Epic Gamesが開発・運営中のバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』の登録プレイヤー数が2億人に達したと、アメリカの経済・金融メディアBloombergが報じた。
同メディアはこの数値がブラジルの人口とほぼ同じであるとも伝えている。日本の外務省が公開している「人口の多い国」と比較すると、『フォートナイト』のプレイヤー数は世界6位パキスタンの1億9701万人を超えており、世界5位ブラジルの2億928万人に近い数値となる。
2017年7月にリリースされた『フォートナイト』は、当初はモンスターの襲撃に耐えるためプレイヤー同士が協力して基地を開発する、『マインクラフト』と『Left 4 Dead』をミックスしたような協力ゲームだった(現『世界を救え』モード)。同年9月に当時人気が過熱していたバトルロイヤルゲームのルールを採用した『フォートナイト バトルロイヤル』が無料でリリースされると、急速にプレイヤー人口が増え大ヒットを記録するようになる。
ほかのバトルロイヤルゲームと異なる点として、『フォートナイト』には壁や床といった建築物をその場で作ることができるというオリジナリティがある。また、それまで主流だったバトルロイヤルゲームよりも要求される動作環境が低かった同作は、PCのみならずPS4やXbox One(国外のみ)、Nintendo Switch、さらにはiOSとAndroidにもすばやく移植されてきた。シーズンごとに発行されるバトルパスを中心としたマネタイズモデルも好評だ。
Epic Gamesは今年6月、プレイヤー数が発売から1年足らずで1億2500万人に到達したことを発表。また、同社幹部が11月に韓国メディアInvenの取材を受けた際には、同時接続プレイヤー数が830万人に達していることも明らかにされていた。2018年5月にはSuperData社の調査より、4月の月間売上が3億ドル(約340億円)に達したことも報じられている。
ワールドカップ決勝戦でゴールを決めた選手が『Fortnite』のエモートダンスを披露、サッカー選手にも広がる『Fortnite』の輪
世界中のゲーム実況者たちが配信し、賞金総額10億円の世界大会も開催、さらにサッカー選手のプロがゲーム内のダンスを試合中に披露し、日本国内ではアイドルグループのTOKIOが出演するコマーシャル映像が配信された『フォートナイト』。もはや世界規模の社会現象となった同作の躍進は、もうしばらく続くことになりそうだ。
文/ishigenn