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【バイオ9】『バイオハザード レクイエム』先行プレイ。ガチホラーと思いきや「うちのグレースをいじめたな!」でレオン大暴れのゴリゴリアクションだった。味合わされた恐怖を、斧と銃弾で倍返しするのが気持ちいい

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襲い来るゾンビの大群に鉛弾を容赦なく叩き込み、斧で脳天をカチ割り、武器を持ったゾンビの攻撃を払い除け、反撃のひと振りで南無三!背後が隙だらけのゾンビへ奇襲も、開けられないキャビネットや扉をこじ開けるのも、斧があればお茶の子サイサイ!

斧が、斧があれば、どんな困難だって潜り抜けられる!あ……AAAAAXEッ!

『バイオハザード レクイエム』先行プレイ。「静」のホラーだったグレース編に対し、レオン編は「動」のアクションに_001

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……以上が『バイオハザード レクイエム』を先行プレイにて体験した筆者の感想である。

実は、『バイオハザード レクエイム』は昨年も先行体験ができる場が設けられており、筆者もその会場に臨席していた。だがその時の感想はシンプルに「夜中に遊んだら心臓縮むぞ、これ……」だった。

全体的には『バイオハザード7 レジデント イービル』の“一般人が主人公のホラー路線”を踏襲しつつ、初代『バイオハザード』の伝統的なサバイバル要素も採り入れた正統進化作。というのが、当時のプレイを間近で見ていた時の筆者の感想だった。

……が、今回改めて最新バージョンを試遊しての感想は前述の通りである。思っていたよりもだいぶレオンパートのアクションが激しい。

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昨年の先行体験でグレースを追い詰めた巨大クリーチャーをレオンが華麗に撃破!

今回は前回も体験できた主人公グレース・アッシュクロフトのパートの続きと、もうひとりの主人公で『バイオハザード2』『バイオハザード4』でも同じポジションを務めたレオン・S・ケネディのパートが体験できた。

グレースのパートは、昨年の体験会で抱いたイメージ通りの伝統的サバイバルホラーとなっていたのだが、レオンのパートは対照的なバリバリのバトルアクション。さながらグレースのパートで溜まったフラストレーションを一気に解放し、カタルシスと緊張感を味わえるものになっていたのである。

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言うなれば、サバイバルホラー“倍返し”アクションゲーム。それが『バイオハザード レクイエム』の本当の姿だったのだ!約3時間もの体験を通し、ギリギリまで追い詰められる恐怖と、それを倍返しする快感の虜となってしまった、その模様をレポートする。

聞き手・執筆/シェループ
編集/恵那

突然のチェーンソーゾンビ襲撃!斧によるパリィと脳天カチ割りの反撃!最初からクライマックスで斧々しいレオンパート

前述したように今回の戦闘体験ではレオンのパートが初お披露目。「いったいどんな内容なのだろう……」と、イベントデモを眺めていたら、いきなりチェーンソーを持った医師ゾンビがレオンを急襲!

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「ちょっと待て!最初からチェーンソー持ちと戦うの!?」と、『バイオハザード4』経験者なら冷や汗必至の展開【※】だが、すぐさまレオンがイベント中に自動的に倒して……くれず!他のゾンビの大群も現れ、戦闘のゴングが鳴り響くのだった。

※『バイオハザード4』では、チェーンソーを持った強力な敵「チェーンソー男」と序盤に戦うことになるのだが、高耐久力の上に致命的な一撃も繰り出してくることから、多くのプレイヤーが血祭りにあげられた。(ほかに「チェーンソー姉妹」もいる)。

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この状況なら、チェーンソー持ちの撃破が優先と判断した筆者は対象を銃で集中砲火。『バイオハザード:RE4』と異なり、『鬼武者』が脳裏をよぎる反撃の一撃も決められるパリィも活用して、何とかチェーンソー持ちを撃破……と、思ったら。

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なんとチェーンソーが地を這ってきた!持っていたゾンビを倒したとしても、チェーンソーのエンジンはかかったまま。つまり、持ち主が力を失えばチェーンソーが暴走するのだ!そんなヴァカなッ!『バイオハザード4』の時は持ち主を倒せばチェーンソーごと消えたのに、消えないのかよ!そりゃ現実で考えればそうだけど!

しかも、恐るべきことに静止したチェーンソーを放置しておけば、そのチェーンソーを別のゾンビが拾い、自分の武器にしてしまう。今回のゾンビには武器を装備したタイプが存在し、ナイフ、瓶、注射器などを駆使してこちらを攻撃してくるのである。

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チェーンソーを拾う看護師ゾンビ

まさかゾンビが他ゾンビの武器を拾うなんて。『バイオハザード4』の先入観があった筆者は見事に不意を突かれた。そして、再びそのゾンビを倒すとまたしてもチェーンソーが地を這う。それどころか、ゾンビも全身を波打ちながら(さながら水泳するかのごとく)こちらに迫ってくるという、笑っていいのかどうか分からない光景まで広がることに。

「お、思ってたのと違うッ!というか、グレースパートのアレは何だったの??」
事前の想像以上にバリバリかつ、(文字通り)血みどろのバトルアクションなのだ。

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血みどろバトルアクションたるゆえんは、レオンのアクションにも色濃く現れている。特に斧による近接攻撃はインパクト絶大で、体術などで怯ませたゾンビに決めればほぼ一撃必殺に加え、対応するボタンを押せば即座に振り回せる直感設計。しかも、素振りの速度が早くてリーチも長い。

斧自体には耐久力が設定されており、使い過ぎてしまうとパリィが決められないなどのデメリットが生じる。だが、耐久力はなんと常時回復可能。特定のボタンを押して研ぐだけでよく、砥石が必要になることもない。実質、無限だ。

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何より、こんな危機的状況でも平常心を保ち、無慈悲にゾンビを屠るレオンの頼もしさがほとばしっている。今回のレオンは50歳直前という設定だが、そのハンデを全く感じさせない立ち回りには思わず圧倒されてしまうほどだった。

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このようにレオンパートは激しいアクションパートになっているのだが、一方のグレースパートは伝統的なサバイバルホラーの系譜を引く内容になっており、レオンのようにゾンビをいとも容易く倒すなんてことは、基本できない。

他にもグレースにはいくつかの制限があって、色々と追い詰められたり、身の毛がよだつ恐怖に襲われることになる。ふたつのパートは、かなり対照的になっているのだ。

レオンでは簡単に倒せるゾンビでもグレースだと倒すのが大変―対比が分かりやすく表現された元祖サバイバルホラー全開のグレースパート

レオンと並ぶもうひとりの主人公グレースは同じ場所に居合わせているらしく、レオンのパートがひと区切り着いた後、2人のやり取りを描くイベントが流れた。

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そのイベントを通し、グレースはレオンから「レクイエム」なる特殊な銃を渡され、単身、探索を開始するのだ。ちなみにこのレクイエムなる銃、弾は1発だけである。ええぇ……。

とはいえ、昨年の先行体験時点のグレースは武器の類を全く所持しておらず、基本的に逃げ回ることしかできなかった。今回はレクイエムに加え、探索を通して拳銃やナイフといった武器や「グリーンハーブ」などの回復アイテムも入手できる。

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グレースパートは限られた資源(リソース)をやりくりしつつ、倒すべきゾンビを見極め、行く手を阻む謎を解き明かしていくという流れ。初代『バイオハザード』から『バイオハザード3』などのシリーズ初期作に近い。その意味で、グレースパートはシリーズの原点に立ち返った遊び方になっているようだ。

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戦闘の難易度も、レオンのパートと比べると露骨に難しい。弾薬は滅多に手に入らず、武器・アイテムもそれほど所持できない。余分なアイテムは捨てるか、あるいはセーフゾーンなどに配置された「アイテムボックス」に預けるしかない。

ゾンビもレオンのパートほど大群で現れることはないものの、耐久力は高く、相当量の銃弾を撃ち込まねば倒すのは難しい。体術もあるにはあるが、レオンのような飛び蹴りではなく両手で押し倒すだけ(それって体術なのか……?)。

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グレースパートに登場する強敵の1体「歌姫ゾンビ」

斧のような近接武器もないので、怯んだ瞬間を狙って致命的な一撃を加えることも不可能だ。しかも、倒すのがほぼ不可能な特殊な個体なども登場する。

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ゾンビを破裂させられる「破血アンプル」によるステルス攻撃

ただ、探索を重ねるほどゾンビへの対抗手段が増えていくため、常にギリギリな状況が続く訳ではない。特に採取した血とスクラップを始めとする素材を組み合わせ、弾薬などを作り出すクラフト機能が解禁されれば、心理的な余裕も生まれ、ゾンビと鉢合わせたとしても、多少なりとも落ち着いて対処できるようになる。

撃ち込んだ相手を一時的に麻痺させたり、致命的な一撃を加える特殊銃レクイエムも、いざという時の対抗手段のひとつだ。1発しか撃てないのがタマにキズだが、その威力は絶大で、危機的状況を乗り越えるにはうってつけだ。

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こんな具合にグレースは厳しい状況下で挑むことを余儀なくされるが、その分、攻略しがいのある作り。特に初期の『バイオハザード』を彷彿とさせる体験が凝縮されたパートになっている。

ゾンビをなかなか倒せない、特定の仕掛けを動かせない、資源のやりくりに悩まされる、そして巨大な敵が頻繁に現れては襲われるなど、プレイヤー側に恐怖心を植え付け、同時にフラストレーションを蓄積させる要素が散りばめられているのだ。

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グレースは弱い。だがおかげで、「レオンなら簡単に倒せるのに……!」とか、「この野郎、レオンのパートで見るも無残な姿にしてやるぞ……!」と、彼の登場を待ち望む気持ちも湧きやすい。グレースパートのフラストレーションはレオンパートの大暴れで発散すればいいのだ。

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レオンなら歌姫ゾンビも「銃!拳法!AXE!」の勢いで容易く倒せてしまう。

以上、そんなサイクルに思いっきり虜にされてしまった人間の所感です。早く製品版が遊びたくて仕方がないこの頃です。2月27日はまだですか。

サバイバルホラーとアクションホラーの2スタイルが融合した、シリーズ30周年の集大成

昔ながらのサバイバルホラーの醍醐味が凝縮されたグレースのパートと、銃火器と斧で襲い来るゾンビたちを掃討するアクションホラー(バトルアクション)の醍醐味が凝縮されたレオンのパート。

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『バイオハザード レクイエム』はシリーズ30年の歴史の集大成にして、その過程で誕生した「サバイバル」「アクション」という2つのゲームスタイルを統合した、さながらハイブリッドとも称せる『バイオハザード』となっている印象だった。

サバイバル的要素とアクション的要素とを行き来するような構成になっていた作品としては『バイオハザード リベレーションズ』などもそうだが、本作はそれとも異なる「倍返し」なカタルシスを実現しているように思えた。

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このレオンパートの中ボス戦で、筆者は『バイオハザード4』の巨人(エルヒガンテ)戦が脳裏をよぎった。

シリーズの集大成であることを匂わせる要素も豊富だ。チェーンソーを持ったゾンビと戦う展開、レオンの体術のほかにも、3つのクォーツを回収して脱出口を開く謎解き、狭い部屋を舞台にした中ボス戦、レオンをいとも容易く持ち上げる怪力をお披露目する本作のキーパーソン「ヴィクター・ギデオン」など、『バイオハザード』経験者ならきっとデジャヴが過ぎる要素も多数見つけられた。

これまでのシリーズの経験がないというプレイヤーにも、恐怖と壮絶な戦闘が入り乱れるゲームデザインと、溜まりに溜まったフラストレーションを解放する倍返しの気持ちよさは一度、味わってみる価値が大いにあると筆者は声を大にして推したい。

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間もなく生誕30周年を迎えるサバイバルホラーの集大成と、シリーズ随一のイケメンでもあるレオンによる“倍返し”の快感が生み出す新境地、見逃すなかれ。

改めて『バイオハザード レクイエム』は、2月27日にPlayStation 5、Xbox Series X|S、Steam、そしてNintendo Switch 2で発売予定だ。

ライター
新旧構わず、色々ゲームに手を伸ばしては積み上げるひよっこライター。アクションゲーム(特に『メトロイド』、『ロックマン』)とストラテジーが大好物。
Twitter:@shelloop
編集・ライター
ル・グィンの小説とホラー映画を愛する半人前ライター。「ジルオール」に性癖を破壊され、「CivilizationⅥ」に生活を破壊されて育つ。熱いパッションの創作物を吸って生きながらえています。正気です。

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