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まさに「クリア後コンテンツ」の難易度……!“回復ナシ”で戦い続ける、和風タワーディフェンス+アクション『祇(くにつがみ)』新モードを発売前にプレイしてきた【Nintendo Switch 2 版】

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2025年6月5日、カプコンよりNintendo Switch™ 2 (以下、Switch 2 )用ソフトとしてストラテジーアクションゲーム『祇(くにつがみ):Path of the Goddess』(以下、『くにつがみ』)が発売される。

『くにつがみ』は、2024年7月にPC及び家庭用ゲーム機向けに発売されたタワーディフェンスのような戦略とアクション要素を融合させたシングルプレイ専用の作品だ。骨太なシステムと独自の和の世界観がゲーマーのあいだで話題を呼び、カプコンの意欲的な完全新規タイトルとして高い評価を受けている。

新たにSwitch 2 版の発売と並行して、本編クリア後の新エクストラコンテンツ「畏界遷宮(いかいせんぐう)」が登場。「畏界遷宮」は、他機種版に向けても無償アップデートの提供が予定されている。

Switch 2 版では、通常のコントローラー操作に加えて、Joy-Con 2(右)の側面を卓上などに向けることで、 Switch 2の新機能、マウス操作に対応した操作方法が実装される。

発売に先駆けてメディア向け試遊会で、「畏界遷宮」をJoy-Con 2によるマウス操作でプレイできたので、本記事ではそれぞれの新要素について紹介していく。

※ゲーム画像と仕様はテスト版のものです

文・取材/菊一郎
編集/anymo

本編クリア後の解放コンテンツにふさわしい歯応えの「畏界遷宮」。

まず『くにつがみ』本編は基本的に、穢れに覆われた「禍福山」で数々の村の穢れを巫女とともに祓うことで進んでいく。それぞれの穢れた村がひとつのステージとして登場し、穢れを祓う巫女に目掛けて「畏哭(いこく)」と呼ばれる敵が殺到する。

巫女の体力が「畏哭」の攻撃でゼロにならないように、主人公を操作して敵を倒しながら、味方の村人をタワーディフェンスの要領で道の上に配置。迫りくる敵を凌ぎ切り、巫女が穢れを祓い終えたときにステージクリアとなる。

スイッチ2版『祇(くにつがみ)』先行プレイレポート:まさに「クリア後コンテンツ」の難易度の新規コンテンツが追加、マウス操作も対応_001

作中のシステムには、昼と夜の概念があり、昼には村内の探索や村人の主要な配置などを決定し、夜には「畏哭」が出現して本格的な戦いが始まる。

また、配置決めをした村人は夜にも位置を変えられるため、主人公を操作して敵を倒す最中に、マップ上の村人に指示を出していく臨機応変な戦略が必要な点が本作の醍醐味だと言えるだろう。

一方「畏界遷宮」は、本編クリア後に解放され、鳥居の裏「畏界」を舞台とするエクストラコンテンツだ。

基本システムは、本編を踏襲しつつも、よりシンプルになった昼夜のサイクルをもとに、ゲームオーバーまで続くウェーブ戦を繰り返すハイスコアアタック型の腕試しモードとなっている。

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「畏界遷宮」には、イージー、ノーマル、ハードの3種類が用意されている。

「畏界遷宮」では、本編よりも明確に難しい部分として、敵が襲い来るライン上に組み上げて動きを阻害する「仕掛け」にも「結晶」が必要な点が挙げられる。

「結晶」は敵の撃破時やステージの要所で手に入り、本編と同じく村人の職業(近接職や遠距離職)の付与や強化で消費される。

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しかし、本編では消費されなかった「仕掛け」の作成時にも必要なので、本編以上にしっかりと「結晶」の使い所を見極めることが重要そうだ。

「畏界遷宮」では、各ウェーブを1回クリアするごとに、主人公の強化や味方村人の増員をはじめとした報酬がランダムで出現。試遊時の序盤ステージでは、5個のランダムな効果から、ひとつだけを選べる報酬画面が表示されていた。

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そして巫女の体力は一切回復しないので、各ウェーブの連続クリアが非常に難しくなっている。ゲームオーバー時には、クリアウェーブ数やステージごとに設けられた特殊な条件を満たした数に応じて、トータルスコアが表示される。

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なお、試遊時の難易度ハードでは、ミニマップも暗闇に包まれた洞窟が最初のステージから登場。押し寄せる敵の数や種類も厳しめで文字通りの難しさを体感できたので、過去に本作をやり込んだプレイヤーでも「畏界遷宮」を心行くまで楽しめるはずだ。

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家庭用ゲーム機でPCに近い操作が可能に!

Switch 2 版の『くにつがみ』は「携帯モード」「テーブルモード」「TVモード」のすべてに対応。自宅のみならず、外出先でのスキマ時間にも『くにつがみ』の独特な世界観に浸ることができそうだ。

さらにSwitch 2 版では、Joy-Con 2(右)の側面を卓上などに乗せて動かすことでマウス操作ができるように。主人公の操作中は、視界のカメラワークをマウスで動かすことができ、村人の配置画面では行き先をマウスカーソルで指定可能だ。

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Joy-Con 2を卓上などの平面でスライドさせることによって、Switch 2 でパソコン用マウスと同等の操作が可能となる。

試遊時にとくに便利だと感じたのは、村人の配置画面での操作だ。コントローラースティックでの操作よりもスムーズかつ繊細に、村人の配置先を決めることができた。

逆に、マウス操作による主人公操作時のカメラワークはやや扱いが難しい。マウス感度が高く、慎重にJoy-Con 2を動かさないと制御できない場面もあった。

ゲーム内のオプションでマウス時のカーソル操作感度を10段階で上げ下げできるものの、最低感度にしたときでも感度が鋭敏であると感じた。

試遊環境には、マウスパッドがなく机の天板に直置きだったため、発売後のプレイ時には実際の操作環境を整える必要があるのかもしれない。

このほか、オプションでリアルタイム切り替えの項目をオンにすると、Joy-Con 2を机の上から浮かせて持ったときは通常の操作、机の上に側面が接したときにはマウス動作にリアルタイムで切り替わってくれる

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もしもマウスパッドがないときは、主人公の操作中はJoy-Con 2を机の上から浮かせ、村人の配置決め時には机の上に置く、といった使い分けをしてみても良さそうだ。

2024年7月の発売後に本作の評判を耳にしながらもプレイする機会がなかった方は、ぜひ「畏界遷宮」とSwitch 2 版が登場するこのタイミングで触れてみてはいかがだろうか。

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