Frontier Developmentsは、動物園経営シミュレーションゲーム『Planet Zoo』を発表した。発売は2019年秋。プラットフォームはPC。Steamのストアページがオープンされており、日本語に対応していることが確認できる。
本作は『RollerCoaster Tycoon』シリーズや『Planet Coaster』のクリエイターが送る、『Zoo Tycoon』の精神的後継作だ。
ゲーム中に登場する動物たちは、いたずら好きなライオンの赤ちゃんから巨体を誇るゾウまで、見た目や性格が個々で違い、それぞれ思考力を備えている。プレイヤーはそういった動物たちのために住みやすい環境を作りつつ、集客アップを目指して動物園をさらに発展させていくことになる。
道や洞窟を設置したり、土を掘って湖や川といった地形を作ったりすることができるほか、展示物で工夫を凝らしと、思い思いの動物園を作っていく。
ゲームモードには地球が舞台となる規模のキャンペーンシナリオと、自由に動物園を作ることができるサンドボックスモードが存在。オンラインのミュニティに参加すると、作成した自然環境や風景、さらには動物園全体をSteam Workshopでシェアできるという。
このほかにも『Planet Zoo』では、動物は遺伝的にも設定されているという気になる情報も明らかにされている。現実の動物園でも近親交配は悩みの種だ。近親交配を続けてしまうと先天的な異常に見舞われ、動物は寿命が縮まり、病気になりがちになる。実際は、動物園同士が動物の貸し借りを行い、計画的に管理して、動物を長期的に維持している。『Planet Zoo』においても動物の繁殖には、こういった問題に取り組む必要があるかもしれない。
同スタジオの遊園地シミュレーター『Planet Coaster』では、入園料など細かく設定でき、入場者だけではなく、運営する職員にも気を配らなくてはいかなかった。おそらく本作にもそういった要素はあるだろう。さらに動物ならば、エサやり、排泄物の処理、清潔に保つための施策なども必要になってくる。動物は全部で何種類いるのか、稀少種も飼育可能なのか、サファリパークを作ることはできるのかも気になるところだ。
とにかく動物好きにはたまらない一作となっているのは間違いないので、本作に備えて動物行動学の本を読んだり、動物園を訪れて現実の動物と触れ合って動物の理解を深めておくといいかもしれない。
ライター/福山幸司