株式会社ハムスターは、アーケードゲームをコンソール機へと移植する 「アケアカNEOGEO」 シリーズの新作として、格闘ゲーム『アケアカNEOGEO ザ・キング・オブ・ファイターズ 2003』(以下、KOF 2003)を2月21日に発売することを発表した。
対応プラットフォームはNintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One。価格はXbox Oneが840円、そのほかのプラットフォームは823円。
『KOF 2003』は2003年に発売されたSNKの『KOF』シリーズの10作目となる格闘ゲームだ。草薙京、K’に続き、緑色の炎を操るアッシュ・クリムゾンがシリーズ3人目の主人公となる、通称「アッシュ編」の幕開けとなる。
ゲームシステムはスタンダードな『KOF』の3対3を踏襲しているが、試合中に自由にチームメンバーを交代できる「マルチシフト」システムを初採用。体力がゼロになるとすぐにほかのキャラが登場し、そのまま戦闘が継続される。最初から必殺技ゲージが3つ溜まっていることもあり、かなり展開の速い戦いへと変貌を遂げた。
また、『餓狼 MARK OF THE WOLVES』からグリフォンマスクと牙刀が初参戦し、『KOF』シリーズ常連だったアンディボガード、椎拳崇、鎮元斎らがする欠場するなど、参加キャラクターが大きく入れ替わった。特にグリフォンマスクの人気は高いようで、3Dとなった『ザ・キング・オブ・ファイターズXIV』では彼に非常によく似たプロレスラー、キング・オブ・ダイナソーが出場してファンを驚かせた。
新シリーズへの移行に伴い、大きく変更されたシステムは調整不足な点も見られるため、高い評価を得るには至らなかった『KOF 2003』。しかし、美麗なグラフィックで描かれるスピーディな戦闘や「キモい」ことを狙ってデザインされた新主人公の造形、各チームのストーリーなど見どころは少なくない。
ライター/古嶋誉幸