公式アカウントが開設されるやいなや、瞬く間にTwitter上で拡散した謎のゲーム『PlayDog PlayTag』。人間が犬を連れ出して……ではなく、犬が人間を連れ出し(?)ビルを破壊しまくる、主客転倒ならぬ「主客犬倒」ゲームだ。
カワイイ犬と街中を駆け回るゲームを開発中です🐕We are developing a game that enjoys walking with a cute dog! #PlayDog_PlayTag #BitSummit #BitSummit7Spirits #愛犬の日 pic.twitter.com/2YyK8z6wLD
— 👀ProjectPegasus🐕 (@PRpegasus) May 13, 2019
この謎に包まれたゲームについて、本作の企画・ディレクション・広報を担当している開発の中心人物であるニューロン・エイジの山下氏に問い合わせてみたところ、実はこのゲーム、個人のインディー開発者が作ったのではなく、ニューロン・エイジという会社の少数精鋭によって作られている、社内インディーゲームだという。
本作がまず具体的にどういうゲームなのか説明しよう。ある町を舞台に他のプレイヤーとスコアを競い合う、対象プレイヤー数2~4人のマルチプレイのアクション・バトルゲームとなる。町には犬のご飯を盗み出した泥棒が骨を落としながら逃亡しているので、その骨を取得するとスコアが手に入る。他のプレイヤーとはその骨の争奪戦を繰り広げることになる。
飼い主が特殊な能力を得ることで、犬の散歩はよりエキサイティングなものになります🔥🤸♂️➰➰➰🐕The dog walk will be more fun when the owner gains a special ability! #PlayDog_PlayTag #BitSummit #BitSummit7Spirits pic.twitter.com/LVScnbXpv2
— 👀ProjectPegasus🐕 (@PRpegasus) May 24, 2019
しかしこの泥棒は町にある建物に逃げ込み、姿を隠すこともある。そこで人間を建物にぶつけて破壊し、泥棒をあぶりだすことができるのだ。他にも建物を破壊したときには、パワーアップするアビリティを取得することができる。基本プレイは5分程度で、制限時間内にで破壊の限りをつくせば、町全体を更地と化すこともできる。現在のところ、搭載されているマップは1つだけとのこと。
まずはSteamの早期アクセス形式で年内にPCでのリリースを予定している。価格帯はこれから詰めていくところだが、有料のゲームになるという。コントローラーは右スティックでカメラ移動。トリガーで人間をぶんまわし、離して発射する。キーボードでTPS的に操作することも可能だ。
ニューロン・エイジ社は、普段は家庭用、またはソーシャルゲームの部分受託開発をしているが、自社でもオリジナルタイトルとして開発しようと『PlayDog PlayTag』の開発がスタート。企画の山下氏は、普段はソーシャルゲームを開発していることから、「インディーとは何か?」というところから模索した。
山下氏をはじめ、社内で犬好きが集まっていたので、最初は犬を散歩するゲームから始まった。そこから犬こそが主人公で、犬が遠心力で人間を振り回すというアイディアに到達。ランゲームや脱出ゲームなどの模索が続き、次第に行き詰まりを感じたときに、人間を建物をぶつけて壊したデモを作り、「これはゲームになる」と確信。現在の『PlayDog PlayTag』に行き着いたという。
基本的にはスタッフは3人だが、社内のモーション、モデル、エフェクトなどを担当している詳しい開発者が助っ人として入るなど、臨機応援に開発しているとのこと。ゲームエンジンにはUnityを採用している。
6月1日~2日に京都で開催される #BitSummit7Spirits にて #PlayDog_PlayTag 出展いたします!
— 👀ProjectPegasus🐕 (@PRpegasus) May 10, 2019
We will exhibit #PlayDog_PlayTag at #BitSummit ! pic.twitter.com/kKwEUTbpZ8
『PlayDog Play Tag』は、6月1日~2日に京都で開催されるインディーゲームの祭典「Bitsummit 7 Spirits」にも出展が決まっている。グッズなどはまだ考えていないが、ノベルティを展開するようだ。山下さんに本作の注目どころを聞くと、「建物を破壊する爽快感と、TPSなので犬のお尻に注目して欲しい」とのこと。Bitsummitを訪れたときは、本作に注目してみよう。
ライター/福山幸司