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92歳になるおばあちゃんの思い出をゲームに。一人称視点ホラー『Brukel』は戦争のトラウマを今の世代に伝える

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 Lifelong Gamesは一人称視点アドベンチャーゲーム『Brukel』Steamストアページを公開した。価格、発売日は未定。コンソールやモバイル、VRへの移植にも前向きだが、まずはPC版をリリースすることに注力するようだ。

 『Brukel』の主人公は、第二次世界大戦を体験したおばあちゃんの昔話をより多くの人に知ってもらおうとしており、彼女が幼少から青年時代を過ごしたという廃墟へと不法侵入する場面から物語は始まる。必要なものは、祖母の思い出の話を補強するような品物とその写真だ。しかし、ただ廃墟で写真を撮るだけで終わるはずだった物語は、おばあちゃんのトラウマとなった経験に思いを馳せる旅へと変化していく。

 本作の最大の特徴は、同作の物語が実在する92歳のおばあちゃんが体験した第二次世界大戦の記憶に基づいているという点だ。本作を開発するゲームデザイナーで教授でもあるBob De Schutter氏に、彼の祖母Bie Verlindenさんが全面協力。Verlindenさんはゲーム中に彼女自身として出演しており、声優も務めている。