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ケモノ化少女を隅々まで観察できる育成ADV『アニマロイドガール』に込められた愛がすごい【WePlay Expo 2024】

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ケモ耳美少女愛は国境を越える!!!!!

待ってください、帰らないでください。ちゃんとした根拠のある話なんです。

……2024年11月16日から11月17日にかけて、中国・上海で開催されたインディーゲームの祭典「WePlay Expo2024」

『アニマロイドガール』試遊レポート。ケモノ化少女を隅々まで観察できるゲームの愛がすごい【WePlay Expo2024】_001

日本からの出展ブースもあり、その中のひとつである「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT」ブースに、とあるゲームが出展されていた。

それが、こちらの『アニマロイドガール』だ。このゲームは徐々にケモノとなっていく現象「アニマ化」が起こった少女と1年を過ごすケモノ化少女育成ADVで、中国語のタイトルは『獣人化少女』となっている。

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現地ではそんな『アニマロイドガール』の一部を試遊することができたのだが、驚いたのはその後だ。ケモ耳少女とのやり取りをたっぷり堪能し、試遊を終えた筆者が振り返ると、そこには順番の交代を待ち望む現地プレイヤーが集まっていたのだ。まだ開場してから30分も経っていない時間のことである。

『アニマロイドガール』試遊レポート。ケモノ化少女を隅々まで観察できるゲームの愛がすごい【WePlay Expo2024】_004
現地の様子。中央にあるのが『アニマロイドガール』のブース

画像からは分かりにくいが、実はこのブースは会場の中でも壁に面した場所にあり、通路からはちょっと見えにくい。さらに筆者は日本語でプレイさせていただいたので、現地の人々には筆者が何をしているかはよく分からなかったはずだ。

それでも彼らは集まった。ケモ耳美少女を求めて。

あえてもう一度言おう。やはりケモ耳美少女愛は国境を越えるのだ!!!

そんな訳で、この記事では『アニマロイドガール』を「WePlay Expo2024」にて試遊したレポートをお届けしたいと思う。本文ではしっかりゲームの内容に触れていくので、ケモ耳美少女に興味のある方はぜひ読んでみていただきたい。

取材・文/逆道


ケモ耳少女を文字通り隅々まで観察できちゃう、診察パートの作り込みがすごい

改めて紹介させていただくと、『アニマロイドガール』ケモミミ×香港×サイバーパンクな世界観を舞台にした「ケモノ化少女育成ADV」だ。

この世界には、少年少女がケモノへと変化していく「アニマ化」と呼ばれる現象が存在する。プレイヤーはそんな「アニマ化」の研究者として、「アニマ化」の症状が発生した一人の少女を引き取り、共に1年間を過ごしていく。

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つまり、プレイヤーはこの少女の体を研究する「研究者」でありながら、少女を保護し、共に暮らす「保護者」でもあるのだ。

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今回試遊したバージョンでは、そんなプレイヤーが少女の体を「診察」するシーンを体験することができた。保護者としても、研究者としても、少女の体調アニマ化の進行を把握するために診察は必要だ。

診察シーンでは、プレイヤーは少女と向き合い、少女の気になる部分をクリックすることでその箇所を診察することができる。耳を選ぶと「くすぐったいよ」と言われたため、実際に選んだ部位に触れて診察しているのかもしれない。

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おおまかな診察が終わると、もっと詳しく診察するために少女と距離が近くなった。同じように、少女の気になる部分をクリックしてみようとしたのだが……。

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なんか急に選べる部分が増えましたが?!

念のためお伝えしておくが、上記の画像は筆者が慌ててカーソルを動かしまくった瞬間を切り抜いたものだ。実際は、ちゃんと1か所ずつ選択することができる。

まずアニマ化によって生えたケモノ耳に始まり、人間の耳首元胸元……調査する部位は多岐に渡るうえ、部位によって診察の内容も、少女の反応も異なる。顔などはさきほどのシーンでも診察することができたが、距離が近くなってから調べるとまた異なる反応が返って来るのだ。細かい!

本当は調査可能な部位を隅々まで舐め回すように観察したかったところだが、少女の体調も気になるので、何度かアングルを変えて調査したところで今回は診察終了。少女に休憩を提案すると、何かが上昇したようなマークが表示された。

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詳細は不明だが、本作のストアページの説明文には「自らの“欲望”“理性”が問われる、育成&アドベンチャーゲーム」であると書かれている。診察も少女とのコミュニケーションのうちであり、どこまで踏み込むかはプレイヤー次第ということなのだろう。

儚げな少女と、重く切ない世界観。少女の未来はプレイヤーの手の内にある

診察が終わると、プレイヤーはレポートを提出し、少女と共に街へ散策に出ることに。プレイヤーの独白によると、どうやら少女がプレイヤーの元に来て、まだ1ヵ月ほどしか経っていないようだ。

ここまでプレイした筆者の体感として、少女とプレイヤーのやり取りはどこかぎこちなく、互いに距離感を探っているような状態だと感じた。どうやらその理由は、2人がまだ他人どうしの大人と子供であるから、というだけでもないらしい。

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この世界において、「アニマ化」はとても珍しい現象である。普通の学生であった少女は、ある日突然、世界的に珍しい存在になってしまった

アニマ化は良くも悪くも少女の生活に変化をもたらし、彼女はまだそれらとどう向き合うか戸惑っている最中。そんな中で、プレイヤーは彼女のもっとも近い大人として接することになるのだ。

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ストアページの解説によれば、『アニマロイドガール』はマルチエンディングであるとのこと。今回の試遊では少女の診察とコミュニケーションが主だったが、本編ではアイテムによってアニマ化を進行させたり、進行を止めたり、逆に手術によってアニマ化を巻き戻すことも可能だという。

彼女の未来を左右する力を持った「大人」としてプレイヤーが少女にどう向き合うのかが、本作の大きなポイントとなりそうだ。

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今回は少女とのやり取りを中心に取り上げたが、本作はほかにも『逆転裁判』シリーズなどに携わった岩垂徳行さんの手掛ける美しい音楽や、香港×サイバーパンクな世界観で描かれる壮麗な街並みも見どころのひとつだ。

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本作を制作しているサークル「パンドリ丼」のBOOTHでは公式グッズも取り扱われているので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。

『アニマロイドガール』は2025年にSteam(PC)向けに配信予定となっている。

ライター
なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『ドラゴンクエスト』シリーズで育ち、『The Stanley Parable』でインディーゲームに目覚めた。作った人のやりたいことが滲み出るゲームが好きです。

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