鳥に変身する子どもが旅をする詩的アドベンチャー『Vane』PS4で2019年1月発売へ。『人喰いの大鷲トリコ』元スタッフも開発に参加

 東京に拠点を置いているインディースタジオのFriend&Foeは、スタジオデビュー作となる『Vane』を2019年1月15日にPS4向けに配信することを発表した。海外向けアナウンスであり現時点で日本での発売は未定。

 本作はときに砂嵐も巻き起こる荒廃した土地を舞台に、子供と鳥に変身する主人公が世界を探索していくアクション・アドベンチャーだ。美しいアートワークや、テキストやUIなどは廃された趣向は、上田文人氏の『ICO』『人喰いの大鷲トリコ』、thatgamecompanyの『風ノ旅ビト』を彷彿とさせるが、実際、スタッフのなかに『人喰い大鷲のトリコ』に携わった人もいる。

 鳥の姿でなければできないことや、子供の姿でしかできないことがあるので、交互に姿を切り替えて、うまくパズルを解いて先に進んでいく。小さな主人公に対比して巨大な遺跡や砂嵐のスケール感が圧巻だ。世界観やストーリーなど、さまざまなことは謎に包めれている。ローポリゴンを織り交ぜた表現や、シンセサイザーによるソリッドなサウンドも印象に残る。

(画像はPlayStation.com | Vaneより)

 Friend&Foeはアメリカやヨーロッパ出身者で構成されているインディー開発スタジオ。本作以外には『Dangerous Men』という80年代のバディものの刑事映画に着想を得た派手なアクションゲームを開発している。詩情豊かな『Vane』とは完全に真逆のアプローチでその振り幅をやってしまうフットワークの軽さは、今後とも注目に値するスタジオといえるだろう。

 冒頭でも触れたとおり、開発スタジオが東京に拠点を置いていることや、テキストを廃した作りなため、ローカライズはそれほど時間がかからないはずだ。きっと日本国内のリリースに関しても何か動きがあるだろう。続報に期待したい。

文/福山幸司

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著者
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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