──バディものって、いいですよね。
古くから「凸凹(でこぼこ)コンビ」なんて言い方もありますが、いにしえの物語で活躍しているバディ……例えば「ホームズとワトソン」などの有名すぎる関係性。
映画で言うなら『リーサル・ウェポン』の刑事同士が織りなす熱い友情バディ。『レオン』に出てくる殺し屋と少女の共依存バディ。
ドラマやマンガでも様々なバディが名を連ねるでしょう。「この関係性がいいんだよなあ~」と思える2人組、あなたにも覚えがあるはず。
ただのニコイチではない「バディ」という関係性にしかない味わい。
一つの目的に対して利害関係が一致し、協力する2人。
最初はいがみ合ってても、物語が進むうちに徐々に互いを知り、いつしか背中を預ける関係になっていく。最後に築かれるのは、互いへの強固な信頼。
……見守る側も思わず頷く、深い尊みが、そこにある……!
そんなバディを1度に2組も味わえる贅沢なゲームが『DUSK INDEX: GION』です!
『DUSK INDEX: GION』は、じっくりと読み進めるサスペンス系ビジュアルノベル。
「現代と明治時代」という2つの時代の京都を舞台に、奇怪な殺人事件の謎を追う、時代を超えた重厚なサスペンスドラマです。
2つの時代の事件を、2組のバディが解き明かしていく……つまり、2種の「味が違うバディ」を堪能できるってワケ。ありがてえ~!!
だってバディって関係性によって色んな味があるじゃないですか。
中でも重要どころは「くっつくか」&「くっつかないか」。
なんだそれ? いえいえバディ好きとしてはこういうところも大事なんですよ。
バディは精神的に対等な関係なんだよ! 恋愛を持ち込むんじゃねえよ!! くっついたらバディじゃなくてカップルになっちゃうだろうが!! 異性も同性も関係ねぇ!
……という「潔癖対等:友情バディ」過激派。
バディとして行動してるうちに、相手の可愛いところ見てほのかな恋心とか抱くの可愛いだろ!! もうキスしちゃえよお前ら一生一緒にいてくれや!! 異性も同性も関係ねぇ!
……という「生涯伴侶:恋愛バディ」強火派。
「至高のバディ」を求める人間として、どちらが一番とはいいがたい。むしろどっちも味わいたい。
なので、一気に2つの味が違うバディを出されると「どっちも食べていいんですか!?」と大喜びしてしまうわけです。
この『DUSK INDEX: GION』でお出しされるのは、スタンダードな「相棒」の現代バディと「愛し合う」明治バディ。
見事に沼らされたあーーーー(手で顔を覆う)たまんねぇな!
※この記事は『DUSK INDEX: GION』の魅力をもっと知ってもらいたいブシロードさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
イケメン刑事&天才ボクッ娘とダンディ刑事&あでやか芸妓。2つの時代の2つのバディを紹介
「現代と明治時代」という2つの時代を行き来する本作では、それぞれの時代に2つのバディが用意されています。「現代組」と「明治組」とでも呼びましょうか。
では、その2つのバディとして本作に登場する4人のキャラクターを紹介しましょう。
まずは、現代組の刑事・勝木大樹(CV:阿座上洋平)さんです。
真面目だけど甘さも感じさせるイケメンボイスがメチャクチャいい! この声でずっと喋ってくれるのすごいな!
東京から京都に転勤してきた刑事。愛想はいいが、他人とは一線引いた付き合いを望むタイプ。「フランクで優しそうに見えて、実は相手を踏み込ませない」キャラですね。
ですが、被害者を悼み思いやる気持ちは強く、事件へも真剣に取り組むところに好感が持てます。さらには口端の傷跡が、ただのイケメンじゃなさそうな歴戦の雰囲気を醸し出します。
そんな彼にも弱点があって、それは「テクノロジーへのアレルギー」。若いのにわがままおじいちゃんか? となりますが、AR用端末(コンタクトレンズ的なもの)を使うだけで具合悪くなるほど大変らしい。このAR万能世界において、おつらい事情を抱えてるんですよね……。
物語内の科学技術を読者と一緒に体験し、世界観に慣れるよう案内してくれる立場です。
そして現代組のもう1人は、天才技術者のクイン理音(CV:天麻ゆうき)さん。
ギーク系ボクッ娘!
巨大ARプロジェクト「Echoes of Kyoto」を作り上げた異才の技術者。天才であり引きこもりギークなので、人付き合いが面倒だと感じる人に共感されそうなポジ。家から出たくなさそうな彼女の様子に「わかるわ〜」と頷いてしまう(彼女にはもっと切実な理由があるんですけどね!)。
相棒の勝木とは逆に、テクノロジー大好きでネットがないと生きていけないタイプ。好きな物のことをつい早口で語るオタク仕草も可愛い。
初期は人と会話するのも大変そうな子でしたが、勝木と行動するうちに変化していくのがめざましく、見守る側としても嬉しくなります。
ハッカーみたいにネットでプログラムを駆使する活躍場面が多いが、意外と体も鍛えているようで、捜査中に足手まといにならないのも良き。
明治パートを彩る咲(CV:日笠陽子)さんは、あでやかな芸妓さん。
芸妓としてのたおやかさが際立つが、さらに度量もありしたたかで頭脳明晰。
すがりたい姐さん味も、守りたい儚さも合わせ持つ。何という粋な人なんだ……。
祇園花街で知らぬものなしの、華やかなれど陰のある女性。だが惚れた男の前では少女のように笑い、他愛ない話をいつまでも続けたいと願う。
こういうのベタだけど理想的ですね。ウワーーーッ切なさで転げる!!
そして明治パートの刑事さん、長浜正義(CV:置鮎龍太郎)。
CV置鮎さんだーーーッ(いい男確定)
眼光鋭い物静かなこわもてイケメン刑事。この人から取り調べを受けたら絶対怖い。冷徹に見えながら意外と熱血漢で、弱きを助け強きをくじく古式ゆかしい日本男児。
そして隻眼! モノクル! 仕込み杖!!! 時代を生かしたアイテム駆使しててヘキ盛り盛りだな。3つ揃えの洋装もお洒落でございます。もちろんフィジカルもバリバリに強い。咲さんのバディとしてこれ以上ない相手。
こんなシゴデキジェントルマンなのに、咲さんに対してはちょっと可愛いところ見せたりする「ちょいヌケ感」を備えているのが非常にあざとい紳士。

ストイックで対等関係バディな現代組。そうだよこれこれ
それではさっそく「2組のバディの良いところ」を踏み込んで紹介していこうと思います。
現代組は、事件を捜査する刑事の勝木と捜査に協力する天才技術者のクインという、ストイックな対等関係バディ。「対立スタート→信頼形成」の黄金パターンです。
相棒のクインに対して、出会った当初は「技術屋さん」とやや無礼で排他的な扱いの勝木刑事。相手が大企業からの出向ゆえ、単なる捜査協力だけではないことも見透かしています。
「こいつ、警察の情報を勝手に抜こうとしてる?」という不信感があるわけです。
クインの方も、事件現場で意味不明な行動をとる勝木に対し「大丈夫かなこの人……」と彼の能力に対しての不信感をあらわにします。
……いいですねえ、最初の出会いで心証が悪いヤツ~~~!!
まずはどん底の人間関係から始まる、黄金パターンのひとつを踏まえておりますねえ!
ここですでに後々の優勝を確信する(気が早い)。
この2人組の良いところは、信頼が育つ過程を堪能できるという点。2人で事件を捜査するうち、勝木刑事が徐々に気遣う態度になっていくんですよね……元から優しい性格ではあるから、慣れてきて他人行儀なところが取れてきたというべきか。
クインは一人称が「ボク」なためか、過剰に男女関係を気にすることなく「相棒」感を堪能できるのもイイ(見た目や声音も割と中性的なので、少年ぽくも見えますし)。
デジタルをどうしても受け入れられない勝木と、最先端の技術者であるクインは捜査中に意見の衝突でいがみ合うこともあります。
特に勝木のトラウマを刺激する話題では、温厚な勝木が声を荒げるシーンも。
この「対立」をどうやって乗り越えていくのかを見守るのも、読み手の楽しみです。
こういう関係性の中で物語序盤、勝木刑事がトラウマにより発作を起こした時、クインが励ましてくれる展開になるのですが、この時のクインが頼もしすぎる。イケメン男が自分より年下の子に救われるシチュエーションにグッときます。
のちにクインも勝木のために自分の殻を破ろうと頑張るんですよ。これがまた熱い!(あれっ勝木、クインに助けられること多くない?)
やがてクインは「ボクじゃないと(勝木を)救えない!」と奮闘し、勝木は「君がいるから(苦手なものに)慣れてきた」と言える関係になる…。
ハーーーーッこれぞバディものの見本!! 突然の覇気が漏れ出てすみません。
こうして2人の関係が徐々に変化する過程をしっかりと見せてくれます。

そしてバディが活躍する上でのお約束と言えば……そうです、「潜入捜査」!
敵の手の内を探るために、素性を隠して敵陣にこっそり潜り込む。そんなおいしいシチュエーションをしっかり提供してくださる。わかっておられる……!

対等関係バディが突然カップルのふりをするので驚きますが、「これもアリだな」と頷いてしまう。
しかも当人たちは任務に集中してるので、相手からにじみ出る色気などなんのその。「そんなもん知らん知らん」とばかりにお仕事を頑張る! こういうところが実にストイック。
定番の「相棒」イベントですが、2人の信頼が築かれてきた安心感と、共に敵地へ乗り込む緊張感があり良い見せ場です。
こんな風に、「相棒」という関係性をとことん味わえるのが、現代組バディの魅力。
個人的に、事件現場で配慮する勝木が刑事らしくていいなと感じます。共に事件を追う仲間といえど、クインは一応民間人という立場なので「あまりにも凄惨な現場を見せるのは良くない」という常識がある勝木。いいですね!
そういうわけで、このバディは王道少年マンガのような清々しさも感じます。そういうバディが好きな人にお勧め!!

仕事から始まる恋愛バディな明治組があでやかすぎる
そんな風に「やっぱバディはストイックに信頼を築いて背中合わせなのが王道だよなあ!」と思っていた筆者がいきなりぶっ刺さったのが明治組。すいません、自分でも予想外でした。
登場時、咲さんの美しいイラストにまずやられる。
ヒエッ こんな素敵な女性とバディを組む方はどなたですか…!?
そこから明治時代の物語が始まるのですが、文章が時代に即したあでやかな雰囲気で非常に良い……!
身支度をする咲さん、お座敷で舞い踊る咲さん、華やかな花街の様子などを雰囲気たっぷりに読ませてくれます。かといって過剰に難しい漢字や言葉遣いなどはなく、読みやすく配慮してくれているのもありがたいところ。

存分に咲さんの良さを堪能したところで、長浜正義刑事にバトンタッチ。
長浜刑事は以前に祇園がらみの犯罪が起きた時、咲さんの記憶と分析力を借りて事件を解決したことがあり、それ以降仕事の相談などをしているとのこと。つまり2人は「仕事上の関係」から始まってます。
芸妓としての知見&閉じられた祇園という世界の内情を知るのに、咲さんの助言が有用だと警察本部でもそんな認識。ゆえに長浜刑事はときおり咲さんに助力を請うのですが……。

プライベートでも一緒に遊んでるやんけ!!!
何だこの可愛い奴らは。しかも囲碁ですよ。時代を感じる~~~~!
差し向かいで互いの顔を眺めつつ、しばし一局交える……何というエッッッ(ゥヴン)、知的で穏やかな時間を楽しんでいるんだ。逢瀬はあくまでもプラトニックです。
こうして2人は「事件捜査のために」と己の心をごまかしつつ、情報交換という「逢引き」を重ねます。
そう、お互いに「相手を愛してはいけない」という枷をかけているんですよね。自分の立場ゆえであったり、相手を思いやっての事だったりするわけですが。
ですが見守る側には2人の心中が筒抜けなんですよねえ!
この「両片思い状態」に身悶えします。大人のウブ恋、甘酸っぺぇ~~~~(また転がりまわっている)
「仕事としてはバディだが、互いを憎からず思っている、両片思いの2人」
これもうバディじゃなくてカップルだろ!!
はいカップルですそれがなにか!?
会話しながら互いを見つめるそのまなざしは、すでに焦がれた蛍の光!!
冒頭の出会いからずっと「くっつけばいいのに…」と壁になって見守る気分。刑事と芸妓の淡い恋、たまんねぇなあ……。
明治パートが出てくるたびに関係がゆるゆる進展しててニッコリしつつも、じれったくもあり。でもそういういじらしいカップル、好き!!
思わず外野で騒いでしまいましたが、分かっていただけると嬉しいです。
牛の歩みに思える2人の恋模様ですが、なんやかんやでお祭りデートも堪能します! こ、これも捜査の一環なんで!
2人とも非常に嬉し気ですが、お互い「浮かれすぎずに我慢せねば…」と思ってるのももどかしい。周囲からの圧もあったりしますからね……。
2人仲良くお面なんかつけちゃう。これでカップル自認してない…のか…?(驚愕)
「はよ結婚しろ!!」と無責任な悲鳴が口をついて出る。
ちなみに物語序盤、現代京都で明治組2人がAIとして復元され、時計塔の下で碁を打っているシーンは、涙もろいお年頃の自分としては切なさで泣いてしまいまして(決壊が早い)。

生きてたの明治時代だもんな~と思うと…もう。この時点で「過去の2人の関係はどうなったの?」と身悶えしてしまいます。なあくっついたのかお前ら? 頼むから教えてくれ!
明治組の顛末を知りたくてグイグイ読み進める(推しカプに幸せになってもらいたい欲がすごい)。明治組を幸せにするために、現代組よ頑張れ……そんな気持ちで物語を進めていました。
現代組が少年マンガ風バディとすれば、明治組は「少女マンガ風バディ」でしょうか。
2人の一挙手一投足を眺めつつ、恋よ実れと待ち望むこの気持ち。
背後に薔薇や牡丹の花が咲き乱れるのが目に浮かぶ……やっぱ少女マンガですわ。












