いま読まれている記事

「ごく普通のシカ」になると銘打ったスローライフ街破壊ゲーム『DEEER Simulator』がカオス。開発を本格始動するクラウドファンディング実施へ

article-thumbnail-190123h

 世の中には羊を題材にしたふざけたゲームが「シミュレーター」と称して存在しているが、あまり奇抜ではない動物のゲームを求めている人もいるかもしれない。そんな人に朗報だ。ごく普通のシカのゲームを目指す『DEEEER Simulator』クラウドファンディングがCamp Fireにてスタートした。

 支援ページによると本作のジャンル名は「スローライフ街破壊ゲーム」とのこと。公開されている動画では、箱庭的な街中にシカが気持ちよさそうに闊歩。すると首を伸ばして、角を街灯に刺して『Marvel’s Spider-Man』の如く、スイングアクションを繰り出している。シカの個性を存分に活かした縦横無尽に駆け回るゲームになるようだ。

 動画では二足歩行するシカも登場。猛ダッシュから車をぶっ飛ばす様子や、シカが馬にまたがり『レッド・デッド・リデンプション2』のアーサーの如く乗馬する愛らしい姿も。またシカ以外にも、牛、トラ、象、ペンギン、ホモ・サピエンス、シマウマと様々なバリエーション豊かな動物が登場するようである。

 なお、シカとは、鯨偶蹄目シカ科に属する哺乳類の総称である。世界中の森林に約16属36種が生息している。日本では古来から神獣とされ、奈良では奈良公園を中心に1500頭以上のシカが生息しており、国の天然記念物に指定されている。しかし近年では農家を中心に食害が増加しており、昨年からは管理計画に基づき捕獲を開始してている。捕獲されたシカは今後の保護管理のあり方に役立てるという。

「ごく普通のシカ」になると銘打ったスローライフ街破壊ゲーム『DEEER Simulator』がカオス。開発を本格始動するクラウドファンディング実施へ_001

 なお本作は、約半年前にTwitterで動画が投稿され話題になったこともある。反響の大きさから制作者の阿部さんは、大学をやめて本格的なゲーム制作の道を決意したという。

 クラウドファンディングでは、2000円からの支援が対象で、ゲーム本編が付属するのは5800円のコースとなる。完成後にはPCとスマートフォーンで販売予定だが、クラウドファンディングへの支援者向けに限定のスピンオフゲームを制作をするという。目標金額は100万円で、2019年代の発売を目指すという。

https://twitter.com/DeeeerSimulator/status/1038331867601092608

 Twitterの動画で以前から気になった人は、シカが好きな人、ごく普通のシカのゲームを遊びたい人は、支援してみてはいかがだろうか。同作の対象プラットフォームはPC、スマートフォン。各リワードのお届け予定は2019年12月とされている。

ライター/福山幸司

関連記事:

2匹の鹿が文明崩壊後の世界を行く『Way to the Woods』が正式発表。「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」などから色濃い影響受ける

警官隊とデモ隊との衝突を描く暴動シミュレーター『RIOT – Civil Unrest』Nintendo Switchで発売へ。勝利者などいない戦場で仮初めの勝利を目指す

ライター
「ごく普通のシカ」になると銘打ったスローライフ街破壊ゲーム『DEEER Simulator』がカオス。開発を本格始動するクラウドファンディング実施へ_002
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ