フランスのゲーム企業DotEmuは、かつてメガドライブにて販売されていた『ベア・ナックル』シリーズの最新作『Streets of Rage 4』を正式発表した。
セガから正式にライセンスを得て制作されており、開発は同じくフランスに位置するスタジオLizardcubeが担当している。
『ベア・ナックル』は1991年に国内外でリリースされたメガドライブ向けのベルトスクロールアクションゲームだ。プレイヤーは元警察官の3人のキャラクターからひとりを操作し、町にはびこる巨悪と立ち向かうため敵と戦っていく。
当時すでにベルトスクロールの作品が複数登場しジャンルが定着していたなかで、同作は高難易度ながらも良好なゲームバランスや、古代祐三氏が手がけた楽曲などが高く評価された。
その後は1992年(国内では1993年)に『ベア・ナックル2』、1994年に『ベア・ナックル3』が発売。さらなる続編として登場する可能性があった幻の4作目は、1998年に『メタルフィスト』という別の作品としてリリース。
2作目が北米で先に発売されるなど、特に海外でメガドライブとともに愛されたタイトルだった。そして現在までリメイクや復刻作が複数登場したものの、『Streets of Rage 4』は24年振りのシリーズ正統ナンバリングタイトルとなる。
現時点でゲームプレイの詳細は明らかにされていないが、本作はクラシカルなゲームプレイに新たな戦闘メカニックを加えた上で開発が進められているという。
DotEmuに馴染みがなく開発を心配するユーザーもいるかもしれないが、同作を手がけるLizardcubeは『モンスターワールドII ドラゴンの罠』のリメイク版を手がけ高評価を得たスタジオで、横スクロールアクションに関する実力は折り紙付きだ。『Streets of Rage 4』では彼らの手描きのアートスタイルも特徴となっている。
このほか映像では1作目にも登場したアクセル・ストーンとブレイズ・フィールディングの姿が確認できるが、対象プラットフォームや発売時期を含めてもろもろの詳細は不明。
なおDotEmuは『フライングパワーディスク』の続編も正式発表するなど、レトロなIPの復刻に務めており、今回発表された『Streets of Rage 4』と含めて今後の続報に期待したい。
文/ishigenn