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ファミコン風ADV『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』の次回作に向けてのクラウドファンディング開始。キャラクターデザインは荒井清和先生、舞台は東北地方

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 ハッピーミールは、ファミコン風アドベンチャーゲーム『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』の開発費支援を募るクラウドファンディングを開始した。

 期間は6月7日から7月29日まで。目標金額は300万円。続編の発売時期は2020年4月としている。

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(画像は【『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』第2弾クラウドファンディングページよりより)

 『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』は2019年1月にNintendo Switchから発売したファミコン風のコマンド選択型アドベンチャーゲームだ。また6月中にプレイステーション4版の配信を行うことがすでに発表されている。

 本作の最大の特徴は、キャラクターデザインにファミコン版『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』、漫画『べーしっ君』でおなじみのイラストレーターである荒井清和先生を起用しつつ、グラフィックから音楽までファミコン風のアドベンチャーゲームを目指したこと。

 プレイヤーは刑事となって、後輩の刑事ケンと共に東京の上野公園で発見された変死体の事件に着手。謎の手がかりを求めて伊勢志摩地方に向かう。

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(画像は『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』第2弾クラウドファンディングページよりより)

 現在でもしっかりと通じるテンポの良さ、ケンとのコミカルな会話の掛け合い、波乱のドンデン返しから「犯人が最後まで予想できなかった」という声も多く、ストーリーの評価は極めて高い。しかし本作はその高いクオリティに反し、税込み1000円という低価格帯で販売している。開発費の回収は容易ではなかったはずだ。

 そのようなこともあってか、クラウドファンディングでは「各メディアからの非常に高い評価を頂いております。なのですが…開発費がたりません。それでも第2弾を創りたい!」と率直な悲鳴。300万円の集金を目指して、応援を呼びかけている。

 今回、発表された次回作の舞台は「東北エリアのどこか」、さらに前作を踏襲して「旅情感あふれる2時間サスペンスドラマ風ゲーム」になるという。すでに舞台予定地には取材済みで、すぐに制作できる状況だという。もちろん前作に引き続きキャラクターデザインは荒井清和先生、そしてテーマソングの歌唱は声優の星守紗凪さんが務める。

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(画像は『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』第2弾クラウドファンディングページよりより)

 記事執筆時点では初日ながらすでに35パーセントの105万2500円を集めており、上々な滑り出しといえそうだ。続編を希望する熱烈なファンがいることが伺える。なお、500万円まで達成できるとNintendo Switchのパッケージ版の制作を予定しているとのこと。

 クラウドファンディングのページでは、『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』の生みの親であるハッピーミール社長の関純治氏、キャラクターデザインの荒井清和先生、声優の星守紗凪さん、そして『ラブプラス』のキャラクターデザイン、イラストレーターの「ミノ☆タロー」こと、箕星太朗氏も応援のコメントを寄せている。次回作を熱望する想いに共感し、本作を応援するのもいいのかもしれない。

ライター/福山幸司

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ファミコン風ADV『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』の次回作に向けてのクラウドファンディング開始。キャラクターデザインは荒井清和先生、舞台は東北地方_004
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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