【更新 2018/10/19 0:33】 クラウドファンディングが初期目標額の4460万円を達成した。すでに通常版のツインスティックが手に入るリワードはソールドアウトとなっているが、金のツインスティックや自身で組み立てるリワードなどは残っている。なお、店頭販売などについては、FAQで以下のように記されている。
Q.店頭販売はしないのですか?
A.店頭販売の予定はございません。
Q.今回売り切れとなった場合、追加製造は予定されていますか?
A.今回目標となる1,000台達成ができ、その後もご要望があった場合については、追加製造を行うことも検討いたします。なお、今回の1,000台についてはクラウドファンディング特別価格となり、追加製造時は価格が変更になる可能性がございます。
【原文 2018/10/19 13:13】 タニタはセガゲームズのPS4用ソフト『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)』に対応するコントローラー「XVCD-18-b 18式コントロールデバイス『ツインスティック』」の商品化を目指すクラウドファンディングを2018年10月18日12時からスタートした。高い操作性と耐久性を実実現した「一生もののツインスティック」を掲げて、商品化を目指す。
この企画は熱烈なチャロナー(※『バーチャロン』のプレイヤーのこと)であるタニタの谷田千里社長が、セガゲームスの松原健二社長に会ったときに、「電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)でシリーズの復活を知ったことがきっかけ。ツインスティックの発売の予定がないことを知った谷田千里社長が「私に作らせて欲しい」と自らお願いしたことから、プロジェクトが動き出した。
実のところ、このクラウドファンディングは今年6月から7月にかけて、一度行われた。
そのときは目標金額を2億7700万に設定し、支援者は1682人、集まった金額は8254万8710円(達成率29%)で、不成立に終わった。『ツインスティック』がリターンされる最低の支援金額は、配送料込みで55400円(税込)だった。
だが今回の再始動したクラウドファンディングは、目標金額は4460万円に設定されて、前回の2億7700万から大幅に下がっている。また商品がリターンされる支援金額1口44600円(税込)で合計1000口、商品自体がリターンされる購入型クラウドファンディングのスタイルを取っている。なお、リターンとなる商品の発送はバーチャロンシリーズ第1作の『電脳戦機バーチャロン』が誕生した日にちなみ、2019年11月27日を予定している。
このようなコストダウンが図れたのは、台数を限定したことのほか、本体部分の設計を徹底的に見直したからだという。さらに今回のクラウドファンディングでは、新たに、アミューズメントゲームのジョイスティックやボタンの製造・販売を手がける三和電子株式会社、金属加工を手掛ける株式会社トラスティ―の2社が新たな参画。物流コストを抑えつつ、アーケード筐体以上の質感と強度を実現できて、メンテナンス性をさらに高めた仕様になるようだ。
『バーチャロン』といえば、弊誌でも田中圭一連載の『若ゲのいたり〜ゲームクリエイターの青春〜』でバーチャロンを取り上げている。このように開発者、ファンともども『バーチャロン』に熱い想いを持った人は多い。はたして熱きチャロナーたちの想いは実を結ぶのか。クラウドファンディングの達成に期待しよう。
【田中圭一連載:バーチャロン編】「ロボットが主役のゲームは絶対にヒットしない」。亙重郎はどのように社内の反対を乗り越え、業界のジンクスを覆したのか【若ゲのいたり】
文/福山幸司