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『Fallout 76』の舞台となったウエストバージニア州がBethesdaと提携。ファン向けのツアーやイベントを行う観光キャンペーン開始

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 ウエストバージニア州を舞台にしたマルチプレイRPG『Fallout 76』と提携した観光キャンペーンのため、Jim Justice州知事と観光局はBethesda Softworksと正式に提携したことを発表した。

 11月15日に発売予定の『Fallout 76』の聖地巡礼を目的とした観光客のために、ゲームに登場する主要なランドマークと現実の姿を比較する写真や、Vault Boyのフィギュアがランドマークと一緒に映る写真を載せた観光マップが公式サイトで公開されている。
 このほかにもイベントや特別なVault Boyの設置、ファン向けのツアーといったコラボ企画が準備されており、スケジュールや具体的な内容といった詳細は今後数週間で発表される。

https://twitter.com/WVtourism/status/1050396283553439744

 E3 2018で公開された『Fallout 76』のトレイラーは「カントリーロード」に乗せてウエストバージニア州のランドマークの荒廃した姿が描かれており、すでにファンたちの間で聖地巡礼の対象として人気が高まっていた。
 観光案内サイトWest Virginia Explorerは以前は1日平均2000人が訪れていたが、ゲームの発表後に訪問者が急増。現在は1日に3万人が訪れるようになっているという。

 また、マルチプレイゲームプレイトレイラーで登場した実在の遊園地カムデンパークには、遊園地のグッズだけでも欲しいというゲームのファンからの問い合わせが多く寄せられるようになった。それを受け、今年の7月にパークは『Fallout』ファンのミートアップイベントを行っている。イベントではTシャツやコスチュームなど『Fallout』に関連した服を着て訪れた人は入場料が5ドル引きになるキャンペーンや、『Fallout』ファン同士の撮影会も行われた。

 ビデオゲームの表現力が上がってきた近年では、実際の土地を舞台にしたゲームがその土地の姿をほとんどそのままの姿で描写できるようになった。たとえば『Assassin’s Creed Origins』は同作の古代のエジプトが再現されたマップを利用した『Discovery Tour』という、当時のエジプトを観光するスタンドアロン版がリリースされている。ニューヨークの町並みが再現された『Marvel’s Spider-Man』では、ゲームそっちのけでスパイダーマンと観光に勤しんだファンも少なくないだろう。

 ゲーム内での観光とは逆のアプローチとして、ゲームで表現された土地に訪れるファン活動も人気がさらに高まっている。「Real Life vs Game tour」といった単語でYoutubeを検索すると、そういったさまざまな動画を見ることができる。インターネット上で公開されている現地の画像を使って比べている動画もあるが、実際に現地を歩いた人の動画もある。ゲームで見た風景を実際に見てみたいという欲求は、多くの人が持っていることが分かるだろう。

 ゲームの聖地へ行くには、移動方法や宿泊施設とランドマークの位置のような事前の情報収集も必要となり、旅慣れない人にとっては少々ハードルが高いこともある。今回のようなコラボは、聖地巡礼を好んで行うゲームファンだけでなく、これまで聖地巡礼のハードルを高く感じていたファンにとっても有意義なものとなるだろう。

文/古嶋誉幸

ライター
『Fallout 76』の舞台となったウエストバージニア州がBethesdaと提携。ファン向けのツアーやイベントを行う観光キャンペーン開始_001
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。

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