ゲーム開発者のWALLER氏が新作アクションゲーム『GIGABUSTER』の開発資金を募るKickstarterキャンペーンを開始した。目標金額は2万ドル。プラットフォームはPC、Mac、Linuxが予定されているが、5万ドル以上を集めた場合はNintendo Switchへも移植するという。2019年3月の発売が予定されている。
また、ハブマップと最初の1ステージが遊べるアルファ版デモも公開されている。ダウンロード不要でブラウザから手軽に遊べるようになっているので、ゲームの雰囲気を掴むならこのデモをプレイしてしまうのが手っ取り早いだろう(なお、一部環境下ではBGMが再生されないバグがあるため、その場合には音量を一度最大にしてみてほしい)。
デモをプレイするとすぐにピンとくるが、本作は『ロックマンX』や『ロックマンゼロ』から強い影響を受けたゲームだ。主人公「Liz」は空中ダッシュ、ダブルジャンプ、バスター、セイバーといったファンにはおなじみのアクションでステージを駆け巡り敵を倒していく。
このほか、壁だけでなく天井に張り付いたり、グラップリングフックで通常のジャンプでは届かないような場所や敵のすぐ近くまで一気に近づくこともできる。バスターやセイバーのほか、野球バットやハルバードのような特殊な武器も登場する。エネルギーが100%まで貯まれば、必殺の巨大レーザーを放てる。
主人公Lizの目的は、巨大企業GECの人工知能GIが進める「ハピネス」計画による支配を阻止することであり、計画を阻止するためGECの企業買収を妨害しなければならない。ゲーム中には9つの企業(ステージ)が登場し、プレイヤーはステージの最後に待つCEOを倒し、GECとの契約書を破棄する。
前述のデモで遊べるのはオイルリグを運営するEQUON社のステージだ。石油を扱う会社というだけあり、移動が遅くなり時に火災が起きるオイルがそこかしこにトラップとして設置されている。そのほか、回転するトーチや時限式の爆弾、床から柱が飛び出すトラップなども設置されている。
実際にデモをプレイしてみると、最初はトラップの攻略法がわからずなかなか先に進めない展開が続いたが、ステージを覚えて徐々に上達している感覚は『ロックマンX』や『ロックマンゼロ』で得られる感覚とよく似ている。一度クリアしてしまえばさらにかっこよく、素早くクリアしようと、何周か挑戦したくなってしまうだろう。
ステージ最奥で待つボスも個性が強く、このステージのボスは金髪をなびかせた半裸の二枚目CEOだ。ステージの奥には彼のファンが応援に駆けつけており、興奮した者たちが戦闘に参加することもある。
『GIGABUSTER』を開発するのはアメリカ東海岸の都市、ボルチモア在住のゲーム開発者WALLER氏だ。本作の前に、タイムトラベルを主軸にした一人称視点RPG『TIMEKNIGHT』を開発している。アートからプログラミングまでほとんどを担当しているが、音楽はJasmin Cooper氏が担当している。
Kickstarterキャンペーンではゲームは15ドルから手に入れることができる。その他、ゲームのステージに描かれるグラフィティや自身の写真、NPCや主人公の巻くスカーフのデザイン権などが高額支援者向けに用意されている。興味がある人は支援してみてはいかがだろうか。
文/古嶋誉幸