太陽系から「6万5788光年」で立ち往生した宇宙船、5人の有志が救出へ。宇宙戦闘シム『Elite: Dangerous』でSF映画のような救出作戦が進行中

 Frontier Developmentsが開発するスペースコンバットシム『Elite: Dangerous』には、MMO RPGとしての側面があり、ゲームの舞台となる天の川銀河では今日も多くのコマンダーと呼ばれるプレイヤーたちが活躍している。

(画像はExpedition VI: The Longest Journeyより)

 そんな宇宙で危険なスリルを求めるプレイヤーのひとり、コマンダーDeluvian Reyes Cruzは、太陽系からもっとも遠いポイントへと向かう航行計画を立てていた。彼はすでに5度の超長距離航行に成功しており、この手の挑戦においてはベテランだ。

 実際に今回も船を出発させると、フライト時間にして249時間後に太陽系から6万5705光年のポイントに到達、無事に自身の過去最高記録を更新した。コマンダーDeluvianはさらなる記録更新を求め、旅を続けていたという。

これまでの超長距離航行の記録。
(画像はExpedition VI: The Longest Journeyより)

 しかし出発から42日目、コマンダーDeluvianはミスを犯す。記録を少しでも伸ばすために「OEVASY RG-Y D0」星系、別名Semotus Beaconを目指してジャンプした。しかし操作ミスか計算ミスか、タンクの燃料を使い果たしてしまい、何もない暗黒空間で立ち往生してしまったのである。

 2018年11月25日、太陽系から6万5788.34光年の場所で彼の旅は終わる。彼はゲームの公式掲示板に、天の川銀河の淵から銀河を眺める自身の偉業のスクリーンショットとともに、「ここが私の住処になります。」と諦めたような書き込みを投稿した。

(画像はExpedition VI: The Longest Journeyより)

 それから約1ヶ月後、「The Fuel Rats」と呼ばれる集団が掲示板に声明を投稿し、銀河の果てで立ち往生となったコマンダーDeluvianの救出計画が進行していることが明らかにされた。名前からも想像できるように、彼らは燃料切れで立ち往生となったコマンダーを救出するために結成された団体だ。The Fuel Ratsには指導者や階級はなく、ただ誰かを助けるために行動する。

(画像はExpedition VI: The Longest Journeyより)

 コマンダーDeluvianの挑戦から104日後、燃料が切れ宇宙空間に漂流してから64日目の1月26日に、「オペレーション:ビヨンド・ザ・ダーク・エッジ」(Operation: Beyond The Dark Edge)と名付けられた、The Fuel Rats史上最大の作戦の概要が公開された。1隻のタンカーと3機の救助艇がOEVASY SG-Y D0を出発し、約141光年先の救助を待つコマンダーの元へと旅立つ。彼らは補給を繰り返しながら進み、最終的に救助艇2機がアプローチして救出する計画だ。

 2月16日、漂流から85日目に計画の進捗が更新され、救助艇のランデブーまで残り約130時間ほどであることが報告された。5名のコマンダーと2576トンの燃料、632機のドローンを運ぶ救出作戦のクライマックスは、現地時間2月23日と推定されている。救助の様子はTwitchで配信される予定だ。約3ヶ月の漂流の結末は果たしてどのような結果を迎えるだろうか。結果を楽しみに待っていてほしい。

ライター/古嶋 誉幸

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ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros
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