こんにちは。先日『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』(エンダーリリーズ)の記事も書きましたマシーナリーとも子です。
今回は今年1月23日に発売された続編、『ENDER MAGNOLIA: Bloom in the Mist』(エンダーマグノリア)をちょっぴり先行体験させてもらったのでその感触をお伝えするぜ!
直前に遊んだ『エンダーリリーズ』が、ゲームプレイも、ビジュアルも、音楽も全部ひっくるめてコンセプトが超しっかりしててすごいな! って感じだったので、正直、「続編を作るのって難しいんじゃないか……?」って、思ってたんですよね。
でもごめん!! 杞憂だった。めっちゃよくできてる。
キャラクター同士の会話シーンが急増してて、やりとりを見ているだけでも楽しいし、序盤から「2段ジャンプ」や「空中ダッシュ」や「遠距離攻撃」などが出し惜しみなく解禁されていて、アクションが本当に気持ちいい。すごく好感触。
まだ10時間弱くらいしかプレイしてないけど、満足感がすごい。
『エンダーマグノリア』は、前作『エンダーリリーズ』から数十年後、魔法で栄えた「煙の国」が舞台。
王国を支える人工生命、ホムンクルスを助け、従える能力を持つ調律師の「ライラック」と、謎多きホムンクルスの「ノラ」が失った記憶を取り戻すため、地下から上層を目指して旅に出る……というお話。
前作同様に快適な探索と、キツすぎない程度にアツいバトルが楽しめるメトロイドヴァニア+ソウルライクみたいな感じとなっております。
※この記事は『エンダーマグノリア』の魅力をもっと知ってもらいたいBinary Haze Interactiveさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
キャラクター同士の「会話」が激増! やりとりを見ているだけでも楽しい
前作『エンダーリリーズ』を踏まえたうえで、本作に触ると「うおっ⁉︎」ってなるのが「会話の多さ」。
というのも、前作で主人公を務めるリリィは気弱な性格で、身振り手振りで感情を示すのがほとんどで、彼女自身のセリフはほぼゼロ。
最序盤から旅を共にする黒衣の騎士が「リリィのリアクションを踏まえていろいろ話す」という手段で、両者のコミュニケーションが描かれていた。
一応、ボスと会話もあるっちゃあるけどみーんなゾンビ状態で正気を失った「穢者」(生きる屍)と化してしまってるのでだいたい会話成り立たないし……。
仲間になったあともあくまで力を貸してくれるだけって感じで、黒衣の騎士以外とコミュニケーションが取れる、といったことはなかった。
が……今回の仲間や敵は穢者ではなく、人工生命体ホムンクルスなので、調子さえ整えてあげればぜんぜん正気だし会話が可能!
ライラックもリリィと違ってわりと生き生きとおしゃべりするし、ノラとの凸凹コンビみたいな感じが楽しい。
しかもホムンクルス同士の雑談まである!
前作『エンダーリリーズ』は、キャラ同士の交流をあえて廃していて、こちらの想像に任せる余地を広く持たせることで、実際以上に物語を豊かに見せることができていたと思うんだけど、そのへんが真っ当にリッチになっていてうれしい。
やっぱ前作でもシーグリットとお話とかしたかったもん!(でもシーグリットとお話できちゃったら作中の謎が速攻でひとつ解けちゃうからダメか……)
いや、でもマジでホムンクルス同士の会話楽しいよ〜。君たち仲良いじゃん、絆じゃん、って思えて本当に良い。
また、ほとんど国まるごと滅亡してた前作と違い、今作では正気を保った人間が結構な数生きています。なので前作に比べていろいろあったけえ雰囲気があります。
とはいえ、ホムンクルスが暴走してはいるので、油断して生活拠点から出てしまうとすぐ殺されてしまう世界。けっこう死体が転がってます。「死なないのが精一杯」って感じで、発狂しかけの人もいます。
「2段ジャンプ」や「空中ダッシュ」などの機能は、序盤から出し惜しみなく解放される。こんなに高機動、高火力できていいんですか!?
続編でありがちなのが「前作であんだけパワーアップしたのにまた最初からか……」という感覚。
本作では「そのへんダルいっスよね」と判断してくれたのか、驚くほど速攻で「2段ジャンプ」と「空中ダッシュ」が解禁される。
前作なんか「ようやく解禁されたからこいつらでマップをしらみ潰しに探索するぜ!」とかイチイチやったのに……!
さらに、火力面でもこうした設計は顕著。前作の序盤ではなかなか解禁されなかった飛び道具(遠距離攻撃)が、今作ではかなり序盤から複数解放される。
なんなら序盤のうちは、強力な近距離攻撃を持つノラの出番があんまり無いくらいである。
このへんの出し惜しみのなさは本当に気持ちいいし、前作同様に「快適さ」を大事にしてるなーってすごく好感触だったね!
あとそうそう、前作では一部を除いてスキルは「有限リソース消費式」で、道中のアイテムやレストポイント(セーブポイント)で回復するシステムだったけど、今回は回数制限が撤廃。完全に「クールタイム制」になりました。
また、使えるスキルは3つから4つに増加した一方で、前作では3つのボタンを切り替えることで合計6つのスキルをセットできる「2セット切替式」だったのが、4つボタンに4つのスキルを割り当てる「1セット固定」に。
よりレストポイントでのセットアップが重要な設計となりました。
このあたりは文字面だけ見ると「前作のシステムのほうが好みだったな!」ってなる人もいるだろうし、私も最初は「えー! 2セット切り替えたかったぜ」って思ったけども、触ってみるとあまり物足りなさとかは感じなかったな。
ちゃんとそういうシステムですって前提で作り直されてるので「これがベターかな」って感触はありました。このへんは実際に触ってみてもらったほうが早いかな。
ビルドの要素が激増→雑魚戦の意味が深まる
また、前作ではカスタマイズ要素が「スキルのセットアップ」「特殊能力を持つ装備品・レリックの組み合わせ」くらいだったけど、今作では装備品の種類が大きく増加。
純粋に攻撃力や防御力を上げる防具のほか、「HP自動回復」「一定時間のバフ(強化)」「機動力増加」などの効果を持つアイテムを購入できる「買い物」の要素が大きく拡張されました。
レリックの強化やそれに必要な素材の確保といった要素もあり、これに伴って「雑魚戦」を前作以上にこまめにやっていく意味ができました。
前作って雑魚戦をやるメリットが「リリィのレベル上げ」しか無かったんだよね。で、リリィのレベルを上げても基本攻撃力が上がるだけ。HPが増えるわけでも、技が強くなるわけでもなかった。
だから、そこまで雑魚戦をやるメリットみたいなのがなかったんだよね。もちろんレベルが上がればボス戦は楽になるっちゃなるんだけど……。
今回は買い物要素と、そのために必要なリソースの確保が新たに加わったので、こまめに雑魚を倒す意味が増えたのはうれしいところ。
産業革命後くらいの風合いを持った世界観がかっこいい! ロボもたくさんでるぞーー
本作は「前作から数10年後」が舞台らしい。
前作の『エンダーリリーズ』は、かなりファンタジー!って雰囲気が強かった。
今作は時代が進み、技術力が高まった様子が随所に見られる。
建築の雰囲気や技術的な水準は産業革命くらいというか、ヴィクトリア朝時代というか、もっとざっくり言うと「スチームパンクものとかのあれくらいの感じ」ってつくりになっていてかっこいい。
敵キャラとしてロボじゃんこいつ!!! みたいなのもちょくちょく出てきて楽しいぜ。
白と黒をメインにして置いていた前作と比べると、青や赤を強調した画面作りがされていて、そのへんの違いも楽しいね。
まだクリアしてないのでこのへんにしておきます
そんなわけで前作より順当にパワーアップした、続編らしい続編といえる今作『エンダーマグノリア』。
いま10時間弱くらいプレイしたんですが「これ……ようやくストーリー的には真ん中くらいじゃない??」って感じでまだまだクリアには時間がかかりそう! ボリューム増してんなあ!
まだまだ楽しめそう。おすすめです。
ていうかホンマ……ノラとライラックかわいい。たまらん。ありがとうございます。
あと今回もMiliの曲たまらんのでまだ見てない人はPVとかで聞いてみてくれッ