『プチプラネット』というゲームを遊びました。
『原神』や『崩壊:スターレイル』でおなじみのHoYoverseが送る、スローライフ系の新作タイトル……なのですが、私そこまでスローライフ系のゲームが得意なわけじゃないんですよ。
いや、決して「嫌い」なわけではないんです。
普段あまりのんびりした感じのゲームを遊ばないだけで……とにかく、嫌いではない。だけど、いざ部屋の内装などを作り始めると壊滅的なセンスを発揮して、周囲の人間から「ホラーゲームみたいな部屋だね」と言われたりしたことがある。たぶん、私はスローライフを楽しむセンスがないのだと思う。
だから、「ええっ、そんな私が『プチプラネット』を……?」と、思ってはいた。
担当の方は「今回もよろしくお願いします☆」みたいなノリで来てくれて嬉しいけど、『原神』や『崩壊:スターレイル』とは全然ジャンルが違うじゃないか。いきなり戦場から牧場に連れてこられた気分だ。
ただこのゲーム、なんとなくイメージする「スローライフ」とは、ちょっと違う……? いや、なんていうか、思ったよりスケールが大きい……? スローライフにそんな馴染みがないと思ってたけど、これなら……?
そんな「違い」を含めて、『プチプラネット』のプレイを日記風に書いてみました。気になってる方、ぜひ読んでみてください。
※今回プレイした『プチプラネット』はテストバージョンです。リリース時や正式なβテスト版とは、仕様や品質が異なる可能性があります。
※この記事は『プチプラネット』の魅力をもっと知ってもらいたいHoYoverseさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
1日目前半:これって、「星を育てる」ゲーム……?
単刀直入に言うと、これは「星を育てる」ゲームである。
「田舎でのんびりしよう」とか「村を発展させよう」とか、そういうのじゃない。自分の惑星を育てていくスローライフゲームなのだ。家でもない。村でもない。街とか国でもない。「星」だ。星そのものを発展させていくゲームなのだ。なんかスケールがすごい。
一体どういうことなのか、ちょっと順を追って説明しよう。
まずは、主人公をキャラクリする。
見た目や名前も自由に決められるし、「MBTI」だって称号から選ぶことができる。なんてイマドキのゲームなんだ。流石にMBTI選べるゲーム初めて遊んだ気がする。はい、私は「独りでいるINFJ」です……。
そして、まず「自分の惑星」に到着する。
そもそも「自分の惑星」が出てくる時点で、割とスケールがデカい。
これは誰のものでもない、あなただけの小さな星。
だけど、まだ何もない。ただ野ざらしにされている惑星。
だから、この星を成長させるために、「ルカの樹」を植えることになる。この樹を育てていくことによって、惑星そのものが育っていくのだとか。いちいちスケールがデカくて、いまいち話の内容に実感が湧いてこない。惑星が育つ? 本当に……?
とりあえず、地面に生えている草や花を集めてみる。
そうすると、「ルカの樹」に水やりができるようになった。
ルカの樹が育つことで、星も成長していく……その結果として、何もなかった水辺に魚が発生した! 草や花に虫が現れるようになった!!
これで、いわゆる「虫取り」や「魚釣り」が解禁されるわけですが……いや、私の手で生態系作っちゃったんですけど? こんな天地創造系ゲームだったんですか?
しかも、まだまだ星は育っていく。
どんどん新たな地形や生態系が生まれていき、その果てには、川しかなかった星に「海」が生まれたりする。もうこれ「神」の所業なのよ。気楽にスローライフするのかなと思ってたら、私のせいで「海」が生まれてるんですけど。この星において私はどういう存在なわけ? やっぱり創造神なんですか?
- 海ができると、浜辺で「ウニ」などの海洋生物がゲットできる。
虫を捕ったり、魚を釣ったり、星に住んでいるみんなとご飯を食べたりするなかで……ふと思った。スローライフって、悪くないんじゃないか? なんだコイツ? さっきあんなに「スローライフ得意じゃない」とか言ってたくせに……いや、うん。私も味覚が変わったのかもしれないですね。
以前は「より刺激のあるゲームを」「より感動的なストーリーを」と、ゲームの濃密さを追求するばかりで、いまいちゲームの中でのんびり暮らすことを楽しめなかった。でも、過酷な社会で精神をすり減らされ大人になったことで、「ゆっくり過ごすこと」を楽しめるようになったのかもしれない。
自分の手で星そのものを育てて、より生活を豊かにしていく。いい。
この「とんでもなくデカいことをしている」というスケールの大きさへの高揚感と、それはそれとしてのんびり生活しているリラックス感。悪くない、なんか『プチプラネット』悪くないじゃないか。
オンパロス? ナドクライ? なんですかそれ?
自然を守りたい……争いのない世界に行きたい……。
1日目後半:かわいいご近所さん
もちろん、ただひとりで寂しく星を育てていくわけじゃない。
暮らしているうちに、かわいい「ご近所さん」がやってくる。
最初にやってきたのは、レッサーパンダ……みたいな、「ユンカ」。
仲良くなったことで、ユンカが自分の星に引っ越してくれることになった。
ちなみに、ユンカが引っ越してくると、作物の植え方を教えてくれたりする。まあ、とにかくご近所さんが増えることにはメリットしかない。星を育てつつ、どんどん居住者も増やしていきましょう。

ゲームを進めていくと、いろんな子が引っ越してきたりはするんですが……私はユンカがかわいくてかわいくて仕方がなかった。だってこの子、プレゼント渡しながら「あたしの好きなもの、全部あなたにあげたいなぁ」とか言ってくるんですよ? この子、確定で俺のこと好きだ。
だからもう、いろいろなものを差し置いてユンカとばかり話していた。
ユンカのインテリア周りの手伝いをしてあげると、それはそれもう喜んでくれるし、私の手で窓を設置しようものなら「いつかジスロマックと一緒に、この窓辺で雪を眺められたらいいなぁ…」とか言い出すのである。これ普通にプロポーズですよね?
なんか、これがクローズドβテストであることが悲しくなってきた。
どんなにユンカと仲良くなっても、時間が経ったらユンカとの記録は消されてしまう。なんでオンパロスで黄金裔が消される悲しみをこちらでも味わわなきゃいけないのか。どう考えてもこれ以上ユンカと仲良くするのは抑えておいた方がいいのに、それでも目の前のユンカがかわいいのだから抗えない。
そこから家の増築などのタスクを終えると、みんなから「明日を待ってね」といったことを言われる。うん? 明日を待つ? なんだこれ? なんか特定のアクションを起こせば時間が経過したりするのか?
とりあえず、自宅のベットで横になってみた。
寝たら、ゲーム内で明日になったりするんじゃないか?
無音。ただ虚しい顔で天井を見つめる自分のアバターがいる。
え、どうやったら明日になるの?
ゲームが進まなくなったんですけど?
……と、プレイ中「明日まで待ってね」の意味がわからず右往左往していたのですが、なんとこれ現実時間で「明日まで待つ」必要があるのです。そう、リアルな「明日」です。だから、ゲーム自体をここで終わりにする必要がある。というわけで、明日まで待ちます。
この「リアルタイムの時間と連動している」仕組みは、スローライフ系ゲームだとありがちなシステムだと思うんですが……『プチプラネット』みたいな運営型タイトルに搭載されてると、ちょっとビックリ。そしてこんな単純なことを理解できない私の頭の悪さが憎い。
2日目:星の海を探検しよう
翌日、なんと車が完成した。
なんか急に文明の利器が出てきやがった!! ……と思わなくもないけど、車に乗って移動することで、さらに行動範囲が広がる。具体的には、「星の外」に足を運ぶことができるようになるのだ。
まず、「スターマーケット」という特殊なエリアが解禁される。
文字通り、ここでは買い物ができたり、ほかのプレイヤーとの交流が楽しめたりする。普段は、たくさんのプレイヤーが集まってワイワイする市場みたいな雰囲気なのだとか。まあ、クローズドβで遊んでるのでほぼ私だけの貸し切り状態なんですけどね。もしかしてこれ逆にレアな体験してる?
そんなスターマーケットのなかでも、ちょっと変わった機能が実装されているのが……「カフェ」です。一見、普通のカフェに見える。
ただ、なんとこのカフェ、「店員に話しかける」ことができるのです。

こちらが「Hello!」と挨拶したら、流暢に会話をしてくれる店員さん。ははあ、こりゃ相当優秀なプログラマーが頑張ったんだなあ……と、思うじゃないですか。
実はこの店員さん、AIで応答をしてくれているのです。
つまり、こちらがチャットを打ち込むと、店員さん(AI)がリアルタイムにその場で考えて、答えてくれる。だから、どういう話題を振るかも、どんな話をするかも、あなたの自由。店員さんはその場で答えてくれます。うわあ、なんか未来のゲームって感じ。
そしてこのカフェ、マルチプレイ中にも訪れることができる。
だから、4人がかりで店員さんにチャットすれば、ちゃんとその場で考えて4人分の応答をしてくれる……らしい。
ただ、まだまだ調整中の機能らしいので、今後の続報をお楽しみに。いまのところは「面白いカフェがあるらしい」くらいに思っておいていただければ。

- ここから紹介する、「スターランド」という機能。ご近所さんと車に乗って星の海を渡り、見知らぬ惑星へ……。
車に乗ってできることは、まだまだある。
自分の星を飛び出して、「スターランド」という別の惑星に行くこともできるのだ。
スターランドでは、自分の惑星では入手しづらい貴重な虫やサカナがゲットできたり、木や石などの資源も入手できる。「自分の星でやることがなくなったら、とりあえずスターランドに行ってみよう」といった感じです。
しかも、スターランドでは、新たなご近所さんに出会ったりする。
そこで話しかけて、自分の惑星に引っ越してこないかと勧誘することだってできちゃう。たまたま出会った「メードリン」が超かわいい。ユンカさん助けて、俺この娘好きになっちまう。

そうやって増えてきたご近所さんと仲良くしたりすると……「ルカの実」というアイテムが手に入ることがある。これは、「星の外観」ごと変更できるようになるすごいアイテムなのだ。スケールがデカすぎるシリーズです。
たとえば、星座をデコレーションできるルカの実が手に入ると、実際に見える星座が「まつぼっくり座」になったり、地面を星柄にしたり、川の色ごと変えたり、浜辺にある岩を変えたり……自分の星をいろんな形にデコレーションできちゃうんです。陸空海、すべてがアナタの手に委ねられている。
だから、どちらかというと「自分好みの星を作っていくゲーム」なんだとは思います。「家の中」みたいなミクロな箇所じゃなくて、星空から地面の模様まで、マクロな規模で星全体を自分好みにコーディネートしていく。それが『プチプラネット』の面白いところなのかなと。
























