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最大16人で遊べる協力型クッキングゲーム『リップルアイランド カイルとキャルのレストラン』を “16人” 集めてやってみた! 鳴り止まないポテトのティロリ音、底知れぬ食欲で次々に訪れる来店客、飲食店ってマジで忙しい!

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地獄の朝営業を乗り越える最後のピースは「歌」だった。料理もしない、皿も洗わない。私はとにかく “歌いまくって” お店を支える

業務への理解度を高め、作業環境の効率化を果たし、時には自己犠牲の精神で害虫たちから自分たちの城<キッチン>を守る……。

ここまで努力を重ねても、リップルアイランド島民の食欲を満たすのには困難が伴います。

「これ以上、何をどうやったらこの朝営業を乗り越えられるんだ……?」これが当時プレイをしていた我々の共通見解だったと思います。そして、その最後のピースについてこれからご紹介しましょう。

……それは、「歌」です。

『リップルアイランド』レビュー・感想・評価:最大16人で遊べる協力型クッキングゲームを

本作は、最大16人でのプレイが可能ということで、キャラクターも16人用意されています。

『リップルアイランド』レビュー・感想・評価:最大16人で遊べる協力型クッキングゲームを

ここまで紹介していませんでしたが、各キャラクターは固有の能力を所持しています。たとえばですが、「短距離をダッシュ移動できる男の子」「畑の雑草を抜くのが速いおじいさん」などが登場します。

なかには「洗い物が速いアライグマ」もいて、営業中は「おいアライグマ、洗い物しろ!」という怒号が聞こえたような気がしなくもないのですが……。

『リップルアイランド』レビュー・感想・評価:最大16人で遊べる協力型クッキングゲームを

ともかく、各キャラクターには得意なことが設定されています。ただ、この『リップルアイランド』のとてつもない忙しさに抗うには、少々力不足。プレイの味付けとしては楽しいものですが、戦況をひっくり返すほどには至りません。

ただ、この16人のうち、ひとりの少女を除いては……。

『リップルアイランド』レビュー・感想・評価:最大16人で遊べる協力型クッキングゲームを

それがこの「キャル」という青髪の女の子。彼女の固有能力は「歌を歌う」ことです。「レストラン営業で歌ってなんになるんだ!」とお思いの方もいるかもしれませんが、彼女が歌う事でお客さんがそれに聞きほれ、一時的に注文のことを忘れてくれるのです!

システム的な説明をすると、お客さんが料理を注文してからは、徐々に我慢のゲージが減っていく仕組み。あまりに待たせてゲージが尽きてしまうとゲームオーバーになってしまいます。

『リップルアイランド』レビュー・感想・評価:最大16人で遊べる協力型クッキングゲームを

ここまで説明してきたとおり、レストランの営業は多忙の極み。どうしても提供が間に合わず、我々は幾度もの敗北を味わってきたわけですが……。キャルが歌うことにより、対象のお客さんのゲージ減少を一定時間食い止めることができるんです。

『リップルアイランド』レビュー・感想・評価:最大16人で遊べる協力型クッキングゲームを

なによりスピードが大切なレストラン営業において、これは破格の能力。相手は限られますが、もはや“時間停止”と言って差し支えない権能です。

今回筆者はこのキャルをメインに操作していたのですが、実際のところマジで強力。何度か店のピンチを食い止めることに成功しました。

途中から気づいたことですが、ことキャルに至っては、キッチンに配属されようが畑に配属されようが、ひたすら歌いまくって時間を止めていた方がいいんじゃないか? というか、そうでもしないと提供が間に合わない!

ということで、クッキングゲームにも関わらず、途中からひたすら客席で美声を披露するという歌姫モードに転向した筆者。ゲーム内のキャルは優雅に歌っているのですが、心境としては「ここは俺が食い止めるから先に行けーッ!!!」という感じでした。というか、ボイスチャットでそう言ってました。

『リップルアイランド』レビュー・感想・評価:最大16人で遊べる協力型クッキングゲームを
俺の歌を聞け―ッ!!

歌姫による時間停止戦法が確立するのと並行して、「なるべくゲージの減った客から料理を提供する」だったり、「注文の需給バランスを予測して無駄な食材を出さないようにする」「お盆を利用して複数の料理を一度に提供する」といったテクニックも開発され、スタッフたちのコミュニケーションもさらに洗練されていきました。

そしてまた数度の敗北を経たあと……。

『リップルアイランド』レビュー・感想・評価:最大16人で遊べる協力型クッキングゲームを

とうとう、我々は初日の朝営業を乗り越えることに成功したのです!!

本当に大変だった……。16人のボイスチャットには初対面の人もいたのですが、クリアした際にはすっかり戦友同士の顔つきに。僕たちは、この “朝営業” を乗り越えたんだ……!

『リップルアイランド』レビュー・感想・評価:最大16人で遊べる協力型クッキングゲームを

ちなみにこのあと、間髪入れずに “初日の昼営業” が開始

「焼き魚をサンドしたバーガー」などの新メニューが追加され、それはもう阿鼻叫喚。カオスの嵐が吹き荒れたあとに、制限時間残り1秒でクリアするといった奇跡が起こったのですが、それを語るのはまたの機会にしたいと思います。

もしくはご自身の手でぜひたどり着いていただきたい。本当に大変だったから……。


いかがだったでしょうか。率直な感想としては、「16人マルチプレイでクッキングゲームって、ワチャワチャしてて楽しそう!」という期待を悠々と飛び越えてくれるゲームだと感じました。

「忙しすぎて楽しい!」という感覚って、意外と普段の生活では味わいにくいもので、こうしたゲームならではだと思います。参加者のひとりが「MMOのレイドボスみたいじゃねえか!」と言っていたのですが、まさにそんな感じ。

今回は機会に恵まれ、16人でボイスチャットつきの協力プレイを楽しむことができましたが、シングルプレイのストーリーモードや、マルチプレイでも4人用モードなども存在するので、ぜひこの過酷すぎるレストラン営業を楽しんでいただければと思います。

『リップルアイランド カイルとキャルのレストラン』は、11月27日より発売中。Nintendo Switch2と Steamで展開されます。今回はSteam版で遊びましたが、Nintendo Switch2のゲームチャット機能を使ってもメチャメチャ楽しそうです……!

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ライター
スパイスからカレー作っちゃう系の元バンドマン。占いも覚えたが占いたいことがないのですぐ忘れた。思い出のゲームは『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』
編集
幼少期からホラーゲームが好き。RPGは登場人物への感情移入が激しく的外れな考察をしがちで、レベル上げも怠るため終盤に苦しくなるタイプ。自著『デブからの脱却』(KADOKAWA)発売中
Twitter:@MarieYanamoto

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