アドベンチャーゲーム『The Walking Dead』の開発・販売を担当するSkybound Gamesは21日、Epic Gamesとパートナー契約を結んだことを発表し、現在開発中の『The Walking Dead: The Final Season』のPC版は今後Epic Games Storeでのみ販売する意向である旨を明らかにした。
すでに同シーズンをSteamやGOGで購入済みのユーザーについては、引き続き任意のプラットフォームにて最新エピソードをプレイできる。
同名のテレビドラマおよびグラフィックノベルを原作とする『The Walking Dead』シリーズは、これまで数々のアドベンチャーゲームを手がけてきたTelltale Gamesが開発し、2012年に『The Walking Dead: A Telltale Games Series』としてシーズン1が発売された。
各5つのエピソードを収録するシーズン形式の販売を続けてきたが、2018年9月にTelltale Gamesが資金難を理由にスタジオの閉鎖を発表。配信途中だった最終シーズンは、エピソード2を最後に事実上の販売停止に陥った。
その後、同年10月にSkybound Entertainmentが同シリーズの開発および販売を引き継ぐことを発表した。今後の運営は、同社のゲーム出版部門にあたるSkybound Gamesが担当し、開発にはTelltale Gamesから解雇された従来メンバーの多くが引き続き参加する。
ちなみにSkybound Entertainmentは、原作であるグラフィックノベル「The Walking Dead」の著者ロバート・カークマンが2010年に創業した企業。今年4月に設立されたゲーム部門は主にインディーゲームの出版に注力しており、『Slime Rancher』や『The Long Dark』といったPCゲームのコンソール販売も手がけている。
今回の発表に際してSkybound Gamesは、本作の登場キャラクター「クレメンタイン」を演じる声優メリッサ・ハッチソンを招き、FAQに回答する映像を公開している。それによると、『The Walking Dead』の過去シーズンのエピソードは、ユーザーが同作を所有している任意のプラットフォームで従来どおりプレイ可能で、セーブデータもクラウド上にて引き継がれる。また、同社は現在のところ、『The Walking Dead』以外のTelltale作品には携わっていないとのこと。
『The Walking Dead: The Final Season』のエピソード3は、2019年1月15日から配信予定。繰り返しになるが、すでにシーズンパスを購入しているユーザーは、配信開始と同時に元のプラットフォームでプレイできるので、Epic Games Storeから再度購入する必要はない。