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最新作『龍が如く8外伝』は、自分で船を操作して「海戦」ができる。シリーズ初となる要素を外伝の枠組みでサラッと出しちゃっていいの……? 記憶喪失の真島吾朗が海賊になって海戦するゲームがここに登場(情報過多)

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セガ本社で『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』(以下、龍が如く8外伝)の体験会があるので「海戦」の画を撮ってきてください。

突如として電ファミ編集部から言い渡された指令。いやいや『龍が如く』で海戦なんてできるわけ……

できるの!?!?!?

『龍が如く8外伝』レビュー・感想・評価:記憶喪失の真島吾朗が海賊になって「海戦」するゲームがここに登場_001

本当に『龍が如く』シリーズの画面なのかと疑いたくなるのですが、こちらは正真正銘『龍が如く8外伝』の一場面。ストーリーラインも破天荒で「真島吾朗が記憶喪失になったので海賊をします」というものになっています。いや、真島のアニキならありうる……ありうるのか!?

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というわけで今回は、まだまだ全容が明かされていない『龍が如く』シリーズ最新作『龍が如く8外伝』より、海賊としての真島吾朗が描かれるモードをひと足お先に体験させていただいた様子をお届けいたします。

なにをするのかまったく予想がつかない最新作に翻弄される筆者の様子も合わせてお楽しみください。

文/Squ
編集/柳本マリエ


『龍が如く』✕「海賊」!? 水と油が真島で中和され成り立つ“摩訶不思議”な世界

さて、真島のアニキがハワイにいるのは理解した。海賊になったのも理解した(理解ってない)。

でも “『龍が如く』で海戦” っていったいなんなんだ。本当にゲームとして成り立つのだろうか。2024年10月に公開されたセカンドトレーラーで船を操舵している真島が記憶に新しいのですが、やはり脳の処理が追いつきません!

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これ本当に『龍が如く』の画面なの……?

まずは自由に航海をしてみます。今回の体験会で最初に降り立ったのはマップ南端エリアなのですが、まず驚いたのはその広さ。目の前には水平線が広がっており、数々の島や敵の船影を確認できます。

事前に「ドンドコ島のようにやりこみ要素的側面が強い」というお話を聞いていたこともあって、目の前に広がる大海原に感動。出航しているムービーとかではなく、本当に操作できるんですよ!

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何度も言うけど、本当に『龍が如く』の画面なの……?

いや、でもちょっと待ってもらっていいですか?

このゲームの開発に使われているドラゴンエンジンって『龍が如く』を作るためのゲームエンジンじゃないですか。本作の戦闘ではシリーズ初の「ジャンプ」ができるようになったり、やり込み要素で船が操作できるようになったり、「外伝」の枠組みでサラッと出てきていい新要素ではない気がするんですよね。

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本作から新たに搭載されたジャンプ攻撃(画像は真島吾朗がハワイで大暴れ!? 真島の還暦を記念した新作『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』の様子がおかしいより)

とはいえ、実際に遊んでみるとナチュラルに航海を楽しんでいる自分がいるのもまた事実。たとえ、これまでとまったく違った雰囲気になっていても『龍が如く』を『龍が如く』たらしめる要素というのはあるもので、割とすんなり受け入れ始めていました。

だって、海賊船にジョイサウンドがありますから。

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帆船でカラオケ

「背景おかしいだろ!」「ネットどうやって繋がってんねん!」とは思いますが、これもまた龍(ホントか?)。まあ、ガチャピンやムックが出てくるなら、帆船でカラオケだってできるよね。

船を強化し、未開の地を進め! 海でもチンピラに絡まれる

さて、海賊と言えば「宝島」ではないでしょうか。海賊として金銀財宝を追い求める。一種のお約束のようなものですが、これは本作でも変わりません。海上には怪しげな宝島が点在しているので、まずは宝島を目指すことが目標になりそうです。

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ある程度の目的地が決まったら、その方向を目掛けて舵を切ってみます。このとき注目したいのが海上のリング。よく見ると大まかな方向に向けて大量に設置されていることがわかります。

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じつはこのリング、一種のナビゲーションのような役割を果たしていて「このリングに沿って移動するだけでどこかしらにたどり着ける」という優れもの。船の速度も上がるので、積極的に利用していきましょう。なんとなく「ソニック」感もあるような。

宝島を目指して進んでいると、目の前には「デビルフラッグス海賊団」を名乗る集団が! 街だけでなく海でもチンピラに絡まれるのか!!! うおお、海戦 in『龍が如く』初戦だ~~!!

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でもさ、海戦って難しいんじゃないの?

そう思うじゃないですか。でもじつはこの海戦、操作がめちゃくちゃシンプルでした。ボタンをガチャガチャ押しているだけで成り立つ『龍が如く』シリーズのカッコいいアクションは海戦でも同じ。

目標をセンターに入れてスイッチ! 目標をセンターに入れてスイッチ!! 目標をセンターに入れてスイッチ!!!

……と、照準さえ合っていれば砲撃はあっさり当たってくれます。やはりこれまでのシリーズとゲーム性が大きく変わるからなのか、操作性はかなり意識されているようでした。

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目標をセンターに入れてスイッチ!

そんなこんなで、チンピラ海賊団に絡まれながらも宝島のひとつ「ヴァルナック島」に到着、いざ上陸~~~!

宝島内部ではゲーム性が大きく変化し、バトルモードで島の探索が始まります。なにやら「無双しなさいよ」と言われている気がするのは、私だけでしょうか。

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本作はハワイからの海戦→海戦からの探索と、さまざまな場面でガラッとゲーム性が変わっていくのですが、緩急になっていて非常に楽しい。海賊としての動きに縛られるのかと思いきや、いつもの『龍が如く』的アクションもしっかり味わえます。

トラに襲われ……クマに襲われ……。海賊って忙しいですね。なんとか最深部にたどり着きました。

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宝島のボスを倒すと、ついに宝箱とご対面。今回入手したお宝は換金額8万7000ドルという超高レートなお宝「嵐を呼ぶ扇」でした。こ、これはレアなお宝なのでは!?

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思ったよりもいい額だったので、ちょっと奮発して船を強化してしまいましょう。

装備の新規設置が数千ドルから数万ドルという価格帯であることを考えると、先ほど手に入れた扇は本当にレアものだった様子。今後は海上を移動中にも強敵が出現する可能性があるので、宝島で金策をして船を強化→強化した船体でさらに宝島に上陸して金策。という流れになるのでしょうか。

そしてなぜかやたら充実しているサメ装備。『龍が如く8』でのサメとの戦闘も気合が入っていた気がしますが、サメ好きいるよな絶対……。

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装備以外に船のビジュアルも変えられるようで、マグロ漁船風やアイドル風などさまざまな船体ペイント用アイテムが売られていました。

「帆:冴島大河」!?!?!?

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俺やっぱりまだ『龍が如く』のこと理解できてなかったよガチャピン……。

俺はもっともっと金が欲しい! 戦闘をさせろ! というあなたへ

先述のように船を改造するためには一定の資金が必要です。「でも宝島はギャンブル性が高いかも」とお思いのそこのあなた。実力至上主義の金策手段、あります。その名も「パイレーツ・コロシアム」!

パイレーツ・コロシアムは、ただただ戦闘を続けることでお金が手に入るという、まさに戦闘狂向けコンテンツとなっていました。マッドランティス内の闘技場で開催されています。

今回遊ぶことができたのは、砲撃バトルを主軸に戦う「海賊シングルマッチ」、船上での殴り合いバトルだけを主軸に戦う「船上バトルラッシュ」、砲撃バトルと殴り合いバトルを両方繰り広げるトーナメント形式の大会「パイレーツ・チャンピオンシップ」の3つ。自分の得意分野に合わせて選べる内容になっています。

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筆者が挑戦したのは「パイレーツ・チャンピオンシップ」。基本報酬にプラスして、クリアタイムに応じたボーナスが乗るという非常にわかりやすいシステムになっており、いちばん簡単な「登竜門チャンピオンシップ大会」でもコンスタントに数千ドル稼ぐことができるなど序盤の金策としては申し分ない様子。

狭いフィールドで戦うため海上ほど船の機動力を要求されず、金策以外にも練習や腕試しといった側面での利用も可能かもしれません。筆者は船上での殴り合いが恐ろしく下手だったのですが、それならば「海賊シングルマッチ」だけをずっとやろう!、といった切り替えができるのは非常にいいポイントだと感じました。

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ミナト区系女子とのコンパを設定するのも……船長の仕事だよ

海賊と言えば、やはり切っても切り離せないものがあります。そう、仲間との絆ですね。本作でも、仲間との信頼関係の概念が存在していて、贈り物や宴会を開くことで士気を高めることが可能となっています。

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時には、船員の個人的な悩みを聞いてあげる必要もあるでしょう。たとえば、「ミナト区系女子と出会いたい……」とか。

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いったいだれのお願いなのかはともかくとして、ミナト区系女子とのコンパを設定する必要が出てきました。真島のアニキがミナト区系女子とコンパ。また情報が洪水のように押し寄せてきている。

そんなアニキを助けてくれるのが、まっちんぐマチコ先生ことマチコ。飲み代を立て替える代わりに、ハワイでも出会えるミナト区系女子の情報を教えてくれます。そして、このミナト区系女子こそ、毎度毎度話題になる “あのオーディション” の通過者というわけです。

なお、マチコ先生はマッチングアプリを運営していたこともあってか、個人のプロファイリングに長けています。そしてなぜかゲーム業界の事情にも明るい。

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なにかが、なにかが憑依している!!! 得体のしれない悲痛な叫びが聞こえる!!!

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ひとつ理解できたと思ったら、またひとつ領域外からブン殴られる。そんな『龍が如く』が大好きです。

本編とどう絡むのか、発売まであと少し!

今回体験できた範囲が、「やりこみ要素としてのほんの一部」だということに驚きを隠せません。この体験がどのように本編のストーリーと絡むのか、真島は記憶を取り戻せるのか、非常に気になります。

ただ今回改めて実感したのは、どんなに突飛で摩訶不思議な新要素が追加されようとも『龍が如く』は『龍が如く』であるということ。これこそがシリーズとして20年も続く所以なのでしょうし、新作がファンに嬉々として迎えられる理由なのでしょう。

そんな『龍が如く』シリーズ最新作『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』は、2025年2月21日にPS4/PS5、Xbox Series X|S/Xbox One、PC(Windwos、Steam)向けに発売予定となっています。

ライター
最近ゲーム業界にサメ映画ブームが来ている気が・・・え? 『スター・ウォーズ』のゲームが出すぎて手が回らない毎日。1日36時間欲しい。
編集
幼少期からホラーゲームが好き。RPGは登場人物への感情移入が激しく的外れな考察をしがちで、レベル上げも怠るため終盤に苦しくなるタイプ。自著『デブからの脱却』(KADOKAWA)発売中
Twitter:@MarieYanamoto

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