キーボードとマウスでFPSをプレイする方は少なくないだろう。だが、「ピアノ」でゲームをプレイしようと思う方はあまりいないのではないだろうか。アコーデオン奏者のジャクソンパロディ氏は、ピアノを改造したコントローラーでニンテンドウ64のFPS『ゴールデンアイ 007』の最初のマップ「ダム」を攻略する動画を投稿した。
キーマッピングは上記のとおりとなっている。3Dスティック(アナログスティック)を中心に、ゲームで使用するキーが鍵盤に割り当てられている。ジャクソン氏はアコーデオン奏者ではあるが、ピアノにも精通しているようだ。ゲーム中コントローラーの入力が不要なオープニングやカットシーンではゲームの印象的なBGMを即興で弾いている。
ゲームで最初に訪れるダムマップの目標は、ダムのプラットフォームからバンジージャンプを行うというものだ。難易度は最も簡単なAgent。まっしぐらに目標を目指しているためほとんど戦闘は起きないが、道中では敵を倒すシーンも見られる。肝心の奏でられる音楽だが、意外にもゲームの雰囲気にあった少し不穏なものとなっている。3DスティックやCキー入力が主のため全体的に低めの音が鳴るが、たまに入るAやZキーの高い音がアクセントになっている。
ジャクソン氏はさらに奇妙な方法で『ゴールデンアイ 007』に挑戦している。アコーデオンを演奏しながら、足でコントローラーを操ってゲームをクリアするというものだ。文章で説明しても奇妙だが、実際に見るとさらに奇妙だ。
これらの奇妙な取り組みだけでなく、ジャクソン氏は本業のアコーデオン演奏でも『ファイナルファンタジーX』の主題歌「素敵だね」や『クロノトリガー』の「ガルディア王国千年祭」など、ゲーム音楽のカバーを多数公開している。氏の実際の演奏を見たい方は、そちらも合わせて視聴してみてほしい。
ライター/古嶋誉幸