車に反射して輝く風景。
風に揺れてなびく花畑と落ちる影。
さらに美しい表情を見せる人々。
上記はすべて、“さらなるゲーム体験の高みへ”と語るSIEの新型ゲーム機「PlayStation 5 Pro」(以下、PS5 Pro)でゲームを遊んだ筆者の感想でした。
PS5 Proといえば先日その価格が発表され、約12万円という価格に驚いた人も多いのではないでしょうか。なかなか即決できない価格でもあるため、そのスペックが気になっていました。そこでこの記事では、「東京ゲームショウ2024」プレイステーションブースでのPS5 Pro体験レポートをお送りします。
ところで、皆さんは「レースゲームで遊んでいて体が傾いてしまった」経験はありますか?
レースゲームの経験が浅く無免許の私にはあります。
衆人環視のなか、東京ゲームショウの会場で、急カーブを曲がれずコース外の壁へ突っ込んでしまいました。
恥ずかしすぎる!助けて!
『ファイナルファンタジー7 Rebirth』ではグラフィック設定しだいでより印象的なムービーシーンや花畑の風景を楽しめる
まず体験できたのは『ファイナルファンタジー7 Rebirth』(以下、『FF7リバース』)。圧倒的な物量のフィールドを駆け巡る探索や、キャラクターの髪と肌までこだわったグラフィック、滑らかなアクションを楽しめるタイトルです。
PS5向けには4K表現を重視した「グラフィックモード」と60FPSの維持を重視した「パフォーマンスモード」でふたつのモードがありましたが、PS5 Proでは「4Kで60FPSを維持して遊びたい」という人の望みを叶える専用モード「エンハンスモード」を含める形でモード設定が4種類に細分化されていました。
実際に試してみたところ、エンハンスモードではレッド13の毛並みやバレットの肌、周囲に植生する草花などの部分に質感の違いを確認できました。
っていうかこのバレット、めっちゃ目が合うな!?
バレットの肌、ヒゲ、レザーなどの質感があまりにも “実写” で驚きました。リアルすぎませんか。ほかのキャラクターよりも質感の違いがわかりやすいように感じます。
画面越しで伝わりにくいかもしれませんが、下記、モードを変更して同じシーンを確認してみました。
キャラクターの質感については人によって好みが分かれる部分もあるかもしれませんが、よりフォトリアルな表現が好きな人は「エンハンスモード」をぜひ試していただきたいです。
『グランツーリスモ7』をもっとうまく走らせたくなる映像表現の進化
つづいて体験したタイトルは『グランツーリスモ7』。本作は自動車本来の “走る” 体験だけでなく、コレクション、カスタム、写真撮影、音楽に乗りつつのドライブなど、ユーザーにとって多彩な「自動車文化」を楽しめるシリーズの最新作です。
今回はPS5 Proならではの体験と映像表現に注目するため、理想的な走行ラインやブレーキタイミングを表示してくれる難度「イージー」にてプレイしてみました。
なかでも筆者が最も興味を引いたポイントは「晴れ」天候の際、車体に鏡面反射する周囲の風景がより忠実になっていた点。
試遊時には確認できませんでしたが、どうやら「雨」天候のときは路肩に発生する水たまりもよりリアルに風景を反射するようです。
本作では走行後にリプレイ映像も流れるのですが、PS5 Proの映像表現による「走る車の美しさ」は、レースゲームの経験が浅い筆者の視点にも映し出されていました。
走行を繰り返して、徐々にうまくなっていけばさらに美しくかっこいい映像を走行後に楽しめる……と思うとなんだかワクワクしてきませんか?
今回はPS5 Proで『FF7リバース』と『グランツーリスモ7』の試遊を体験できましたが、どちらの作品にも共通して感じたことは、「自然な美しさ」です。「あの子いきなり垢抜けたけど何か変えた?」みたいな。底上げされた美しさをぜひ体験してもらいたいです。
PS5 Proでの試遊は9月28日・29日の「東京ゲームショウ2024」一般公開デーでも体験できるため、「実際どうなの?」と思っている方は各種プレイガイドで入場券を手に入れて、体験してみてはいかがでしょうか。