Respawn EntertainmentはEA Play 2019にて『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』(以下、ジェダイ:フォールン・オーダー)のゲームプレイを世界で初めて公開した。動画にはAlpha Game Footageと記されているため、最終的なものではないようだ。
今回公開されたゲームプレイは、帝国軍が強力な化学薬品を作るために利用する樹液の精製施設が舞台となる。この施設は強制収容所も兼ねており、ウーキー族が奴隷として扱われている。主人公カルのミッションはソウ・ゲレラと協力し、この精製施設に乗り込み囚われたウーキーたちを開放することだ。
マップ探索のアクションとして、『Star Wars』のゲームではおなじみのフォースを使った通路の確保や、Respawnの『Titanfall』シリーズを彷彿とさせるウォールランやダブルジャンプ、そしてフォースで物体の時間の流れを遅くする『Dead Space』のステイシスのようなアクションを見ることが出来る。
もっとも気になるライトセーバーとフォースを使った戦闘は、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』を彷彿とさせるアクションがベースとなっている。体力ゲージは2本あり、片方は敵が攻撃をガードをしたときに減少し、もう一方は攻撃が当たったときに減少している。『ジェダイ:フォールン・オーダー』の戦闘は、『SEKIRO』で言えば体幹と体力ゲージが重要となる戦闘に見える。戦闘に入る前に先制攻撃をする場面もいくつかあり、ステルス重視には見えないが随所に『SEKIRO』の影響が見られる。
『SEKIRO』に『スターウォーズ』らしいフォースを使ったアクションを加えたものが、本作の戦闘となりそうだ。
『ジェダイ:フォールン・オーダー』は映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のあと、ジェダイ抹殺命令「オーダー66」を生き残ったジェダイ見習いであるパダワンのカル・ケスティスが主人公となる。帝国の手を辛くも逃れた後も隠遁生活は長くは続かず、やがてカルは帝国から追われる身となる。カルを追うのは同じくフォースを使いこなすセカンド・シスターと、今回公開されたゲームプレイトレイラーでも強敵として立ちふさがったパージトルーパーだ。
2016年にその存在が明かされた『JEDI: FALLEN ORDER』は、SCEサンタモニカスタジオで『God of War』のディレクターを務めたあとにRespawnに入社したスティグ・アスムッセン氏のチームが開発を担当している。『Star Wars Knights of the Old Republic II: The Sith Lords』(以下、KOTOR2)のリードデザイナーを務めたクリス・アベロン氏が開発に協力している。
高い評価を受けている3Dアクション『God of War』と『KOTOR2』の開発者、そして『Titanfall 2』で高い評価を受けたシングルプレイキャンペーンを制作したRespawnが共同して開発する、マイクロトランザクションやマルチプレイの無いシングルプレイゲームということで注目を集めている。
『ジェダイ:フォールン・オーダー』の対応プラットフォームはPlaystation 4、Xbox One、PC(Origin)。発売は11月15日を予定を予定している。
公式サイトでは予約販売が始まっており、通常版のほかに、スペシャルアイテムや制作の裏側を描く「ディレクターズカット」コンテンツが収録されたデラックスエディションも販売されている。また、どちらのバージョンにもドロイド・コンパニオンとライトセーバーのスペシャル装飾アイテムが予約特典として収録される。
ライター/古嶋誉幸