高い難易度で知られるフロム・ソフトウェアの『Dark Souls』シリーズと『Bloodborne』。海外ではこれらをまとめて「Soul Borne」というジャンル名で呼ばれることもある。さまざまなフォロワーゲームを生んだ大人気シリーズだが、ゲームの虜となったプレイヤーは、今なお独創的な方法でゲームをクリアしようとしている。
そんなプレイヤーのひとりであるArtiih氏は、『Bloodborne』のDLC「The Old Hunters」のエリア1のボスである「醜い獣、ルドウイーク/聖剣のルドウイーク」を初期状態のレベル4、ローリング、ダッシュ、ステップ、カレル文字、バフ、そして他のプレイヤーの支援も一切受けずに倒し切るスーパープレイ動画を公開した。言い換えれば、Artiih氏はこのボスを倒すのに左右のスティックとLRキーしか使っていない。
Artiih氏のキャラクターはほぼ裸一貫、初期装備のノコギリ鉈を最大まで強化した武器を装備している。ルドウイークはどちらの形態でもノコギリ属性が弱点となっているため、少し有利に戦える。また、ゲームでも異彩を放つボスとしてファンに愛される「悪夢の主、ミコラーシュ」を倒すと貰える「メンシスの檻」を頭部に装備している。
「The Old Hunters」は本編では中盤ごろから挑むことが出来るが、その難易度はゲームを一度クリアした人向けとなっている。DLCのボスは基本的に『Bloodborne』のラスボスと同じかそれ以上に難しい。「醜い獣、ルドウイーク/聖剣のルドウイーク」に挑む適正レベルはかねがねレベル100前後だと言われていることを考えれば、初期状態のレベル4で挑むのがどれほど無謀かわかるだろう。
もちろん、やりこみ重視のプレイヤーの多い『Bloodborne』なので、レベル4でクリアするプレイヤーは少なくない。しかし、バフやカレル文字だけでなく、ローリングやステップといった基本システムまで利用せずにクリアしようと思うプレイヤーはそう多くはないだろう。
ステップやローリングを使わないため、すべての攻撃を歩行のみで避ける必要がある。動画で見るととてもなめらかに回避しているが、ボスの攻撃と範囲を完璧に読み、緊急回避が使えないため事前に安全地帯に移動しなければならない。特に「醜い獣、ルドウイーク」が吐く白い液体は、ボスの近くにいない場合回避するにはステップが必要となる。
海外フォーラムのRedditでArtiih氏は「常にルドウイークの近くにいる必要がある」とこともなげに答えているが、そこに至るためには多くの修練が必要なことは想像に難くない。
なお、Artiih氏はここしばらく『Cuphead』の動画を投稿し続けていた。しかし、この動画を投稿したことで『Bloodborne』熱が再燃。アメンドーズを初期状態でローリング、ステップ、カレル文字、バフを利用せずに倒し切る動画も投稿している。
ライター/古嶋誉幸