本日5月29日に行われた「ポケモン事業戦略説明会」では、クラウドサービス『Pokémon HOME』や『名探偵ピカチュウ』最新作を始めとした『ポケットモンスター』シリーズに関係するさまざまな新規事業が明らかになった。
本記事では、「ポケモン事業戦略説明会」で公開された情報をまとめていく。
『Pokémon HOME』
Nintend Switchとスマートフォン向けに開発中のクラウドサービスで、コンセプトは「すべてのポケモンが集まる場所」。リリースは2020年初旬を予定している。
スマートフォンを経由して、ポケモン交換が可能で、年内発売予定の『ポケットモンスター ソード・シールド』(以下、ソード・シールド)を含むポケットモンスターシリーズや、『Pokémon GO』からアクセスできるものとなっている。
『ポケットモンスター』作品は、これまでもゲームボーイシリーズの通信ケーブルはもちろん、ニンテンドーDSのダブルスロットや『ポケムーバー』、『ポケモンバンク』などを経由して過去作のポケモンを新作へ送ることができた。
『Pokémon HOME』もこの系譜にあるといえ、最新作となるソード・シールドへ過去作のポケモンを送ることができるサービスとなる。
『Pokémon GO』と『ポケットモンスター』作品の連動については、すでに『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・イーブイ』(以下、ピカブイ)との間で実装されているが、発表会で公開されたスライドを確認する限り、『Pokémon HOME』を利用すれば、ソード・シールドにも『Pokémon GO』のポケモンが送れるようになるとみていいだろう。
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『Pokémon Sleep』
朝起きるのが楽しくなるゲームがコンセプトで、配信中のスマホゲーム『はねろ!コイキング』の開発会社Select Buttonによって制作中のアプリ。2020年にリリース予定。
また、睡眠をテーマにした遊びを任天堂・Nianticともに検討していく予定で、任天堂が開発する「ポケモンGOプラス+」も公表された。
昼間は「ポケモンGOプラス」として使用でき、ランプと振動で『Pokémon GO』内のポケモンの存在を知らせる。夜には枕元に置くことで睡眠時間が計測可能となる。
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『ポケモンマスターズ』
2019年内リリース予定のiOS、Android向けアプリ。ディー・エヌ・エーがポケモンと協業して開発を進めるタイトルとなる。
歴代のポケモントレーナーとパートナーのポケモンが集結し、戦いを繰り広げる。
発表会で公開された映像では、グリーンやカスミ、シロナといった幅広い世代のポケモントレーナーが登場している。
バトルシーンでは『ポケモン』シリーズおなじみのHPゲージや「でんきショック」といったわざは健在。3対3で戦うようなので、システムとしては『ポケットモンスター ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2』、『ポケットモンスター X・Y』、『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』で遊べたトリプルバトルに近いのかもしれない。
「ポケモントレーナーの大集合」といえば、2012年に発売された『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』のゲーム内施設「ポケモンワールドトーナメント(以下、PWT)」を思い出すポケモンファンも多いだろう。
PWTは歴代ジムリーダーと歴代チャンピオンが集まる施設であったが、『ポケモンマスターズ』はエリートトレーナーといった一般トレーナーの姿も見られ、PWT以上に多くのキャラの登場に期待がもてる。
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Nintend Switch版『名探偵ピカチュウ』
株式会社ポケモン石原恒和氏の発言から『名探偵ピカチュウ』がNintend Switchで展開予定であることが明らかになった。
『名探偵ピカチュウ』はニンテンドー3DSで2作品リリースされ、今年2019年5月にはハリウッド映画化もされた作品。Nintend Switch版は『名探偵ピカチュウ』の完結編として、映画とは異なる結末が用意されているとのこと。
上記の事業以外では、渋谷「PARCO」に「ポケモンセンターシブヤ」が2019年秋オープン予定であることや、NetEaseによる中国版『ポケモンクエスト』の配信について明らかになった。
なお、『ポケットモンスター』シリーズ最新作となるソード・シールドの新情報は6月5日22時より放送予定のポケモンダイレクトで公開予定とされている。
ライター/ムニエル