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『龍が如く0 誓いの場所 Director’s Cut』で “テレクラ” を疑似体験してきた。バブル時代の神室町や蒼天堀が舞台の本作でテレクラやキャバクラ運営に勤しむ。新要素「カチコミオンラインバトル」も紹介

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「まずお店に電話が置いてあって、その電話に街で配られるティッシュとかを見た女性が電話をかけてくるんですよ」

筆者は、“テレクラの説明” を受けていました。『龍が如く0 誓いの場所 Director’s Cut』(以下、龍が如く0 DC)体験会の会場で。

本作の対応ハードは、2025年6月5日に発売予定のNintendo Switch 2(以下、Switch 2)。Joy-Con 2を握るその手で、「テレクラで女性と話す方法」や「キャバクラの経営方法」について学ぶことになるとは、誰が想像できたでしょうか。

お茶の間で人気なNintendo Switchの後継機種でも、昭和の夜の街へとタイムスリップできてしまう。ディスコで踊り、不動産に投資し、そして電話越しに恋の駆け引き……。そんな “バブルの光と影” を、Switch 2で手軽に体験できてしまうのです。

……しまっていいのか!?

というわけで今回は、最新機種のSwitch 2で蘇る『龍が如く』シリーズのはじまりの物語、『龍が如く0 DC』を先行プレイさせていただいた様子をお届けします。

文/Squ
編集/柳本マリエ


「もしもし……」若き日の桐生とテレクラで女性とのデートを目指せ!

『龍が如く』シリーズの醍醐味といえば、極道の世界を描いた重厚な物語ではないでしょうか。ですが、ストーリーそっちのけでハマってしまう「プレイスポット」の存在も、やはり外せません。

本作も2015年発売のオリジナル版『龍が如く0 誓いの場所』から引き継ぐ形で、ボウリング場、ゲームセンター、ディスコにテレクラなど、さまざまなプレイスポットを楽しむことが可能です。……テ、テレクラ!?

Switch2『龍が如く0 誓いの場所 Director's Cut』感想・レビュー・評価。「カチコミオンラインバトル」も紹介_001
テレクラ「テルテルぼうや」。テルテル……TEL TELってこと!?

桐生一馬、20歳。いずれ硬派な “龍” になる男が見せる、人生初(?)のテレクラ体験。

かくいう筆者も、テレクラ初体験。冒頭にも書いたとおり龍が如くスタジオ所属のプロデューサーである鈴木誠氏から「テレクラとはなんぞや」という説明をしていただき、ミニゲームに挑みます。

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「ニャンニャンしようよ〜」とか「俺、絶倫だから」といったワードが店内で漏れ聞こえるなか、電話が鳴るのを待つこと数秒。ついに1本目の電話がかかってきました! お、俺はいまテレクラを疑似体験している!?

「……もしもし」

桐生の渋い声が、受話器越しに相手へと届きます。

Switch2『龍が如く0 誓いの場所 Director's Cut』感想・レビュー・評価。「カチコミオンラインバトル」も紹介_003

「テレクラ」のミニゲームは、電話越しに繰り広げられる女性とのやりとりをモチーフに、相手の女性に興味を持ってもらえるようなワードチョイスを目指す「シューティングゲーム」です。

桐生が電話を取ると目の前の景色は一瞬にしてピンク色に変わり、顔さえ知らない女性への期待に胸が高まります。なんとうれしい、イメージ映像つき!!

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上記の場合は「ヤサシソウ」が正解のようですが、「ホウレンソウ」などのワードが邪魔をして狙えません。間違えるとせっかく電話をかけてくれた女性に申し訳ないので慎重に狙いを定めましょう。

なお、照準はダイヤル式の電話をイメージしている様子。狙い撃つためにはRスティックを回転させてダイヤルを操作する必要があるなど、ものすごく細かいネタが仕込まれているのですが、これがけっこう難しい……!

ダイヤルを回している間に目当てのワードが別のワードの裏側に回り込んでしまったり、「ただのミニゲームでは終わらせない」という開発チームの情熱がダイレクトに伝わってくるようでした。

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ダイヤル式の電話って、バブルの時代に現存してたんだろうか……?

正しいワードをチョイスできると右下のゲージが上昇していきます。ゲージがマックスになったときにとどめの1ワードを突きつけることで、徐々に電話越しの相手の姿があらわになっていくようです。

桐生さんは女性と出会うことができるのか、これはもう桐生さんの “春” の行方を見届けるしかないでしょう。

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「お前が一番どんな顔してんねん!!」とツッコみたくなる絶妙な顔を披露してくれる桐生さん

真島の兄さんとともにキャバクラを……経営!?

さて、新宿・神室町とは打って変わって、こちらは大阪・蒼天堀。ここでは真島吾朗の “シノギ” として展開されるキャバクラ経営シミュレーション「水商売アイランド」を楽しむことが可能となっています。

どこからツッコんでいいやらまったくわかりませんが、この「水商売アイランド」では蒼天堀を舞台にナンバーワンのキャバクラを目指すとのこと。

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わ、若い!! 真島の兄さんが、若い……! キャァ──ッ!

と、テンションが上がったところで、気づけばプレイヤーは真島としてキャバクラの経営を務めることに。「ミニゲームでしょ?」と甘く見ていると、開幕数分で情報量の洪水に飲まれてしまいます。これミニゲーム……だよな?

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まずは営業に出すキャバ嬢を選び、お客さんに合わせて席にアテンドしていきましょう。

適当にメンバーを回すだけかと思いきや、客の好みや属性に応じた人選が必要だったり、衣装変更によるステータスを強化したりなど、意外なほど細かい要素が詰め込まれています。

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ときには客とキャバ嬢とのあいだに発生するトラブルへの対処もしなければならず、「支配人としての資質」も問われてくるようです。

このミニゲームの制作にあたって、過去にシミュレーションゲームの開発に携わったスタッフも参加しているそうで、このあたりの細かさはピカイチ。最初はわからないことだらけのキャバクラ経営ですが、ミニゲームの枠にとらわれない奥深さややり込み要素が隠されているのかもしれません。

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字面からおもしろい「カチコミオンラインバトル」で伝説のキャラたちと共闘しよう!

最後にご紹介するのは、本作『龍が如く0 DC』から新たに追加されたゲームモード「カチコミオンラインバトル」です。今回はその中でも、フレンドと一緒に挑戦できる協力プレイモード「ダチとカチコミ」を体験していきます。

……いや、名前スゴイな。カチこんじゃうんだもんなぁ。この、シンプルに字面だけで笑わせてくる『龍が如く』のネーミングセンス、大好きです。

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「カチコミオンラインバトル」のルールはとてもシンプル。出てくる敵を倒しながらステージを進み、最終面のボスを倒すことを目指します。ただ、今回の「ダチとカチコミ」では誰かひとりでも倒れてしまうとその時点でゲームオーバーというシステムになっており、意外とシビア。

「やられそうな仲間を助けに行くのか」それとも「敵の撃破を優先するのか」といった判断に迷う場面もありました。難易度の高いミッションではちょっとした判断ミスが命取りになる場面も多く、自然と連携が重要になる緊張感のある作りになっているようです。

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シンプルなシステムながらも、操作感はそのままに “龍” ならではのスタイリッシュアクションを存分に楽しむことが可能となっています。とくに驚いたのが登場するキャラクターのバリエーション。メインキャラだけでなく、組長クラスから闘技場に登場する敵キャラまでがプレイアブルで参戦しています。

キャラクターセレクト画面では、思わず「こいつも使えるの!?」と声が出てしまうほどの充実ぶりで、このモードのためにモーションが作られたキャラクターも存在するとのこと。

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桐生一馬からリベンジャー大武までさまざまなキャラクターが使用可能!

カチコミオンラインバトルの様子は、電ファミ公式YouTubeチャンネルでもご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。


思い返せば、2年前に筆者が『龍が如く 維新! 極』をSteam Deckで遊んだときも衝撃でした。

そのときはまだNintendo Switch版が発売されていなかったため「『龍が如く』を携帯機で遊ぶ」ということが新鮮で、いまでもハッキリ覚えています。

今回はSwitch 2の携帯モードでも本作を体験させていただいたのですが、改めてすごさを実感しました。グラフィック、フレームレート、操作感。オリジナル版の発売当時、中学生だった筆者にとって本作は “大人たちがテレビの前で遊ぶゲーム” という印象だったのですが、それがいま自分の手のひらで遊べてしまう。場所を選ばずバブルの時代を体験できてしまう楽しさ。

Switch 2が手に入ったら、なにで遊ぶ? レースゲームで世界を目指す? RPGで世界を救う?

……“テレクラ” に行こうぜ!!!

『龍が如く0 DC』は、Switch 2向けに2025年6月5日(木)に発売予定となっています。令和のゲーム機で “昭和” を学ぶ(?)バブル体験。ぜひSwitch 2で、テレクラデビューしてみてください。

©SEGA

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