「センチメンタルグラフティ20周年スペシャルイベント~再会~」開催プロジェクトの資金を募るCampfireでのクラウドファンディングが11月11日に終了した。
10月11日に開始されるや目標金額である1000万円をたった10分で達成し、1時間で1500万円を突破したこのプロジェクトだが、最終的に目標額の3倍を超える3470万円以上を集める大成功に終わった。
「センチメンタルグラフティ20周年スペシャルイベント~再会~」は2019年1月19日(土)に東京神保町の一ツ橋ホールにて、トークショーとスペシャルライブの2部構成で行われる。
クラウドファンディングキャンペーンでは、目標金額を大きく超えた場合のため、イベントやリターンのクオリティアップのためのストレッチゴールも用意されていたが、最高額は2500万円だった。このキャンペーンが制作側も予想しなかった程の大成功だったことがわかるだろう。
なお、その2500万円はキャンペーン開始からたった4日で突破している。キャンペーンページではストレッチゴールをほぼ1000万円も超えたことにより、イベントのさらなるパワーアップが予告されている。
さらにキャンペーンの終了にあわせ、11月9日から11日の3夜連続で「SGガールズの感謝を込めた「圧熱」三連続配信』」も行われ、最終日は3時間、11月12日深夜1時まで生放送が行われた。こちらではアーカイブされた映像も公開されているので、放送を見逃した人も視聴可能だ。
『センチメンタルグラフティ』は1998年1月22日にNECインターチャネルから販売されたセガサターン用恋愛シミュレーションゲーム。WindowsやPlayStationにも移植されている。94年に発売された『ときめきメモリアル』のヒットよりコンソール市場でも広く認知された恋愛シミュレーションゲームジャンルの作品で、『ときメモ』に続くヒット作を目指して制作された。
プロモーションにも力が入れられ、さまざまなゲーム雑誌で特集が組まれた。97年にはゲームのヒロインの声優たちによるユニット「SGガールズ」が結成され、イベントやコンサート、ラジオ番組も放送された。20周年企画の発端はこの「SGガールズ」によるものだ。
高校3年生になる春休み、中学校まで転校を繰り返していた主人公に「あなたに会いたい」と書かれた差出人不明の手紙が届いたことがきっかけでゲームは始まる。手紙の差し出し主を探すため、主人公は全国を周り、思い出に残る少女たちと再び出会うことになる。
今回のクラウドファンディングに先駆け開設された『センチメンタルグラフティ』20周年記念ツイッターアカウントが、最初につぶやいたのもこの言葉だ。
https://twitter.com/senti_20th/status/955394617658155008
今回のクラウドファンディングでは最終的に2300人以上の支援が集まり、リワードとして提供されていたチケットは全て売り切れている。発売から20年が経ってなお、根強いファンの存在がこうして数字となって現れることは驚愕に値する。ファンと声優をはじめ開発陣に愛され続けた作品の20周年を記念するイベントは、きっと素晴らしいものになるだろう。
文/古嶋誉幸