめ、各地で行われている。2023年にはついに『アイマス』単独(5ブランド合同)の東京ドーム公演が実現した。

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▲iOS/Android用ソフト『学園アイドルマスター』より。

誕生から約20年を経た『アイドルマスター』は、なおも進化を続けている。2024年5月には、『アイマス』6ブランド目となる完全新作スマホゲーム『学園アイドルマスター』がサービスを開始。こちらは初星学園アイドル科の生徒をトップアイドルへと育成する、『アイマス』初の学園物となっている。

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▲アーケードゲーム『アイドルマスターTOURS』より。(画像は『アイドルマスターTOURS』公式サイトより)

さらに初代『アイドルマスター』以来、久々のアーケードでの新作となる『アイドルマスターTOURS』も発表されている。2024年稼働予定の本作では、「アイドルマスター」「シンデレラガールズ」「ミリオンライブ!」「SideM」「シャイニーカラーズ」の5ブランドからアイドルたちが集結して、パフォーマンスを繰り広げるライブステージをプロデュースするという。

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▲アーケード版『アイドルマスター』より。(画像はアーケード版『アイドルマスター』旧WEBページより)

今も拡大を続ける『アイドルマスター』の原点となっているのが、初代のアーケードゲームだ。先にも触れたように、2024年現在で初代のアーケード版をプレイできるのは全国でも限られたごく一部のゲームセンターだけだが、現地に出かけることができればプレイ自体は可能だ。アーケード版やそこから生まれた数多くの作品に触れて、シリーズの変遷に想いを馳せてみてほしい。

ライター
過去には『電撃王』『電撃姫』『電撃オンライン』などで、クリエイターインタビューや業界分析記事を担当。また、アニメに関する著作も。現在は電ファミニコゲーマーで企画記事を執筆中。
Twitter:@ito_seinosuke

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