気が付いたら首が吹っ飛んでました。
水墨画を彷彿とさせる世界を舞台にしたソウルライクアクションゲーム『Phantom Blade Zero』、このゲーム、一筋縄ではいかぬぞ……。
本作は、中国の梁 其偉(リャン・チーウェイ)氏が2006年から開発したインディーゲーム『Rainblood(雨血)』シリーズを前身とした作品です。開発エンジンはUnreal Engine5を使用しており、敵に遭遇すると即戦闘が開始される残酷な世界と、熾烈な剣戟アクションが巧みに表現されています。
この度、幕張メッセにて開催中のイベント「東京ゲームショウ2024」のホール2、ブースN20にて本作のPS5に向けた試遊体験版をプレイできたので、内容をお届けしたいと思います。
取材・文/TsushimaHiro
編集/実存
簡単操作で殺陣アクション。タイミングを見極めて“弾き”と“奥義”を駆使しよう
本作のアクションには▢や△などのボタン組み合わせて攻撃を発動させ、タイミングよく敵の攻撃をガードすることで「弾き」、いわゆるパリィが発生し、隙を見せた敵に強力な一撃を叩き込む、というソウルライクなシステムが採用されている。
また、「弾き」意外にも緊急回避アクションが実装されている。敵が攻撃する際に発生する光の色によって、タイミングよくガードするか回避するかを瞬時に判断しなくてはならない。
一例として、敵の攻撃が白く光る時は「弾き」、赤く光る時は「弾き」でガードできないので回避アクションで避けるといった内容だ。こうしてプレイしてみると、画面の中でキャラが忙しく動いてはいるが、操作自体は非常にシンプルなもの。
また、敵の攻撃にタイミングを合わせて「弾き」か回避を発動すると、敵の背後に回り込み強力な一撃を叩き込む「幽歩(GHOSTEP)」を使用できる。敵の攻撃パターンを見極めて回避すれば、ノーダメージでの攻略も可能。当たらなければどうということはないのだ。
「奥義」で逆転し、ステルスアクションで暗殺も可能。敵から武器を奪えることも
さらに、武器のゲージが溜まると必殺技である「奥義」を放つこともできる。「奥義」は連続して使用することはできないが、状況を一変させるほどの威力がある大技だ。
装備する武器によって奥義の内容も異なるようなので、さまざまな武器を装備して確認してみてほしい。
正面きっての戦闘以外にも、敵に気づかれないうちに背後や死角にいる時に致命的な一撃をくらわせるアクション「影葬(えいそう)」といった暗殺技を駆使したプレイスタイルも可能だ。
ゲーム内では、プレイヤーは同時に2つのメイン武器を装備可能で、サブウェポンとして弓矢や大砲といった「影殺武装」も装着可能だ。これらの武器はいつでも切り替えることができるので、状況に合わせて使用してみよう。
なお、特定の敵を倒すと影殺武装を奪い自ら使用することもできる。試遊ブースの情報によれば、記事執筆時点で3種のタイプにわかれた数十種類の武器と、30種以上におよぶ影殺武装が実装される予定だ。
三種のボスと戦える試遊版にはノーマル・ハード・ベリーハードモードが実装
今回プレイした試遊版では、合計で3体のボス敵と戦うことができた。
上記の画像の上から、力任せにナタのような刀を振るう「狂気の暴漢 鉄殺(てっさつ)」、波打つ刀身の大剣をダイナミックに振るう「横刀隊長(おうとうたいちょう)」、そして、冒頭で首を吹き飛ばしにきた「崑崙の裏切り者 荒行子(こうぎょうじ)」だ。
本作はボス敵を倒すとスタイリッシュに「斬」の筆文字が画面に浮かび上がるのだが、試遊版で全ての敵を打ち倒すと、会場で専用の「斬」スタンプを専用のシートに押してもらえる。
筆者は約9分でノーマルモードをクリアできたが、試しにベリーハードモードに挑戦したら敵の攻撃の一撃があまりにも重すぎて3回ほど即死した。腕前に自信のある方は、ぜひ最高難度のベリーハードモードで挑んでみてほしい。
操作はシンプルながら、敵と命のやり取りを体験できるアクションゲーム『Phantom Blade Zero』、会場は見てのとおりの大盛況で、筆者の隣に座っていたプレイヤーさんは、ボスに負けた瞬間に机をグーで殴るほど熱中していた。敵に負けた時に夢中になれるほど悔しくなれるゲームは、良作の証拠なのかもしなれない。
『Phantom Blade Zero』はPCとPS5に向けて開発中だ。
幕張メッセにて9月29日(日)まで開催されるイベント「東京ゲームショウ2024」のホール2、ブースN20にて本作のPS5に向けた試遊体験版が遊べるので、興味がある方はぜひ足を運んでみてほしい。