カプコンが2019年3月期第2四半期(7~9月)の決算を発表した。前年同期と比較して売上高28.5%増、営業利益110.1%増と、増収増益が報告される堅調な内容となっている。
特に、『モンスターハンター:ワールド』が単一タイトルで初となる全世界1000万本の売り上げを達成、Nintendo Switchの『モンスターハンターダブルクロス Nintendo Switch Ver.』とともに『モンスターハンター』フランチャイズの好調さが伝えられている。
以前から好調な売上が伝えられていた『モンスターハンター:ワールド』は、2019年3月期の第1四半期(4~6月)概況ですでに830万本の売り上げが発表されていた。
そんな中、第2四半期決算概況で新たに登場したタイトルが、2018年7月26日発売の『ロックマンX アニバーサリー コレクション』だ。
本作は『ロックマンX』発売25周年を記念して、PlayStation4、Nintendo Switch、Xbox One、PCで発売されたタイトル。『ロックマンX』から『ロックマンX4』までを収録した『ロックマンX アニバーサリー コレクション1』と、『ロックマンX5』から『ロックマンX8』までを収録した『ロックマンX アニバーサリー コレクション2』、そしてシリーズすべてを収録した『ロックマンX アニバーサリー コレクション1+2』の3種類が用意されている。
単純な移植なだけでなく、ミュージアムモードや歴代ボスがタッグを組んで襲ってくるXチャレンジなど、本作にしか無い新ゲームモードも収録されている。そんなシリーズの総まとめとなる本作は、固定ファンや根強いブランド力で順調な売り上げを記録しているという。
以前台湾で行われた『ロックマン11』の記者会見では、カプコンの土屋和弘氏が『ロックマンX』の続編に関して「何もしてないとは言えないが、ファンの反応を慎重に観察している」と質問に答えているほか、7月に発売された「ロックマンX アニバーサリー コレクション サウンドトラック」のブックレットには、「エックスの戦いの物語はまだ終わらない――」と意味深なメッセージが記されていた。
現在、シリーズで最後にリリースされた『ロックマンX8』は2005年発売だ。
30周年を記念して『ロックマン11』だけでなく、ワンコンテンツ・マルチユース戦略の一環として実写映画『MEGA MAN』も発表されている。30周年期間中に慌ただしく動き出した『ロックマン』シリーズだが、その波が『ロックマンX』にやってくることを期待したい。
文/古嶋誉幸