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まるで“簡易型IMAXシアター”が目の前に展開されているような迫力…!ガッツリ曲がった44.5インチの大画面ゲーミングモニター「45GS96QB-B」で『アーマード・コアVI』を遊んでみたら没入感が一味違った

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視界を覆い尽くすような大画面でゲームを遊びたい……ゲーマーであれば、そんな願望を抱くことはないだろうか?

そろそろモニターを新調しようと思い、最近のゲーミングモニターについて色々と調べているうちに「有機ELパネルのゲーミングモニターを試したい」、「大画面のウルトラワイドを試したい」、「ガッツリ曲がった曲面型モニターを試したい」といった具合に物欲と好奇心が大いに刺激されてしまった。

いっそのこと、これらの欲求を全て同時に満たせるモニターは無いものかと探したところ、LGの「45GS96QB-B」がドンピシャな製品だったので、これはもう試してみるしかない!と勢いに任せて導入してみたのだが……。

ガッツリ曲がった大画面ゲーミングモニター「LG 45GS96QB-B」で『ACVI』を遊んでみたら没入感が一味違った_001

デカい!!!

覚悟していたことだが、44.5インチのモニターはとにかくデカい。これまでに31.5インチや37.5インチのモニターを使用していたので、まあ大丈夫だろうと気楽に構えていたが実際に設置してみると、まるで“簡易型IMAXシアター”が目の前に展開されているような迫力に圧倒される。

想像の上を行くサイズ感にお見舞いされつつも1週間使い続けてみた結果から言うと、この選択は大正解。こんなに体験が違うならクリア済みのゲームでも、このモニターでもう一度遊びたいと思える素晴らしい製品だった。

本稿では、そんな「45GS96QB-B」を紹介すると共に、「最近の有機ELゲーミングモニターってどうなの?」、「デカい曲面型モニターって普段使いできるの?」などといった疑問に対して、実際に使ってみた所感をお伝えしていきたい。

文/Leyvan


曲率800Rな大画面ウルトラワイドで遊ぶ『アーマード・コア6』は没入感が違った

まず、「45GS96QB-B」の主なスペックをまとめてみると、以下のようになる。

・44.5インチ3440 × 1440(アスペクト比21:9)の有機ELパネル、ノングレア(非光沢)

・曲率800Rの曲面型ウルトラワイドモニター

・最大リフレッシュレート240Hz、応答速度0.03ms(GtoG)

・色域DCI-P3 98.5%、コントラスト比1500000:1、輝度275 cd/m2、DisplayHDR True Black 400

・G-SYNC Compatible、FreeSync Premium Pro、Adaptive-Sync対応

・7W+7Wスピーカー搭載

・入力端子HDMI2.1×2、USB Type-Cx1、DisplayPort1.4×1

冒頭でも述べたが、44.5インチの画面サイズはデスクトップ用としては非常に大きい。画面の有効表示領域は実に幅1042mm、高さ436 mmという代物で、画面から50~60cmの距離で見ると視界のほぼ全てがモニターの映像で埋まる。
その感覚が、まさに映画館でIMAXのスクリーンを見ているときの没入感に近い。

この大画面の魅力を存分に味わえるゲームを探して、いくつかのウルトラワイド対応タイトルを試してみたところ、『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』(以下、『ACVI』)が予想以上に好相性で個人的にド刺さり。

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すでにPS5版で遊び込んでいたので、ベンチマーク的に試すだけ……と思いつつプレイしてみたところ、ウルトラワイドかつ120FPSで動作する『ACVI』は一味違った。

そもそも、画質が違う。有機EL特有の黒の深さ、コントラストの美しさと、視界いっぱいに広がる曲面モニターを通して見る惑星ルビコンの戦場は臨場感が違う。残像感も一切ない。

画面比率が16:9から21:9になり、視野が広がったことで、より多くの敵を同時に捉えることができて、自機に向けて飛んでくる敵弾も視認しやすい。
ウルトラワイド画面にありがちな悩みとして、HUDが左右に広がりすぎて視界に収まらなくなってしまう場合もあるが、「45GS96QB-B」は曲率800Rの高湾曲のおかげで大画面でありながらも左右の端まで無理なく見通せる。

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また、44.5インチともなると、比率的に縦幅が狭いウルトラワイドであっても縦方向の高さが十分にあるので、敵味方ともに立体的な機動をしながら戦う『ACVI』でも物足りなさを感じることがない。

あまりにも快適で没入感があるので、つい手が伸びてミッションを進めてしまう……。そして、作中屈指の強敵であるアイビスシリーズ 「IB-01:CEL 240」と対峙すると、以前は散々に苦しめられた超高速な機動が驚くほど捉えやすい。
さすがにプレイヤーとしての慣れもあるので、どこまでがモニターの力なのかはわからないが、いずれにしても、大画面の広い視野と高フレームレートのおかげで激しく動き回る敵を目で追いやすくなったという実感は確かにある。

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久しぶりに『ACVI』をプレイしたということもあって、アップデートによって性能が調整されたパーツを使用してみるなどゲームバランスの変化を楽しみつつ(ETSUJINの使いやすさ、Vvc-770LBのチャージ攻撃力の高さ、FIRMEZA脚の水平跳躍性能の強化具合に驚愕)、大画面ウルトラワイドモニターでゲームを遊ぶ優位性と体験の濃さを味わうことができた。

ガッツリ曲がった有機EL曲面型モニターは普段使いできるのか?

ゲーム用途には大満足の「45GS96QB-B」。では、“普段使い”のモニターとしてはどうなのか?

結論から言うと、「慣れが必要だけど使える」というところ。なんとも歯切れの悪い言い方になってしまうのは、手放しに問題ナシ!とは言い切れない点がいくつかあるからだ。

まずは、サイズの大きさから設置できる環境を選ぶこと。ディスプレイ本体の横幅が約1メートルもあるうえに付属のスタンドの奥行きが30cm以上もあるので、それなりに大きなデスクが必要になる。
私の使用しているL字デスクの横幅が140cm、デスク中央の奥行きが60cmだが、付属スタンドで設置すると結構な圧迫感があるうえに画面が近いと感じた。

そのままでは扱いづらいので対策として別途モニターアーム「エルゴトロン HX デスクモニターアーム」を用意し、モニター位置を机の奥へと離すことで快適に使用できている。

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次に、湾曲した画面でのブラウジングや文書作成はどうか?という点だが、個人的には意外と気にならない。使用初日は画面の大きさと平面モニターとの感覚の違いに戸惑ったものの、次の日にはだいぶ慣れてきて、今ではむしろ平面モニターを見ると違和感をおぼえるようになった。

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没入感重視でゲームをやるときは50~60cmほどの距離で画面を見ると楽しいが、それ以外の用途では70~80cmほど離れて見ることが多い。
この距離だと画面中央はともかく、両端はそれなりに歪んで見えるため、図面作成や動画編集なども行う場合は素直に他のモニターを使用した方がいいだろう。

また、有機ELパネルのゲーミングモニターとして触れずにはいられないのが画面の焼き付き防止機能についてだが、「45GS96QB-B」に関しては煩わしさを感じることはなく快適に使用できている。
念のため、焼き付き防止の「OLED画面の移動」をモード1に設定しているが、それ以外で特に操作することはない。

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外出時や就寝時に電源を切ったときには自動で画面クリーニングを行ってくれるので、24時間点けっぱなしにするような運用をしなければ困ることはないはずだ。

いろんなゲームを試してみたくなるロマン溢れるモニター

だいぶ普及してきたとはいえ、未経験の身からは扱いにくそうな印象は拭えなかった有機ELパネルのゲーミングモニターだが、実際に使ってみると問題なく快適で、画質の良さにも納得させられた。

これまではデスクトップ用モニターは40インチあたりがサイズ的に限界だと思っていたが、曲面型なら44.5インチはイケるし、むしろこの曲がりっぷりがいいと認識をアップデートした次第。

「45GS96QB-B」を使ってみて率直に思ったのは、やはり大画面で画質が良いとシンプルに体験の質が向上するので、いろんなゲームを試してみたくなるモニターだということ。
ウルトラワイドに対応しているタイトルを探したり、より良い体験を求めてグラフィックボードをアップグレードしてみたくなるなど、もっとゲーマーとして欲張りたいと思える魅力のある製品だ。

『モンスターハンターワイルズ』などの注目作に向けてPCゲーム環境のアップデートを考えている人は、「45GS96QB-B」も検討してみてはいかがだろうか。


ライター
ゲーム、模型、ファッション、ドール、オーディオなどさまざまなジャンルの沼を渡り歩くスワンプウォーカー。関心のあるものに後先考えずに全てを捧げる狂戦士。手がけた代表的な記事は 「人はなぜ少女にメカをくっ付けるのか」 「うつ病の自分が『DEATH STRANDING』を遊んで、“実感”を取り戻した話」など。
Twitter:@Leyvan44

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