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『ポケモン』増田順一氏、『Let’s GO! ピカチュウ・イーブイ』でメインシリーズのディレクターは最後の可能性。世代交代の意向示す

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 『ポケットモンスター』の開発に長年参加してきた増田順一氏は、『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』(以下、Let’s GO! ピカチュウ・イーブイ)にて、ディレクターとして『ポケモン』メインシリーズの開発に参加するのは最後となる可能性を示した。

 この情報は海外の『ポケモン』公式サイトに掲載された『Let’s GO! ピカチュウ・イーブイ』の対談記事にて記されている。
 増田氏は「ゲームフリークの若い世代がシリーズとして『ポケモン』の開発を引き継ぐことが重要。『ポケモン』のメインRPG(編集部注:メインRPGシリーズ)という面で、私がディレクターとして働くことになるのはおそらく今回が最後と信じている」と伝えた。

Matsuda:
 But at the same time, it’s important to have the younger generation at GAME FREAK take over the development of Pokémon as a series. I do believe this will probably be, in terms of the main Pokémon RPGs, the last time that I work as the director.
Meet the Makers of Pokémon: Let’s Go, Pikachu! and Pokémon: Let’s Go, Eevee!より引用

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記事で増田氏は、11月16日にNintendo Switchで発売される『Let’s GO! ピカチュウ・イーブイ』に関してリード環境デザイナーと対談。ハードウェアとしてのNintendo Switchや開発の背景について触れている。
(画像はMeet the Makers of Pokémon: Let’s Go, Pikachu! and Pokémon: Let’s Go, Eevee!より)

 増田氏は『ルビー・サファイア』にて初めて新作の開発指揮を務め、2013年の『X・Y』までの『ポケモン』作品のディレクションを担当。しかし『オメガルビー・アルファサファイア』以降はディレクターは別の人物に任せ、自身はおもにプロデューサーとして開発に関わっていた。

 5年振りに『Let’s GO! ピカチュウ・イーブイ』でディレクターとして復帰した件について氏は、『Pokémon GO』のコンセプトを発案したひとりとして、企画時点から同作に通じた新作を構想していたと語る。そして『Pokémon GO』に関わったことも踏まえ、自身が同作のディレクターを務めることが最適だと判断したそうだ。

 Nintendo Switch上での開発が楽しめたことも明らかにした一方で、同時に若手への世代交代が重要であり、今作でディレクションを務めるのは最後とする意向を増田氏は示している。

【新連載:新世代に訊く】 『ポケモン』新作は“攻略”を検索される前提? ゲームフリークの伝説を受け継ぐ若きディレクター達 【大森 滋氏・尾上 将之氏インタビュー】

 増田氏が伝えるように、実際に『X・Y』以降となる『オメガルビー・アルファサファイア』と『サン・ムーン』のディレクターは大森滋氏が担当。また『ウルトラサン・ウルトラムーン』では、『サン・ムーン』のバトルを担当していた岩尾和昌氏がディレクションを務めていた。

 増田順一氏は1968年生まれの50歳。1989年に設立されたゲームフリークの創設メンバーで、初期はおもにサウンドプログラムや楽曲制作を担当。『ポケモン 金・銀』の別バージョン『ポケモン クリスタルバージョン』でディレクターを経験したあとは、長きにわたり『ポケモン』シリーズの開発指揮を務めてきた。

文/ishigenn

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